シュア製イヤホン
分解などをします。
目次
ラインナップ
97-02 | 04-05 | 2006 | 07-08 | 2009 | 10-14 | 2018 | ||
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バランスド・アーマチュア型 | ||||||||
4BA | SE846 | ← | ||||||
3BA | E500 | SE530 | ← | SE535 | ← | |||
2BA | E5 | ← | SCL5 | SE420 | ← | SE425 | ← | |
1BA | E1 | E4 E3 | SCL4 SCL3 | SE310 SE210 SE110 | ← | SE315 | ← | |
ダイナミック型 | ||||||||
1DD | E2 | ← | SCL2 | SE102 | SE115 | SE215 SE112 | ← |
SE型番のBA型は下二桁目の数字がBAの個数を表しています。第3世代は2018年にパッケージを一新し、現行モデルはまだまだ継続するようです。
2010年より前の製品はケーブルの被膜が剥げて断線しやすいです。それ以降はSE112を除いてMMCXコネクターを採用し、ケーブルの着脱が可能になったので断線時の交換が容易です。
第1世代の仕様
通常モデル型番 | E1 | E2 | E3 | E4 | E5 |
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発売年 | 1997 | 2002 | 2004 | 2005 | 2000 |
価格 | $201.56 | $109.00 | $199.00 | $319.00 | $549.00 |
高域ドライバー | BK-28507 | Dynamic | BK-28562 | ED-26805 | ED-23619 |
低域ドライバー | CI-22955 | ||||
インピーダンス | 29Ω | 16Ω | 26Ω | 29Ω | 110Ω |
出力音圧レベル | 113.5dB | 105dB | 115dB | 109dB | 122dB |
ケーブル長 | 1.52m | 1.57m 1.45m | 1.55m 1.42m | 1.55m | |
質量 | 30g | 28g | 31g |
第1世代の型番
gはゲーム向けをうたったパッケージ、SCLはc型番のリネームで第2世代としばらく併売されていました。E1はE3が登場した頃に生産終了して派生品はないので型番が1つだけです。
E3/E4のカラー | E2/E5のカラー | ||||||
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通常モデル型番 | E1 | E2 | E3 | E4 | E5 | グレー | クリア |
× | E2c | E3c | E4c | E5c | ホワイト | ||
× | E2c-N | E3c-N | E4c-N | × | ブラック | ||
ゲーミング型番 | × | E2g | E3g | E4g | × | ブラック | |
リネーム型番 | × | SCL2 | SCL3-W | SCL4-W | SCL5 | ホワイト | クリア |
SCL3-K | SCL4-K | ブラック |
型番によって色が変わります。色がブラックの機種はケーブルが若干短いです。色やケーブルの長さ以外の仕様は同一です。
第2世代の仕様
型番 | SE102 | SE110 | SE210 | SE310 | SE420 | SE530 | E500PTH |
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発売 | 2008/10 | 2007/11 | 2007/03 | 2007/04 | 2007/07 | 2006/07 | |
価格 | $119.99 | $179.99 | $299.99 | $399.99 | $499.99 | $549.00 | |
高域ドライバー | 10mm | 1BA | 1BA | ||||
低域ドライバー | 1BA | 2BA | |||||
再生周波数帯域 | 22-17.5kHz | 25-18.5kHz | 22-19kHz | 20-19kHz | 18-19kHz | ||
インピーダンス | 16Ω | 27Ω | 26Ω | 28Ω | 22Ω | 36Ω | |
出力音圧レベル | 105dB | 113dB | 114dB | 111dB | 109dB | 119dB | |
ケーブル長 | 0.45m | ||||||
質量 | 30g | 14g | 13g | 12g | 13.5g | 14g |
E500PTHはE500とPTHのセットです。第2世代の5シリーズは最も早く発売し、E5の後継らしいE500という型番でしたが、そのあと第2世代はSEシリーズとなったため、それに合わせて型番はE500からSE530に変わりました。
PTHはイヤホンを装着したままボタンを押すことで外の音が聞けるPushToHearの略で、単体でも販売されました。この世代のケーブルはPTHとの接続を考慮しているためか、全機種短いです。
E3cの分解
ノズルの根元が欠けて固定できなくなりました。欠けていない正常な状態でノズルを外す場合、隙間からこじあけますが、ノズル部分は爪でしっかり固定されているので、きれいに外すのは難しそうです。ノズルの直径は3.3mmです。
E3cの筐体は接着されていて、つなぎ目が見えます。
つなぎ目にカッターの刃を滑り込ませます。刃で筐体の樹脂は削らないように注意し、隙間にねじ込むように入れます。押し込みすぎると、中のBAドライバーを支える部分を切ってしまうので気をつけてください。刃をねじ込んでいくと筐体に隙間ができるので、刃の背中部分を入れてテコでこじ開けます。
筐体が開いて中のBAユニットが見えます。内部に隙間はほとんどありません。BAドライバーを包むゴムが軽く張り付いているので、精密ドライバーで持ち上げて外します。
BAドライバーを取り外しました。ピンアサインは画像上側がプラスで絶縁テープの下の部分がマイナスです。
E4cの分解
皮膜割れにより断線したケーブルの交換を行います。
皮膜割れによる断線
SHUREのイヤホンはケーブルを耳の裏に通す装着をしますが、肌に接触することでケーブルの劣化が進み硬化し、被膜が割れて断線してしまう症状が発生しやすいです。この個体もそれによって画像のような状態になっています。
分解
ノズルは先端を回すだけで簡単に外れます。その先の金属リングはある程度年月の経過したE4なら容易に外せると思います。
金属のネジ部分にゴムリングが付いているので外しておきます。
赤丸で囲った色の境目にカッターの刃を慎重に入れて削ります。この部分は金属リングを取り付けるので多少傷が付いても外観に変化はありません。左右両側の同じ地点をカッターで削ってみたところ、途中でハウジングに隙間が開きました。
隙間ができたらそこからマイナスドライバで開きます。組み立て時に必須の爪が丸で囲った部分にあるので爪を折らないように開きます。
配線は赤いのが右チャンネルでもう片方がグラウンドです。
別角度です。
もう片方のハウジング
片方は簡単に分解できたので、もう片方も楽に行けると同じ作業をしてみましたが、全く外れる気配がありません。外見が微妙になるのを承知で段差の先の境目部分にカッターの刃を入れてみましたがそれでも外れません。
プライヤーで段差部分のプラスチックをつかんで外そうとしましたが、つかんだ部分のプラスチックの部分がつぶれました。
今度はプライヤーで先端の金属製ネジ止め部分をつかみ、オペアンプなどの電子部品を引き抜く工具を、最初の作業で削った部分に引っかけて引っ張ったところ外す事ができました。
ケーブル交換
ハンダごてを端子に当ててケーブルを外し、ケーブルを引き抜きます。ケーブルはぎちぎちに収まっているので、綺麗に外すのは困難です。
ケーブルの通り道にゴミが残ったのでつまようじでかき出しています。HP-CN12のケーブルを通しました。ケーブルを通したらストッパー用の結び目を作ります。
片方は何とか通す事ができましたが、もう片方はどうしてもだめだったので少し棒ヤスリで隙間を広げました。しかし何もしていない方はしっかり付いているのに対して、かなり遊びがあって気になるので、なるべくヤスリは使わない方がいいです。
ハンダ付け
ハンダ付けをしました。
組み立て
ふたを付けて、金属とゴムのリングを付けます。
ノズルを取り付けます。分解時に付けた境目部分の傷が気になります。
もう片方も組み立てて作業完了です。刃を入れなかった方も境目が目に付きます。断線してから5年以上経過していて記憶が曖昧ですが、以前より音漏れするようになった気がします。