Microsoft Intellimouse Optical
分解をします。
分解
分解をします。
筐体の分解
ネジはマウスの滑りを良くするソールの下に隠れています。つまようじをソールの隙間に入れて持ち上げます。うまくいかない場合はカッターの刃を1mm程度出して隙間に入れて持ち上げます。
外したソールは再利用するので何か適当な物に貼り付けておきます。
隠しネジを2本外します。外したらネジを外した辺りの後ろの方をつまんで少し持ち上げ、後ろの方を持ったまま上半身を軽く前に押しながら、左右に軽く揺すりつつ、ゆっくり持ち上げます。
画像の黄丸が手前に押し出さないと外れない爪、緑丸は持ち上げて外すタイプの爪です。両サイドにある4本の爪は力を入れると簡単に曲がったり折れたりするので慎重に作業をします。爪の画像は組み立て時の仕上げの方で出てきます。
基板付近の分解
ホイールの取り外し
ホイールは右側を持ち上げて引っ張れば外れます。
溝にはまったケーブルの取り外し
ケーブルは筐体の溝に納められているので引っ張り出して外します。
TAIL LIGHT PCB
装飾用LED基板は2つの支えと1つの爪で固定されています。つまようじを基板下に差し込んで持ち上げつつ爪を外します。爪はもろいので気をつけてください。
SENSOR PCB
センサー基板はネジを2本外すだけで外れます。基板の下にレンズがあります。
SWITCH PCB
スイッチ基板は左下に爪、右上にホイールの土台部分、右下に支えの3カ所で固定されています。爪をなんとかしないといけなさそうですが、ケーブルを軽く引っ張りながら揺するだけで外れました。
基板が外れました。
筐体下部
センサー用のレンズは乗っかっているだけなので横にするだけで外れます。組み立て時はレンズの向きに気をつけてください。
筐体上部の分解
筐体上半身の分解をします。
横ボタン部分の取り外し
横ボタンを押すパーツは3点で固定されています。画像左側の2カ所はつまようじを差し込むだけで外れます。
最後の部分はつまようじを下に入れて持ち上げて外します。
固定部分を外せばスイッチをつまんで外せます。逆側も同じ要領で外します。
左右ボタン部分の取り外し
ネジ2本と爪3つで固定されています。ネジを外し、つまようじを爪に差し込んで浮かせた状態で、それぞれのパーツを引き離すように力をかけます。最初は爪が出っ張りの上に乗るぐらい動けば十分です。
それぞれの爪につまようじを差し込んで爪を外していきます。
分離しました。
左右ボタン部分の分解
ここはちょっと動かせばすぐ外れます。
分解終了
一通りの分解ができました。もし壊れても捨てる前に使える部品だけ確保しておけば、次のIMOの予備パーツとして生かす事ができます。中古品が苦手な人は、中古品の中の基板だけいただいて、ガワだけ普段使っている物に交換する事もできます。
組み立て
筐体上部の組み立て
左右ボタン部分の結合
左右ボタン部分を組み合わせるには丸で囲った爪と溝の部分をあわせる必要があります。
上下の組み合わせ
はめ込んでネジを締めるだけです。
横ボタンの取り付け
横のボタンは指で押し込むだけで取り付けられます。
筐体下部
筐体の下側はレンズの向きに注意です。
基板の取り付け
スイッチ基板
スイッチ基板は手前の爪に引っかけた後に反対側の2カ所の固定部分をはめ込みます。
センサー基板
センサー基板はネジを締めるだけです。レンズから出ている出っ張りをはめ込む部分があります。
LED基板
LED基板は爪や支え部分にあわせて押し込むだけです。
ケーブル
ケーブルを溝に納めます。ケーブルに癖が付いているので簡単に入ります。
ホイール
画像の手順でホイールを取り付けます。
筐体の取り付け
手前側の爪と溝
最初に手前側の爪を溝にはめ込みます。
両脇の爪と出っ張り
手前側の爪をはめ込みつつ、両脇の爪も納める必要があります。
筐体の取り付け
手前の爪を引っかけ、斜めの角度のまま後ろ側へ軽く押し込みます。押し込む時、上の画像で出てきた出っ張りに爪が引っかかって押し込めない場合は、筐体の後ろ側をもう少し持ち上げて押し込みます。裏側から両脇の爪の位置を確認しつつかぶせて取り付けます。
仕上げ
ネジとソールを付けて組み立て終了です。
チャタリング時の処置
チャタリングは1度のクリックで2回反応してしまうなどのスイッチの故障です。
接点洗浄
スイッチ交換前に試してみてもいいかもしれない応急処置です。この辺の内容はスイッチの内部接点洗浄で扱っています。
接点洗浄剤の吹きつけ
チャタリング時はスイッチに接点洗浄剤を吹き付けると改善する事があります。状態や固体によって効果は様々で、数時間から数ヶ月の間改善する事もあれば一切効果がない事もあります。完全に持ち直して数年持つケースもありました。
スイッチを分解して対処
直に接点にアクセスする方法です。
マイクロスイッチは爪でふたが固定されています。つまようじなどの先が細い物で爪を外す事ができます。D2F-01-Tの場合は爪の位置が異なります。
片側の爪を外しただけでは外れないので、逆側の爪も外します。
ふたが外れました。
丸で囲った部分が接点なので、その辺りに接点復活剤などを使えば改善するかもしれません。
スイッチの組み立て前に白いボタンをふたの穴に納めます。
ふたを逆さまにするとボタンが落ちてしまうので、スイッチの本体側を逆さにして取り付けます。取り付け前にボタンの向きが合っているか確認してください。
スイッチ交換
応急処置でも改善しない場合はスイッチ交換をするしかありません。
表側と良く見比べながらスイッチの足の位置を確認して、ハンダを吸い取って外して新しいスイッチをハンダ付けします。タクトをマイクロのようにタクトスイッチをマイクロスイッチにしてもいいかもしれません。
比較
IMOは10年以上も販売されていて、その間に定価が出始めの頃に比べて半分以下になり、そのためか中の部品がいくつかコストダウンされています。その辺りの比較をします。
SWITCH PCB
スイッチ基板です。
X01-03353-01@旧型
ホイールの動作検出のセンサーは別件で外したので付いていません。マイクロスイッチに日本産のD2F-01-Tが使われています。ケーブルが着脱可能なコネクタ式になっており断線時の交換も容易です。フラットケーブルの外装が紙のような手触りです。
X01-03353-01LF
マイクロスイッチは中国産のD2FC-F-7N(MS)が使われています。ケーブルはWheelmouse Opticalと同じ直付けに変更されております。フラットケーブルの外装は一般的なタイプです。
SENSOR PCB
センサーが付いている基板です。
X01-03025-02@旧型
X01-03025-04LF
基板に書かれている型番は異なりますが特に見た目の違いはありません。
TAIL LIGHT PCB
装飾用LEDが付いている基板です。
X01-03361-01@旧型
X01-03361-01LF
新しい方が安っぽくなっていますが部品の配置などは同一に見えます。