ソニー MDR-CDシリーズ
2000年頃までのソニー製ヘッドホン主力シリーズを扱います。
目次
ラインナップ
CDシリーズは2004年に終了しました。7シリーズ以下は同年発売のMDR-XDシリーズ、10シリーズ以上はMDR-SAシリーズに置き換わっています。フラグシップのR10で初採用されたバイオセルロース振動板はCD3000や10シリーズでも採用されています。
1985年頃 | 1988年頃 | 1991年頃 | 1995年頃 | 2000年頃 | 2005年頃 | |
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フラグシップ | R10 | ← | ← | ← | QUALIA010 | |
ハイエンド | CD3000 | ← | ← | SA5000 | ||
10シリーズ | CD1000 | CD1700 | CD2000 | SA1000 | ||
9シリーズ | CD900 | CD999 | CD950 | CD900ST | ← | ← |
8シリーズ | CD850 | CD870 | ||||
7シリーズ | CD700 | CD777 | CD750 | CD770 | CD780 | XD400 |
5シリーズ | CD500 | CD555 | CD550 | CD570 | CD580 | |
4シリーズ | CD450 | CD470 | CD480 | XD300 | ||
3シリーズ | CD300 | CD333 | CD350 | CD370 | CD380 | |
2シリーズ | CD250 | CD270 | CD280 | XD200 | ||
1シリーズ | CD100 | CD50 | CD160 | CD180 | XD100 |
海外ではCD250の下にCD50/CD30/CD10と$10刻みの下位機種、CD570の下にCD360/CD160/CD60と続き、CD770より$50高いCD870などがあります。ロングセラーの業務用ヘッドホンCD900STは1995年から一般販売が始まりました。
1994~2000年に発売した製品の仕様
2シリーズ | 3シリーズ | 4シリーズ | 5シリーズ | 7シリーズ | 10シリーズ | |||||||
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型番 | CD270 | CD280 | CD370 | CD380 | CD470 | CD480 | CD570 | CD580 | CD770 | CD780 | CD1700 | CD2000 |
発売 | 1994 | 2000 | 1994 | 2000 | 1994 | 2000 | 1994 | 2000 | 1996 | 2000 | 1996 | 2000 |
価格 | ¥3300 | ¥4400 | ¥5500 | ¥7700 | ¥11000 | ¥25000 | ||||||
仕様 | ||||||||||||
型式 | 密閉ダイナミック型 | |||||||||||
口径 | 40mm | 30mm | 40mm | 50mm | ||||||||
帯域 | 16-22k | 12-22k | 10-25kHz | 5-30kHz | ||||||||
抵抗 | 40Ω | 24Ω | 40Ω | 32Ω | ||||||||
感度 | 98dB | 100dB | 104dB | 106dB | ||||||||
入力 | 0.5W | 1W | 0.5W | 1.5W | 0.5W | 1.5W | 0.5W | 1.5W | 1W | 1.5W | 1W | 1.5W |
長さ | 3.5m | |||||||||||
質量 | 220g | 190g | 235g | 210g | 250g | 245g | 250g | 320g | 300g | 325g | 300g | |
型番 | CD270 | CD280 | CD370 | CD380 | CD470 | CD480 | CD570 | CD580 | CD770 | CD780 | CD1700 | CD2000 |
2000年の製品はハウジング後面がオープン構造になった開放型で、CD2000を除きバーチャルシャフト機構という縦方向のスイング機能が付いています。CD480/CD580/CD780/CD2000はケーブルの着脱が可能です。CD780/CD2000は厚さ25mmの低反発ウレタンクッションが付いています。
MDR-CD2000
ソニーの開放型ヘッドホンです。ハウジングに穴が開いていて光を当てると中がうっすらと見えます。
ケーブルは3.5mのLC-OFCです。プラグは金メッキのメタルプラグで6.3mm変換アダプタが付属します。
ケーブルは着脱可能で、販売当時は交換用のケーブルがいくつか販売されていました。現在それらの入手は不可能ですが、プラグは一般的な3.5mmミニプラグなので、既存の音声ケーブルを少し加工して交換ケーブルにする事ができます。
バンドが伸縮するので長さ調節が不要のフリーアジャストヘッドバンド、耳に合わせて縦横に動くイヤーコンシャスデザインを備えます。
着脱が可能なCDシリーズ用ケーブルの作成
適当な音声ケーブルを使って交換用ケーブルを作成します。
元のプラグのサイズです。
たまたま手元にあったビクターのCN-203Aです。普通のOFCケーブルでプラグには金メッキもされていませんが、とりあえず鳴らすには問題ありません。
3.5mmの被膜が金属ではないプラグなら大抵のケーブルが使えると思います。
CN-203Aの直径は10mmなのでそのまま差し込む事はできません。まずは10mmあたりのところに切れ目を入れました。中に配線があるので、ニッパーの刃を深く入れないように気をつけます。
ニッパーで切れ目の先の部分を削り取ります。
プラグ先端の被膜を剥ぐと、元のケーブルと同じような仕上がりになりました。