Kensington Orbit
分解とUSB/ADB版にUSBケーブルを取り付けます。
Orbit Trackball for ADB Model# 64220の分解
ADB接続版Orbitの分解をします。
丸で囲った部分にネジがあります。見えるところに2つ、シールの下に2つです。ネジにかかる部分のシールを切り取りました。
ネジを外せば筐体上部分が外せます。丸で囲った部分のネジを外し、ボール受けを取り除きます。赤丸で囲った部分のネジは他の物と比べ若干サイズが小さいので組み立て時は注意します。
ボール受けを取り外すと、移動を検知するセンサーにつながるゴム付きシャフトが出てきます。左上のネジを外すと基板を取り出せます。
Orbit USB/ADB Trackball for MAC Model# 02642 Yのケーブル交換
USB/ADB接続対応のOrbitです。for MACとありますが、USB接続ならWindowsでも使えます。
USB対応ですが、付属の変換アダプタを使わないとUSBに接続できません。このケーブルをUSBケーブルに交換して、USB接続専用にします。
分解方法は上のADB版と同じです。今回はネジ穴に針を細かく刺して開けています。
ADB版と違って黒い基板です。ADB版は制御チップが表面にありましたが、USB兼用版は裏面に付いています。
ピンアサインを調べてみると、USB部分は一般的なUSBケーブルの同じ配色になっていました。このコネクタは爪が付いているので着脱可能に見えますが、ピンがハンダ付けされているためそのまま外す事はできません。
基板を外さないとコネクタ交換はできないので分解を進めます。ボール受けのネジを外そうとした時、ネジが空回りします。他のネジを外してみると、その部分のネジ穴が土台からもげていました。何か衝撃が与えられていたのかもしれません。ADB版と同じ手順で基板を取り出しました。
シャフトのバネ
シャフトのバネは今回の作業時に何度も外れてなくしそうになったので、事前に外して保管した方が安全です。真上に持ち上げれば外れますが、どこかに飛ばさないように空いてる手をかぶせながら外した方が良いでしょう。
コネクタ交換
コネクタの足にハンダを盛り、外そうとしましたがなかなか外れません。そこでニッパーでコネクタのプラスチック部分を切り取り、1ピンずつ取り外しました。ハンダを溶かしながらピンを垂直に引っ張って外しますが外れにくいです。
元のコネクタを外しました。コネクタを外したらハンダを除去しておきます。取り外す時にハンダを盛りすぎて、そばの部品をショートさせていたので、その部分のハンダも除去しておきました。
他の着脱可能なUSBケーブルを使っているマウスから回収した5ピンコネクタです。これを画像手前側の穴に差し込んでハンダ付けしました。画像奥の2つの穴は使わないので開いたままです。
ケーブル取り付け
別のUSBマウスから取り外したケーブルを接続します。取り付け前に色の並びをチェックします。今回のケーブルは赤と緑の位置が逆になっています。
このコネクタのピンは軽く爪を持ち上げると引き抜けます。そうやって色の並びを変えて取り付けました。このままPCに接続してみると認識され、ボタンやシャフトの動きに反応しました。
動作確認も取れたのでケーブルストッパー的な物を取り付けます。そのままでは取り付けられないのでコネクタからピンを全て外します。
5ピンまとめてストッパーの穴に通す事はできないので1ピンずつ通します。その途中で熱収縮チューブに当たって進めなくなりました。ひとまずチューブを手前に移動させると進める事ができます。
ピンを抜く時に爪がやや浮き上がったままになるので、ピンを戻す前に爪を軽く押しておくと、ピンを引っ張っても外れなくなります。
組み立て
ケーブル交換が済んだらケーブルを筐体に這わせてストッパーをはめ込みます。基板を取り付け、シャフトのバネを外している場合は忘れずに取り付けます。
今回のUSB兼用版の筐体は変色や破損があるのでADB版の筐体に移植しています。ADB版も筐体の作りは同じでそのまま取り付けられました。
組み立てが終わました。今後断線しても換えのケーブルを用意すればハンダなしで交換ができます。