XBOXのコントローラ
無印XBOXとXOBOX360のコントローラの分解などをします。
無印XBOXコントローラの国内版と北米版の比較
無印XBOXコントローラの国内版と北米版を見比べてみます。
筐体の大きさ
画像左側が国内版、右側が北米版です。 国内版の方はXBOX360のコントローラと同程度の大きさですが、北米版は異様に大きいです。
背面は同じような形になっていますが、北米版はプラスチックが大盛りで非常に分厚いです。ネジは7カ所、国内版はネジが1つだけシールの下に隠れていますので剥がす必要があります。
側面です。北米版はかなり厚みがあり持ちにくいです。
アナログスティック
左が北米版の左上、右が北米版の右下のアナログスティックです。
左が国内版の左上で、右下も同じ形状の物が使われています。右が360のアナログスティックで、外観は色が違うだけで無印の国内版と同じ形状です。
北米版のアナログスティックの形状は違いますが、操作感はさほど変わらないです。
十字キー
左が北米版の十字キーです。右が昔マイクロソフトが販売していたサイドワインダーの十字キーです。北米版はサイドワインダーのようなぐにゃっとした形になっています。サイドワインダーの十字キーは慣れると意外に使いやすかったので、北米版の方も使いやすいかもしれません。
左が国内版、右が360の十字キーです。微妙に違いますが国内版は360と同じ形です。
ロゴ
上が北米版、下が国内版のロゴです。北米版は無駄に大きいです。
基板
上が北米版、下が国内版の基板の表側です。国内版のSTARTとBACKはタクトスイッチになっています。アナログスティックは引き抜いて両機種で交換する事ができます。
北米版の基板にはミツミ製造と書かれています。
上が北米版、下が国内版の基板の裏側です。
十字キーの裏側
左が北米版、右が国内版の十字キーの裏側です。北米版はサイドワインダー、国内版は360と同じような作りになっています。
振動モーター
北米版のモーターは左の画像のようにプラスチックのカバーをネジ止めして固定されています。固定方法は違いますが両機種とも同じモーターが使われています。モーターは表から見て左側に大きい物、右側に小さい物が実装されています。60ではモーターのサイズは左右同じで、重りのサイズを変えています。
XBOX360コントローラのバージョン違い
08年11月末に購入したパッドと、同時期に中古で買った時期不明のパッドを比べてみます。
外見
左が旧版、右が新版です。背面のラベル以外に外見の違いは特にありません。
上が新版、下が旧版のケーブルです。古い方はUSB端子付近にフェライトコアが付いています。ラベル以外の外見の違いはここだけです。
左は旧板でシリアルナンバーの上にX803238-007と書かれています。右は新版でX811616-006と書かれています。
基板
上が旧版、下が新版の基板の表側です。基板のレイアウトが変わっています。基板が違っているためか、片側のみドライバを入れた状態で差し替えるとドライバを再び要求されので、ハードウェアIDなども異なるようです。
上が旧版、下が新版の基板の裏側です。中央付近のチップが新版では小型化されています。配線ミスで壊して処分したため手元にありませんが、旧板は360発売初期のコントローラと同じ基板です。USBの配線を逆にすると、この大きめなチップが焦げ付いて壊れたりします。
筐体内部
上が旧版、下が新版の筐体内部です。プラスチックのパーツに書かれているリビジョンは変わっていますが見た目は同じです。
十字キー周辺
08年に不評な十字キーを改良した360用純正ワイヤレスコントローラが発売されるとの記事を見て、08年末に購入した、この基板が変わった新バージョンでも何か改良されていないかと旧板と比較してみます。
左が旧版、右が新版の十字キーのゴムの裏側です。
左が旧版、右が新版の十字キーのゴムの表側です。新版の方にはB-64と書かれています。
左が旧版、右が新版です。横から見ても特に違いはないようです。
左が旧版、右が新版の十字キーの裏側です。旧版にはREV A B-7、新版にはREV C A-3と書かれています。
左が旧版、右が新版です。十字キー裏側の出っ張り部分を横から見てみました。
十字キーは以前のバージョンと比べ08年末のバージョンも特に変化はないようです。
XBOX360コントローラの分解手順
筐体を開く
ネジ位置は丸で囲った7つ、中央のネジはシリアルの書かれたシールの下にあるので外す必要があります。パッケージに保証書らしき物が見あたらなかったので保証があるか不明ですが分解をすると保証が無くなります。
ボタンが付いた表面を上にしていると筐体を開く時にボタンがまとめて落ちてくる事があるので、ボタンがある面を下にして筐体下側を持ち上げて開きます。
筐体手前側
ボタンが付いた筐体手前側です。プラスチックのパーツやゴムは手前に引けば簡単に外れます。
ボタンは筐体を反転させると全て落ちてきます。
十字キーは2つのパーツで筐体を挟むようになっているため、そのままだと外せません。まずはネジを2つ外し、更に精密ドライバを2本使って爪を外します。
取り外すとこんな感じになります。
筐体後ろ側
基板は特に固定はされていないので持ち上げれば外れます。アナログスティックはレバーにささっているだけなので容易に引き抜く事ができます。
XBOX360コントローラの組み立て
まずA、B、X、Y、START、BACK、中央のボタンをはめ込みます。中央のボタンは先に枠を取り付けてからボタンを押し込みます。
ボタンを付けたらゴムと手前のLRボタンのパーツと、下側に取り付けるグレーのプラスチックのパーツをはめ込みます。
基板を乗せます。モーターを筐体の枠に収めモーターの電源ケーブルが閉じる時に挟まないように引き回します。USBケーブルの付け根部分のストッパーを筐体に押し込み、筐体下側を取り付けてネジ止めして完了です。
手前のLRボタンの接点洗浄
使い始めてから約1年、手前のLボタンの反応が悪くなってしまいました。手前のLRボタンはタクトスイッチが使われているので接点洗浄をしてなんとかすることにします。
基板を取り出してスイッチに洗浄剤(サンハヤトの接点洗浄剤 RC-S201)を吹きかけます。ノズル先端でボタンを押した状態でボタンの隙間から流し込むように一瞬吹き付けます。吹き付けた何度かボタンを押して終了です。改善しない時は何度か吹き付ける事で効く事もあります。
無印のスティックと十字キーを360へ移植
無印の国内版と360の十字キーは同じような構造をしています。と言うわけで、無印の十字キーを360に移植してみたところ取り付ける事はできましたが、無印の爪が1つだけなのとサイズも微妙に合わないようで、かなり操作がしづらくなりました。
2本のネジと表面のパーツは無印、内部の土台部分を360の物にしたところ普通に使えるようになりました。使い勝手は変わりませんが、これで十字キーを黒くする事ができます。
無印北米版、360、無印国内版のアナログスティックです。
360のスティックは他より若干小さいですが、少し大きめの無印パッドのスティックを360のパッドへ取り付ける事ができます。
取り替えてちょっとした色替えをする事ができます。