USB起動ディスクの作成

USBメモリを使った起動ディスクの作成を行います。

BIOSの設定

デバイスの個別設定

USB起動ディスクを作成してもそのままでは使えない場合があります。BIOS画面で「External Device」が「Disable」になっていると使えないので「Enable」に変更する必要があります。また、一部のPCでは接続されているディスクそれぞれに有効無効が設定されている物があり、ブートメニューに出てこない物は無効化されている可能性があります。

AHCI

AHCI

DOSを使うHDD関連のユーティリティではSATAの設定が「AHCI」や「RAID」だと不都合がある場合もあるので、それら以外に変更しておくとよいでしょう。変更後はそのままではWindowsが起動しなくなるので、用が済んだら設定を戻しておきます。

ブートメニュー

Boot Manager

PCの電源を入れた時にF12やESCなどのキー(PCによって異なる)を押すと、起動に使うデバイスを選択できるメニューが出てきます。ここで作成したUSB起動ディスクを選択すれば優先されて起動します。BIOS画面で優先順位を変更して起動することもできますが、ブートメニューを利用した方が面倒がないでしょう。

DOS起動ディスクの作成

必要なファイルのダウンロード

HP USB Disk Storage Format ToolFreeDOSのISOファイルをダウンロードします。

準備

フォーマットツールはそのまま実行できます。ISOは他のツールでマウントするか、解凍ソフトで展開してください。

適当な容量のUSBメモリをPCに差しておきます。USBメモリは初期化するので、必要なファイルは別の場所にコピーしておきます。

作成開始

HP USB Disk Storage Format Tool

画像のように対象のメモリを選択し、ファイルシステムはFAT32(2GB以下ならFATでも可)、時間がかかるのでクイックフォーマットを選択、DOS起動ディスクのチェックを入れて場所を指定します。必要なファイルがあるフォルダの場所はISOファイル内の「FREEDOS\SETUP\ODIN」です。それらを設定したらスタートボタンを押して作成を開始します。

削除確認

データを初期化すると確認があるので、問題がなければ先に進みます。

作成結果

結果が表示されます。これでDOS起動ディスクができあがりました。

DOS用アプリケーションのコピー

DOS用ソフトの動作に必要なファイルをUSBメモリにコピーします。

ディスク作成に必要なデータ

USBメモリ内のファイル 必要なデータ

上記手順で作成した起動ディスクの中を見てみるとファイルが2つあるだけです。その2つのファイル「COMMAND.COM」と「KERNEL.SYS」、ディスク作成プログラムの「HPUSBDisk.exe」の計3ファイルを保存しておけば、すぐにDOSディスクが作成できます。

DOSで使えるテキストエディタなどは「FREEDOS\SETUP\ODIN」内にあるので必要ならコピーしておきます。

DOSの起動

DOS起動画面

ブートメニューで作成したUSBメモリを選んで起動すると、日付と時刻の確認が続けて出てきます。変更の必要がなければエンターを押して先に進めます。「C:\>」が表示されたらEXEやBATなどの名前を入力してエンターを押せばアプリケーションを実行できます。

「dir」と入力してエンターを押すとファイルの一覧が表示されます。

Windows7/8/10インストールディスクの作成

Windows USB/DVD Download ToolとWindowsのISOをダウンロードします。7以降のISOはMicrosoftが配布しています。Windows USB/DVD Download Toolはセットアップファイルを実行してインストールする必要があります。使用するUSBメモリは4GB以上で、フォーマットされるので事前にデータをバックアップしておきます。

インストールディスクの作成

ISOファイルの指定

インストールしたWindows USB/DVD Download Toolを実行します。Browseを押してダウンロードしたWindowsのISOファイルを指定します。

画面にはWINDOWS 7と表示されていますが10用のディスクも作成できました。

メディアの指定

メディアタイプはUSB deviceを選択します。

USBメモリの指定

起動ディスク作成に使うUSBメモリを選択したらBegin copyingを押します。

消去確認

選択したUSBメモリのデータが消えると確認されるので問題がなければErase USB Deviceを押します。

もう一度確認

もう一度確認が出ます。

インストールディスク作成中

USBメモリのフォーマットやセットアップファイルのコピーが行われます。しばらく放っておきます。

作成完了

バーが赤い表示なったらインストールディスクの作成が完了です。

インストールディスクの中身

作成したインストールディスクの中を見てみるとデータが入ってるのが確認できます。

あとは起動時に作成したUSBメモリを選択すればWindowsのセットアップが行えます。

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