3Dconnexion SpaceBall 5000 Serial

シリアル接続3Dマウスのセットアップ方法などを扱います。

外観

SpaceBall 5000 SpaceBall 5000裏側

2004年頃に発売された3Dマウスです。

ボール

このボールを押したりひねったりして3D操作を実現します。この形状のためか、商品名にトラックボールと付けられて展示されているのを見たことがあります。ボールを転がしたりすることはできません。

1~9ボタン A~Cボタン

割り当て可能なボタンは9+3の計12個あります。

パームレスト取り外す パームレストを逆側へ

パームレストは着脱可能で逆側に取り付けることもできます。

ケーブルの向き 会社ロゴ

パームレストに合わせてケーブルを引き出す方向を変更できます。会社ロゴの下に親会社(日本ではロジクール)の名前が記述されています。

シリアルコネクタ シリアルUSB変換

接続部はシリアルです。USB変換を行う製品と組み合わせるとUSB接続が可能です。SpaceBall 5000のUSB版に化けるわけではないので、使用できるドライバはシリアル版の物になります。

USB版は2009年末までドライバが更新され、64bitのVistaでも使えます。一方でシリアル版は2006年でドライバの更新が終わり、32bitのXPでしか使えません。ドライバの対応状況とシリアルポートが廃れていったためか、00年代後半あたりにまとまった数が投げ売られていました。

画像のUSB-RSAQ3はRSQAのドライバをセットアップしてから、RSAQを接続するとドライバがインストールされます。そのあとPCを終了させて、SpaceBallをRSAQにつなげてからPCを起動すると、SpaceBallからピッと小さなビープ音が鳴って認識されました。続けてSpaceBallのセットアップを行います。

ドライバのセットアップ

最新ドライバ

公式で配布されているドライバは、32bitのXPにのみ対応しています。

選択肢はカスタム 3DxWare

ダウンロードしたファイルを実行し、カスタムを選び、3DxWareだけインストールします。

ダイアログ

こんなメッセージが表示されましたが、そのまま進めても問題ありませんでした。

動作確認

コントロールパネル 方向設定

セットアップ後、ドライバをコントロールパネルで設定が行えます。

感度設定 単軸設定

ここの設定でチェックが入っていない操作は反映されません。

Chicken Cube3D

セットアップ時にインストールされた、デモアプリも操作できました。

GoogleEarth設定

このデバイスが使えるGoogleEarthを実行してみます。そのままでは使えず、設定を変更する必要があります。

GoogleEarth

ボール操作で画面を動かすことができました。

Vistaで動作したので、同じNT6系列の7や8の32bit版でも動作するかもしれません。

動作に必要なファイル

「C:\Program Files\3Dconnexion\」内にある「3Dconnexion 3DxWare」フォルダを、どこかへコピーします。フォルダ名が長いので短くしてもよいでしょう。

ショートカットの作成 ショトカの名前変更

「3dxsrv.exe」を右クリックでドラッグ&ドロップし、ショートカットを2つ作成します。続けてそれらの名前を変更します。

引数追加

ショートカットを右クリックしてプロパティを開き、リンク先の末尾に引数を追加して適用します。

引数追加

Windowsのシステムフォルダ「C:\Windows\System32\」内にある「spwini.dll」をコピーします。準備ができたので、アンインストーラからドライバを削除します。

タスクバーのアイコン

ドライバ削除後でも、起動ショートカットを実行すると「ピピッピピッ」とビープ音が鳴ってSpaceBallが使えるようになります。停止ショートカットを実行すると常駐が解除されます。

最新ドライバをインストール

3DXWare10 3DXWare10選択

ドライバを消したあと最新ドライバを入れてみます。プラグインなどが含まれますが、対応ソフトを持っていないため使えるかどうかは分かりません。

Trainer1 Trainer2

インストール後に起動ショートカットでドライバを常駐させると、練習アプリのTrainerをSpaceBallで操作することができました。

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