ATOK Tips

かな漢字変換システムATOK(えいとっく)のあれこれ。キー操作はすべてMS-IMEスタイルのものです。ATOK単体パッケージは2017年、一太郎付属版ATOKは2021年で買い切り形式が終了しました。

小ネタ

再変換などの機能は一部アプリで全く動作しなかったり、他の部分を再変換するなど正常に動作しないことがあります。

ATOKメニューと基本設定

ATOKで文字入力が可能な状態の時に「Ctrl+F10」を押すとメニューが表示されます。機能の横にある()の中のキーを押すとすぐにその機能が利用できます。

素早く起動
「Ctrl+F10」「R」の順にキー入力をするとATOKプロパティ、「Ctrl+F10」「D」「U」だと辞書ユーティリティが起動します。メニューの項目右側に表示される英数字を見ながら操作をすれば、よく使う機能は自然に覚えられます。
別のメニュー
「Ctrl+F10」のあとに「L」「O」「U」のどれかを押すと別メニューに切り替わります。切り替えると次回起動時も変更したメニューのままになります。別メニューでは表現モードの変更など別の設定の変更ができます。
ATOK14互換のメニュー
「Ctrl+F10」「R」→「入力・変換-入力補助-特殊」を開いて「ATOK14互換のメニューを使用する」を有効にすると、上記のメニューの切り替えなしに各機能や設定にアクセスできます。
メニューを経由しない直接起動
メニューや右クリックメニューなどで、一部機能の横に表示されている操作を入力すると、メニューを経由せずに使えます。ATOKメニューの単語登録なら「Ctrl+F7」、お気に入り文書なら「Shift+Ctlr+F11」から実行できます。

基本設定

バージョン30.0.8~31の変換処理
2017(バージョン30)から新変換エンジンになり、「Ctrl+F10」「R」→「入力・変換-入力補助-特殊」に「高度な変換処理を行う」が追加されました。令和対応アップデート辺りのバージョンで、妙な変換候補が目に付くならチェックを外すとよいです。
表現モードと話し言葉
「Ctrl+F10」「R」→「入力・変換-基本-変換」の表現を「一般」から「話し言葉」に変更するとチャットのような緩い入力も変換しやすくなります。「話し言葉関西」など各地域の設定で方言の変換もできます。公的な文書も「話し言葉」設定で変換できますが、校正支援の一部が働かなくなり、適切ではない言葉の変換もできるので「一般」に戻した方がよいです。
表現モードの一時的な変更
基本メニューの場合「Ctrl+F10」「U」でメニューを切り替えておきます。「Ctrl+F10」「G」「P」で「一般」、「Ctrl+F10」「G」「K」で「話し言葉関西」などに変更できます。ATOK14互換メニューなら事前のメニューの切り替えは不要です。
スペースキーの動作
「Ctrl+F10」「R」→「入力・変換-入力補助」の「スペースキーで入力する空白文字」からスペースの設定ができます。全角スペースをほとんど使わないなら「常に半角」に、Shift+スペースを「スペースの逆」にして、全角スペースの入力はShift+スペースにするとよいです。

ヘルプ

ATOKのヘルプ
「Ctrl+F10」「H」「H」か、プロパティなどで画面下に表示されるOK/キャンセルの横のヘルプボタンを押すとヘルプが起動します。内容が充実しているので、分からないことがあればすぐに確認すると便利です。
ATOK操作ガイド
ATOKのインストーラーを起動して、左下にある「ATOKの使い方を学ぶ」ボタンを押すと起動します。画面の指示に従うことで基本操作を学べます。使っていない有用な機能があるかもしれません。

キー操作・カスタマイズ

「Ctrl+F10」「R」→「キー・ローマ字・色」タブから、スタイルの変更やキーカスタマイズなどができます。

MS-IMEスタイル
一覧の「MS-IME」をクリック→「スタイルの選択」→「OK」、これでMS-IME風のキー操作になります。
キー設定がATOKスタイルになる現象
MS-IMEスタイルで「←/→」キーは文節の移動ですが、唐突に「←/→」キーがATOKスタイルのような文節区切りの伸縮になることがあります。「キー・ローマ字・色」タブを開き、何も変更せずOKボタンを押せば元に戻ります。一部操作が効かなくなるなどの症状にも有効です。
ほかのスタイルから色設定を読み込む
「表示色カスタマイズ」を押し、メニューの「他のスタイルから読み込み」から別のスタイルの配色を取り込めます。キー設定はMS-IMEスタイル、配色はATOKスタイルのような設定もできます。

キーカスタマイズ画面

画面の大きさ
キーカスタマイズ画面の端をドラッグして広くすると作業がしやすくなります。
機能/キーの切り替えと検索ボタン
画面左下にある「機能/キー」を押すと表示が変わるので、変更に都合のよい方を選択してください。この設定に画面右上の検索ボタンも連動しており、「機能」のチェックを入れたなら「機能を検索」、「キー」なら「キーを検索」となります。
現在割り当てられているキー
画面左下の「キー」のチェックを入れて画面をスクロールさせると、何も設定されていないキーが見つかります。必要に応じて機能を割り当てれば操作性が上がります。
機能を割り当て可能な状態
画面左下の「機能」のチェックを入れて画面をスクロールさせると、割り当て可能な状態は「-----」、割り当て不可な状態では「*****」と表示されます。
変更・削除ボタン
画面左端の「機能」や「キー」を選択した状態で変更・削除ボタンを押すと、その行のキー設定をまとめて変更・削除できます。右側の各項目を選択すると、個別に変更・削除できます。
1機能に割り当てられるキー設定数
4つが上限で、4つ割り当てられている機能は他のキーの設定時に表示されません。「機能を検索」から割り当てたい機能ーを選び、既存の不要な設定を削除すれば新たに割り当てができます。入力中や変換中など各状態ごとに4つずつ割り当てが可能です。
キー変更画面の機能一覧
何かキーを選択して「変更」ボタンを押したとき、チェック中の状態すべてで割り当て可能なものが機能一覧に表示されます。目的の機能が表示されない場合、「割り当て不可能な状態」か「4つキー設定がされている状態」のチェックが入っています。

確定

自動表示候補確定
推測候補が自動表示されているとき、「Shift+Enter」を押すと候補の先頭の内容で確定します。プロパティから推測候補を手動表示設定に変更していると使えません。推測候補に限らず、訂正候補などの自動表示されるものなら「Shift+Enter」で確定できます。
無学習全文確定
同音語がいくつかある言葉は、変換辞書に登録済みの組み合わせだと一発で変換できますが、それ以外だと最後に確定した同音語が優先表示されます。無学習全文確定は確定時に学習をしないので、変換候補への影響や覚えてほしくない言葉の学習を防げます。未割り当てなので「Enter」のキー割り当てと内容が重複している「Ctrl+Enter」に割り当てるとよいです。
部分確定
文節移動が可能なとき、「Ctrl+↓」か「Ctrl+N」を押すと現在選択している文節まで確定できます。
1音確定
文字を入力して変換前に「Shift+↓」を押すと、先頭の1文字だけ確定します。続けて押せば2文字3文字とひらがなのまま確定できます。細切れ入力に有効で、例えば「彼」と入力確定して「はこなかった」と追加で入力します。そのまま変換確定すると「彼箱なかった」、1音確定を1回使ってから変換すれば「彼は来なかった」となります。
先頭/末尾1文字確定
文節選択時か候補ウィンドウで文字の上にカーソルを移動させて右クリックを押して「先頭1文字確定」か「末尾1文字確定」を選ぶと、選択中の文節の先頭/末尾の1文字だけを抽出して部分確定します。この機能はキー設定で割り付けることもできます。
キー未入力入力中変換中次候補全候補区切り半角記号
Shift+Enter自動表示候補確定
Shift+↓1音確定次候補群表示
Ctrl+↓部分確定部分確定
設定例
Ctrl+Enter無学習全文確定無学習

取り消し・やり直し操作

文字入力中の取り消し
入力中に「ATOKをOFF」すると入力がキャンセルされます。「Ctrl+F10」「R」→「入力・変換-入力補助-特殊」→「日本語入力オフにしたとき入力中の文字列を確定する」から、入力中の文字を残すかどうか設定できます。確定アンドゥ時も設定に準じた動作になります。入力中に「Esc」を複数回押すと設定関係なく入力中の文字は消えます。
再変換
文字列を「範囲選択」か「クリック」して「変換」キーを押すと再変換が行えます。読みが複数あると候補一覧の上に「読み:○○」と表示され、そこをクリックすると読みを変更できます。難読語の読みを調べるのにも使えます。再変換時に「ATOKをOFF」にしたり「ESC」を複数回押すと、再変換前の状態に戻ります。
確定アンドゥ
変換確定直後に「Ctrl+BS」を押すと直前の入力が未確定に戻って修正や追加ができます。2008から「Ctrl+BS」を複数回押すと、さらに前の入力も対象になります。2014からATOKがOFFの状態で入力した直後に「Ctrl+BS」を押すと、英字から日本語に変換できます。
確定リピート
「Shift+Ctrl+R」を押すと確定した文字列の一覧を表示します。一覧は確定履歴を参照しています。確定履歴をクリアして無効にした状態だと、直前に確定した内容が入力されます。一覧は候補ウィンドウと同じ動作で、ページ送りや全候補表示も可能です。
変換取消と全変換取消
「Esc」などで使える「変換取消」は選択中の文節以降を取り消し、「Shift+Esc」の「全変換取消」はすべての文節の変換を取り消します。
注目文節削除
文節選択時か候補ウィンドウで文字の上にカーソルを移動させて右クリックを押して「注目文節削除」を選ぶと、選択中の文節を削除します。この機能はキー設定で割り付けることもできます。
キー未入力入力中変換中次候補全候補区切り
Esc自動表示閉全文字削除変換取消全候補選択取消変換取消
Shift+Esc全変換取消
変換再変換変換/次候補変換/次候補
Ctrl+BS確定アンドゥ確定アンドゥ
Shift+Ctrl+R確定リピート

候補ウィンドウ

先頭/末尾文字並び替え
候補ウィンドウで「Ctrl+PageDown/Up」を押すと先頭/末尾の文字で並び替えができます。同音で複数の候補がある人名などで有効です。候補ウィンドウの右クリックメニューからも操作できます。
部首名並び替え
候補ウィンドウを右クリックして「部首並べ替え」を選択すると、部首名で候補のソートができます。特定の漢字を出したいときに有効です。機能検索で「候補操作・候補並べ替え(部首)」に何かキーを割り当てれば、キー入力からでも操作できます。

英字入力

ShiftやCapsを使って英字入力ができます。

一時的な英語入力モード
Shiftを押しながら英字キーを押すと、ShiftかCapsを押すか確定するまで英語入力モードになります。この動作は「Ctrl+F10」「R」→「入力・変換-英語」→「Shiftキー + A~Zで英語入力に切り替える」のチェックを外せば無効になります。古いバージョンだと「入力・変換-入力補助」に設定項目があります。
英語入力モード
Capsを押すたびに日本語/英語入力モードが切り替わります。もう一度Capsを押すまで入力モードは固定です。英語入力モードではスペルチェックや推測入力、インストールしているなら電子辞典から意味を調べることができます。
Capsロック
Shift+Capsを押すたびにCapsロックのON/OFFが切り替わり、英字入力が小文字/大文字固定になります。
英数固定入力
Shiftを押しながら無変換キーを押すと英数固定入力になります。英字固定の入力ですが日本語にできるものは日本語に変換できます。英語入力モードと違って支援機能が働きません。Shiftを押さずに無変換キーを押すとひらがなやカタカナ入力に戻せます。

ホームポジションのキー操作

MS-IMEスタイルとMS-IMEでは、ホームポジションから手を大きく動かさず操作ができるようにキー割り当てされています。全てではないですが、MS-IMEでも同じような操作ができます。

確定のNとMや左右キー相当のSとDなど、関連機能はそばに配置されています。一度に切り替えるのは難しいので、最初はEnterの代わりにCtrl+Mで確定、Backspaceの代わりにCtrl+Hで文字を削除する癖を付け、そのあとで文節やカーソル操作に慣れていくとよいでしょう。

入力中の文字の削除と確定

文字削除確定
取り消し1字削除前文字削除部分確定全体確定
ホームCtrl+ZCtrl+GCtrl+HCtrl+NCtrl+M
別キーEscDeleteBackSpaceCtrl+↓Enter

「Ctrl+H/M」はIMEによる文字入力中ではないときも、BS/Enterキーとして動作します。ちょっとした修正や改行もホームポジションのまま操作ができます。アプリでそれらキーの組み合わせに何か機能が割り当てられているとそちらが優先されます。

矢印キーと文節/カーソル操作

キーボード中央列左側の「SとD」が文節移動、右側の「KとL」は文節の範囲変更ができます。「SとD」の上と下にある「EとX」は矢印キーの↑↓と同等の動作で候補の選択ができます。「Ctrl+J」は後述します。

文節移動文節範囲変換候補
先頭左側右側末尾縮小拡大前候補次候補グループ
ホームCtrl+ACtrl+SCtrl+DCtrl+FCtrl+KCtrl+LCtrl+ECtrl+XCtrl+J
別キーCtrl+←Ctrl+→Shift+←Shift+→
先頭左側右側末尾左側右側先頭末尾誤り位置
カーソル移動

MS-IMEで文字入力中の「Ctrl+←/→」と同機能の「Ctrl+A/F」はカーソル先頭/末尾移動ですが、ATOKは1機能に最大4つのキー割り当て(先頭移動はHome/Ctrl+←/Ctrl+E/↑の4つ)のため、ATOKの「Ctrl+A/F」入力中の動作は未割り当てになっています。もし「Ctrl+E/X」を使わないなら設定を削除して「Ctrl+A/F」に割り当てるとよいです。

グループ移動と誤り位置へ移動(ATOKのみ)

ATOKは候補ウィンドウで「Tab/Shift+Tab」を押すと前後のグループへ移動できます。グループ移動は「広い、拾い……」から「広井、廣井……」のような別グループに移動します。別グループがない時は候補の先頭に移動します。次候補/全候補選択時に「Ctrl+J」を押すとTabキーと同じ動作になります。

候補選択時以外で「Ctrl+J」を押すと、入力ミスをしたと思われる部分へジャンプします。

キー未入力入力中変換中次候補全候補区切り
Ctrl+J確定リピート読みの入力誤り位置へジャンプ次グループ移動誤り位置へ

「Ctrl+J」の未入力に確定リピートを入れると使う機会があるかもしれません。後述のキー設定の変更をしているなら、確定リピート表示中に「Ctrl+Space」で全候補表示や「変換」キーのページ送りも可能です。

後変換

ひらがな全角カナ半角カナ全角英数半角英数
ホームCtrl+UCtrl+ICtrl+OCtrl+PCtrl+T
別キーF6F7F8F9F10

U/I/O/PはF6~F9キーのように隣り合って並んでいますが、半角英数のTはUの左側に配置されています。

その他機能

これらはMS-IMEでも使えます。IME切り替えはいつでも可能で、他の機能は文字入力が可能な場所で実行できます。

名称操作内容
再変換変換キー未入力時に文字列を範囲選択かクリックしてキーを押すと再変換
確定アンドゥCtrl+BackSpace文字入力直後にキーを押すと入力中の状態に戻り修正が可能
単語登録Ctrl+F7IMEがONのときにキーを押すと単語登録画面を表示
メニューCtrl+F10IMEがONのときにキーを押すとIMEのメニューを表示
IME切り替えCtrl+Shift
Win+Space
複数のIMEをインストールした状態でキーを押すとIMEが切り替わる

全候補表示(ATOKのみ)

候補ウィンドウや推測候補など何か候補が表示されている状態で右クリックメニューの「全候補表示」を選ぶと、候補の表示数が通常の9件から35件になります。全候補表示中はコメントや辞典の表示ができません。文節移動や部分確定などもできないので、「Ctrl+M」で確定するか「Ctrl+Z」で取り消して全候補表示を終わらせてください。

MS-IMEスタイルでは割り当てられていない機能なので、ATOKスタイルと同じ「Ctrl+Space」に割り当てるとよいです。一部キーは全候補時の操作が未割り当てになっているので、併せて設定しておきます。全候補表示中の「Ctrl+Space」は取り消しにしておくとよいです。

キー入力中変換中次候補表示中全候補表示中文節区切り直し
Space変換/次候補全候補次移動変換/次候補
Shift+Space変換/前候補全候補前移動変換/前候補
Ctrl+Space全候補表示全候補選択取消全候補表示
Ctrl+Eカーソル先頭移動変換/前候補全候補前移動文節区切り収縮
Ctrl+Xカーソル末尾移動変換/次候補全候補次移動文節区切り伸長

全候補表示は前/次移動で候補選択できますが、各候補の左側に表示される数字や英字を押しても選べるので、ホームポジションならそちらから選ぶと早いです。候補ウィンドウで候補を数字キーで選択すると部分確定されますが、全候補一覧で数字/英字キーを使って候補を選ぶと部分確定されません。

変換/無変換キーの設定変更例

2019年のWindows 10テスト版で、変換/無変換キーでIMEのON/OFFをする設定になりました。IMEを利用したいときは変換キー、そうでないときは無変換キーを押してから入力をすれば、IMEのON/OFFを把握していなくても望む状態で入力ができます。

再変換」は有用なのでShift+変換に移します。Ctrl+変換に「確定アンドゥ」を設定して、Shift+変換の元の機能(読み・確定文字への復帰)の代わりにします。

候補ウィンドウが複数のページにまたがるとき、PageUp/Downを押すと前後のページに移動できます。ホームポジションでそれらを押すのは手間なので、変換/Shift+変換に「次/前候補群表示」を割り当てるとよいです。入力中に「1音確定」を入れておくと重宝します。

キー未入力入力中変換中次候補全候補区切り半角記号
無変換日本語入力OFF
変換日本語ON1音確定次候補群表示
Shift+変換再変換前候補群表示
Ctrl+変換確定アンドゥ確定アンドゥ
Shift+無変換自動表示候補確定
Ctrl+無変換無学習全文確定無学習

Shift+無変換はShift+Enterと同じ「自動表示候補確定」、Ctrl+無変換は「無学習全文確定」にしました。

無変換キーの入力文字種切り替えは「Ctrl+F10」「U」で別メニューにした状態で「入力文字種」を選べばすぐ変更できます。後変換はCtrl+U/I/O/P/Tで変換できます。

ひらがな/カタカナキーの設定変更例

変換の右側のキーはそのまま押したら「ひらがな」で入力文字種をひらがなに、Shiftを押しながら押すと「カタカナ」で入力文字種をカタカナにします。電子辞典を導入している環境で、これらを普段使用していないなら情報ウィンドウのON/OFFを割り当てるとよいです。

情報ウィンドウは主に別途インストールしている電子辞典の内容を表示するときに使います。辞典検索に必要なEndキーはノートだとFnキーと組み合わせる物が多いので、未割り当てや常用していないキーに設定すると使いやすくなります。以下の割り当て後は「ひらがな/カタカナ」で辞典画面ON/OFFや、「ひらがな」で情報ウィンドウのタブ移動ができます。

キー未入力入力中変換中次候補全候補区切り半角記号
ひらがな情報ウィンドウオープン/表示切替
カタカナ情報ウィンドウクローズ
情報ウィンドウの手動表示
情報ウィンドウの自動表示を手動に切り替えると変換操作時の遅延が軽減できます。「Ctrl+F10」「R」→「入力・変換-表示」を開き→「情報ウィンドウを表示」を「する(自動)」から「する」に変更してOKを押します。
類語ファインダーの辞典検索とデフォルトのキー割り当て
情報ウィンドウ表示ON/OFFを別キーに割り当てても、類語ファインダーの情報ウィンドウ表示ON/OFFは初期設定のCtrl+End/Shift+Endのままです。それら設定を削除すると新規割り当てのキーで操作ができます。

画面周りの設定

画面名称用途文字サイズ画面サイズ表示位置位置固定デザイン
候補ウィンドウ文字変換
推測変換
連想変換
変更可変更不可変更可可能変更可
情報ウィンドウ辞典表示変更可不可変更不可
類語ファインダー連想変換
イミクル辞典表示

候補ウィンドウ

文字サイズの変更
画面右下にある虫眼鏡アイコンか、右クリックメニューの拡大表示から変更できます。2015以前は右クリックから拡大できますがサイズ指定はできません。プロパティ「入力・変換-候補ウィンドウ」を開けば標準・大・特大の3種から大きさを選べます。
表示位置の変更と固定
画面下側の空欄(1/3などと表示している行)をマウスでドラッグして移動します。右クリックして「表示位置を固定」を選ぶと固定できます。解除するときは「表示位置を固定」をもう一度クリックします。
デザインの変更
2008以降で「Ctrl+F10」「5」を押し、そこから好きなものを選べば候補ウィンドウの表示が変わります。
表示フォントを固定
一部アプリで候補のフォントが変わる場合、プロパティから変更しないように設定できます。プロパティ「入力・変換-候補ウィンドウ」を開き「表示フォントを固定する」にチェックを入れてOKボタンを押します。
表示までの操作回数
変換時に2回スペースキーを押すと候補ウィンドウが表示されますが、その回数の変更ができます。プロパティ「入力・変換-候補ウィンドウ」を開き「候補ウィンドウ表示までに必要な変換回数」の値を変更します。
古いATOKでの動作
古いATOKで候補が「ひらがな・漢字」2つだけの場合、スペース変換から候補ウィンドウが表示されません。プロパティ「入力・変換-候補ウィンドウ-追加する候補」→「全角カタカナ後変換候補を追加する」にチェックを入れるとカタカナ候補も表示され、スペースキー複数回押しで候補ウィンドウを呼び出せます。

情報ウィンドウ

文字サイズの変更
画面右下にある虫眼鏡アイコンか、右クリックメニューの拡大表示から変更できます。候補ウィンドウと異なるサイズを設定できます。
画面サイズと表示位置の変更
画面右下角をドラッグしてサイズを変更できます。画面上部か下部の空欄をドラッグして移動できます。一時的な変更で、次回変換時は表示位置が候補ウィンドウの横に戻ります。
表示・非表示
画面右上にある×をクリックするか「Shift+End」キーで非表示にできます。候補ウィンドウを右クリックして「情報ウィンドウを表示」か「Ctrl+End」キーで元に戻ります。
表示の変化
2005から別項目へ飛ぶジャンプ機能、2006からURLのリンクと文字の範囲選択、2008から配色の変更とタブの実装、2016から表示の変更など時々変化しています。
ひらがなで辞典検索
文字を入力して変換前のひらがなの状態で「Ctrl+End」から画面を開くと、同音の言葉の意味がすべて表示されます。使用中の辞書セットで変換できない言葉もひらがなから調べられます。
再変換で辞典検索
調べたい文字を範囲選択して「変換」キーを押すと、再変換機能で候補が表示されて辞典を使えます。ブラウザなどで直接再変換ができない時は、アドレスバーなどに文字を貼り付けて再変換します。
デザイン
候補ウィンドウのデザインを変更すると、情報ウィンドウのデザインも若干変わります。「標準・青・桃・黄・緑」「クラシック」「ミニマル・リバース」の3グループのどれかを選んだとき変化します。

類語ファインダー

文字サイズの変更と解説の表示非表示
画面右上にある「+」と「-」から7段階の範囲で文字サイズを変更できます。その隣のボタンから解説の表示・非表示を切り替えられます。
画面サイズと表示位置の変更
画面の端をドラッグして大きさを変えることができます。画面上部の空欄をドラッグして移動できます。次回起動時は候補ウィンドウ付近に表示位置が戻ります。
従来の表示
2015から連想変換が類語ファインダーに置き換わりました。プロパティ「入力・変換-連想変換」にある「候補ウィンドウ~」のチェックを入れると、候補ウィンドウに連想変換が表示されます。
言葉の読み
類語ファインダーでは一部の言葉の読みが表示されますが、右クリックを押して「全ての候補に読みを表示する」を選ぶと、表示されている全ての言葉に読みが表示されます。同じ操作をすれば元の状態に戻ります。
電子辞典
類語ファインダーの画面で調べたい言葉をクリックして選択し、右クリックの「情報ウィンドウ表示」か「Ctrl+End」キーを押すと情報ウィンドウが表示され、電子辞典と連携が可能です。標準連想変換辞書などの解説がない辞書をより活用できます。
再変換から連想変換
再変換中でも「Ctrl+Tab」から連想変換や類語ファインダーを起動できます。
日本語シソーラス
2019年度の上位版に付属した日本語シソーラスを有効にし、動詞や形容詞などの用言で類語ファインダーを開くと日本語シソーラス以外は表示されません。他の辞書と品詞の登録方針が異なるのが原因で、バグではなく仕様扱いになります。

イミクル

文字・画面サイズと表示位置の変更
画面右下の「+」と「-」から文字サイズを11段階の間で変更できます。画面端をドラッグしてサイズ変更できます。画面上部の空欄をドラッグして移動できます。
簡易モードと詳細モード
画面右上の「▲」か「▼」をクリックすると簡易モードと詳細モードが切り替わります。詳細モードでは入力欄から直接調べたい言葉を入力して検索が可能です。
検索種別の変更
「単語検索」ボタンを押すと、「部分一致/前方一致/後方一致」検索を選べます。それらは部分一致に対応した電子辞典で利用できます。
検索履歴と消去
詳細モードで検索ボタン左側にある∨を押すと検索履歴が最大20件表示されます。2017から履歴の末尾に追加された(検索履歴の消去)をクリックすれば履歴の消去ができます。
ピン留め
2017からピン留め機能が追加されました。オンにすると前面表示、オフにすると別のアプリに移ったタイミングでイミクルの画面を自動で閉じます。
再検索
イミクル画面上の文字を範囲選択してShiftキーx2などの起動キーを押すと、イミクルに表示されている言葉を調べられます。文章内のリンクをクリックするとタブ表示が1つになって他の辞典は使えませんが、そういったときにも有効な操作です。再検索をした時点で戻るボタンが無効になります。
入力欄で再変換
詳細モードで入力欄の言葉を範囲選択して「変換」キーを押すと、再変換で別の言葉にできます。再変換中に「Ctrl+Tab」で連想変換や、導入していればDIC/IDX形式の辞典を情報ウィンドウに表示できます。
Altキーx2からの起動
一部アプリでAltキーx2から起動しない場合、Ctrlを押しながらAltキーx2で起動することがあります。
常駐させない使い方
設定を開き「ATOKイミクルを常駐する」のチェックを外します。ATOKで文字入力が可能な状態で「Ctrl+F10」「2」を押せばイミクルが起動するので、必要に応じて起動終了できます。
主な変更点
バージョンアップでイミクルに変更が加えられることもあります。
変更年内容
2016イミクル実装
メイン画面
2017[ピン留めして表示したままにする/しない切替]が追加
2017[設定]が[検索]右側から[ピン留め]右側へ移動
2017[検索履歴]の末尾に(検索履歴の消去)が追加
設定画面
2019プログラムボタンからのキー呼び出しに対応する

プロパティ

入力・変換-入力補助

変換時の操作設定@文節移動を末尾で止める
「入力・変換-入力補助-特殊」にある「文節移動を末尾で止める」のチェックを外すと、変換時の文節移動で末尾から先頭、あるいはその逆の操作ができます。末尾で止めた方が使いやすく感じる場合もあるので、実際にON/OFFして気に入った方を選ぶとよいです。
変換時の操作設定@変換取り消し後のカーソル位置を保持する
「入力・変換-入力補助-特殊」にある「変換取り消し後のカーソル位置を保持する」をONにすると、取り消し時にカーソルがその場にとどまるので修正がしやすいです。OFFだとカーソルが末尾に移動するので、長文を入力しているときは修正が手間です。
変換時の操作設定@文節区切り直しを末尾で止める
「入力・変換-入力補助-特殊」にある「文節区切り直しを末尾で止める」は上の「文節移動を末尾で止める」の区切り直しバージョンです。文節区切り直しは端をまたぐと選択範囲が広範囲になるため、ONの方が使いやすいかもしれません。
従来のATOK言語バー
「入力・変換-入力補助-特殊」の下にある「テキストサービスの詳細設定」からテキストサービスを無効化すると従来のATOK言語バーが使えます。ただしストアアプリでATOKが使えなくなります。

入力・変換-変換補助~半角全角変換

変換補助の無効化されている項目@助詞からの細切れ入力
「入力・変換-変換補助」にある「助詞からの~」のチェックを入れると有効になります。「友人」の後ろに「にあう」と入れて変換した時にOFFなら「友人」「似合う」、ONなら「友人」「に会う」となります。この設定が誤変換につながることもあるので、細切れ入力を多用しないならOFFでよいでしょう。
変換補助の無効化されている項目@カーソル位置前後の文章を参照して変換
「入力・変換-変換補助」にある「カーソル位置~」のチェックを入れると有効になります。「彼はお茶が好きだ」に「あつい」を足した時にOFFだと「暑い」「お茶」、ONだと「熱い」「お茶」となります。環境によって動作しないケースもありますが、とりあえず有効にしてもよいかもしれません。
日付・時間入力
「おととい」「きょう」「あした」など前後2日間の読みを入れると日付に変換されます。月や年の前後2つも同様です。「いま」「じこく」で現在時刻、「ひづけ」は日時に変換されます。「入力・変換-変換補助-日付」の「「今日」などの~」のチェックを外せば無効化できます。
入力し直した単語を学習
未登録単語の読みを入力して変換をすると目的の単語がないのでESCやBSでキャンセルします。直後に他の単語の漢字を組み合わせて目的の単語を作ります。すると「Shift+Enter」で単語登録しますかと確認表示が出ます。「入力・変換-入力支援-訂正・学習」の「別の単語~」のチェックを外すと無効化できます。
半角全角変換
「入力・変換-半角全角変換」からカタカナは全角、数字は半角に変換するなどの設定が行えます。入力効率が変わってくるので使用用途に合わせて設定を行った方がよいです。「入力中の文字に対しても有効にする」をOFFにすると、未変換で確定したら全角、変換時は半角のような使い分けもできます。

入力・変換-連想変換

標準搭載の連想変換辞書
17で実装された「日本語使いさばき辞典」は2009から改訂増補版になり、2020から「標準連想変換辞書」に置き換わりました。
文章表現辞典
初期設定だと「文章表現辞典」は無効になっているので、必要なら有効にするとよいです。感謝/謝罪/依頼/連絡/招待/拒否/請求/贈答/お中元/お歳暮/祝辞/結婚祝い/お見舞い/弔辞/書き出し/結び/信念/暑中見舞い/残暑見舞い/1~12月、以上どれかの言葉を入力して「Ctrl+Tab」を押すと内容が表示されます。一部の言葉は「3がつ」のように変換前の状態で実行しても表示されます。
連想変換のグループ
辞書が複数対応していると連想変換の候補一覧の一番上に「グループ一覧」と表示されます。クリックすると関連するグループの一覧が表示され、そこからグループの先頭項目に移動できます。

入力・変換-和英自動モード変更

https:
2021年版から「https:」が追加されました。2020年版以前でURLを手入力する機会があるなら、それにならって追加するとよいです。追加ボタンを押して英字文字列に「https:」と入力し、モードは英語入力を継続にします。

校正支援

校正支援モード
プロパティ「校正支援」の「校正支援モード」を「指摘する(強)」にすると関連する設定の変更ができなくなりますが、「ら抜き」の設定など元の設定が反映される物もあります。
ら抜き・さ入れの即訂正
「校正支援-誤りチェック」の「ら抜き~・さ入れ~」の項目で「訂正する」にすると、該当の文章を入力したときに「~訂正」と表示され、そのまま確定すると自動で訂正されます。表現モードが「一般」か「話し言葉」のときだけ動作します。
校正支援と変換モードの自動切り替え
「入力・変換-基本」にある「変換モードを自動~」は校正支援が「指摘する(強)」だと動作しません。また、「くだけた表現を指摘する」をOFFにする必要があります。
校正支援と表現モード
「入力・変換-基本」の表現を「一般」以外にすると「くだけた表現を指摘する」が適用されなくなります。

バックアップツール

起動
スタートメニューのATOKフォルダ内にあるATOKツールを開き、バックアップツールを選びます。古いバージョンはスタートメニューのATOKフォルダにバックアップツールがあります。
バックアップの実行
「データのバックアップをとる」を選び、バックアップの保存先を指定し、「実行」ボタンを押せばバックアップが始まります。
バックアップツールのオプション
デフォルトでは追加した電子辞典などの全データがバックアップの対象になっています。オプションボタンを押して「学習情報のみ」を選択すればユーザーデータだけを対象にすることもできます。
バックアップデータからのリストア
「バックアップを復元する」を選び、バックアップデータが保存してあるフォルダを指定し、「実行」ボタンを押せば環境が復元されます。
旧バージョンと設定ファイル
バックアップツールで作成したファイルは、それ以前のバージョンでは使えません。ATOKの設定が収められた「BACKUP.REG」なら使えないこともないです。テキストエディタでREGファイルを開き、例えば2017用のREGを2015で使うなら「30.0」を「28.0」にエディタの置換機能で全て変更します。
旧バージョンと登録単語
バックアップしたユーザー辞書は以前のバージョンだと使えません。単語や手動登録した用例なら辞書ユーティリティでテキストに書き出せるので、旧バージョンでも取り込めます。

バックアップツールで作成されたファイル

ATOK 2017でバックアップを実行したときに作成されたファイルです。オプションで「学習情報のみ」にしています。他のバージョンの場合、ユーザー辞書の30が他の値になり、ファイルの構成が異なる場合があります。

ファイル名内容
各辞書セットのユーザー辞書
ATOK30U1.DIC標準辞書セットのユーザー辞書
ATOK30U2.DIC人名変換辞書セットのユーザー辞書
ATOK30U3.DIC郵便番号辞書セットのユーザー辞書
ATOK30U4.DICアクセサリ辞書セットのユーザー辞書
ATOK30U5.DICオプション辞書セットのユーザー辞書
ATOK30U6.DIC一文字入力辞書セットのユーザー辞書
ATOK30U7.DIC辞書セット7のユーザー辞書
ATOK30U8.DIC辞書セット8のユーザー辞書
ATOK30U9.DIC辞書セット9のユーザー辞書
ATOK30U0.DIC辞書セット0のユーザー辞書
推測変換
ATOKAA.DAR省入力登録データ
ATOKDARD.BIN省入力抑制データ
ATOKRH.BIN確定履歴保存ファイル
ATOKUE.BIN英語省入力学習データ
文書学習ツール
ATOKAL.BIN文書学習ツール学習結果
ATOKAL.DIC文書学習ツール辞書
ATOKAR.DAR省入力ユーザーデータファイル
訂正学習
ATOKCH.BIN修復履歴ファイル
文字パレット
ATOKCP.BINよく使う文字データファイル
辞書ユーティリティの辞書フィードバック
ATOKMU.LEX再変換用ユーザー辞書
ATOKSU3.DSSスペルチェックユーザー辞書
お気に入り文書
ATOKTP.TPFお気に入り固定タグ
ATOKTP.TPUお気に入り文書ユーザーデータ
その他
BACKUP.DATバックアップ時に作成したファイルのリスト
BACKUP.REGレジストリに登録されている現在のATOKの設定

ユーザー辞書の保存場所の変更

ユーザー辞書ファイルは文字入力のたびに、学習内容が反映されてファイルが更新されます。そんなユーザー辞書ファイルをシンボリックリンクで移動させてみると変換ができなくなります。

ユーザー辞書の場所変更は標準の機能で対応しています。まずは「"%appdata%\Justsystem\ATOKxx"」フォルダ内にあるファイル「ATOKxxUx.DIC」をどこかにコピーします。続けてCtrl+F10→Rキー→辞書・学習タブ→詳細設定を開き、ユーザー辞書設定の項目から参照ボタンで、コピーしたユーザー辞書を指定すると以降はそのユーザー辞書を使うようになります。

ユーザー辞書の数字と内容はすぐ上の表を参照してください。

起動時に常駐するプログラム

買い切り版ATOKの常駐プログラムについてです。

ファイル名名称Ver用途
スタートアップツールから起動
ATOKxxOM.exeオンメモリマネージャー2014以降アクセルモード・インサイト
ATOKxxDV.exeイミクル2016以降イミクル
タスクスケジューラから起動
ATOKxxIB.exeユーザーデータマネージャー2016以降インサイト
ATOKxxRN0.exeリフレッシュナビ2016以降リフレッシュナビ
スタートアップツールの初回起動と登録
ATOKを新規インストールするとOSの再起動を促され、再起動後にスタートアップツールから常駐ソフトの設定が行われます。OS再起動前にWindowsの「Startup」フォルダ内にあるスタートアップツールのショートカットを別の場所に移動するか削除すると、常駐ソフトの追加なしでATOKを利用できます。
タスクスケジューラへ登録される機能
2017ではスタートアップツールの初回起動時、タスクスケジューラに「ATOK30IB.exe」と「ATOK30RN0.exe」が登録されます。それらを停止すれば常駐しなくなります。リフレッシュナビはそれに加えて「Ctrl+F10」「1」と押し、「リフレッシュナビを使用しない」にチェックを入れます。
スタートアップツールと連動するローカル機能
2017ではスタートアップツールをスタートアップに入れておくと「ATOK30DV.exe」と「ATOK30OM.exe」が起動します。それらが不要ならスタートアップからツールを外すと起動しなくなります。ATOKフォルダにあるそれら実行ファイルをクリックして、手動で常駐されることもできます。
ATOK オンメモリマネージャー(ATOKxxOM.exe:xxはバージョンの値)
2014から実装されたアクセルモードで使う実行ファイルです。何かをきっかけに高負荷が続くことがあるので、効果が感じられないなら常駐させない方がよいです。これが常駐していないとアクセルモードのボタンが表示されません。
ATOK イミクル(ATOKxxDV.exe:xxはバージョンの値)
2016から実装されたイミクルで使う実行ファイルです。マウスのボタン設定ツールなどの常駐アプリと競合することがあります。イミクル右上の*ボタンの設定から「ATOKイミクルを常駐する」のチェックを外すと常駐を解除できます。
ATOK ユーザーデータマネージャー(ATOKxxIB.exe:xxはバージョンの値)
2016から実装されたインサイトで使う実行ファイルです。一部環境で正常に動作しなかったり、ウェブサイトを開いたときに高負荷になったりすることがあるので、不要なら常駐させない方がよいです。
ATOK リフレッシュナビ(ATOKxxRN.exe / ATOKxxRN0.exe:xxはバージョンの値)
2016から実装されたリフレッシュナビで使う実行ファイルです。2つファイルがありますが、~RN.exeはグラフ画面の表示、~RN0.exeは常駐してデータ収集を行います。
コマンドによる常駐の解除
「Win+R」から「taskkill /im ATOK30OM.EXE /f」などとすれば常駐を解除できます。他のバージョンのATOKは30の値を変更してください。バッチやタスクスケジューラからも停止できます。
Yahoo!ツールバー
2011から2015まで「Yahoo!ツールバー」が含まれています。すでにサービスが終了しているのでアンインストール推奨です。インストール時にチェックを外せば回避できます。
JUSTオンラインアップデート
ATOK発売から約3年でサポートと更新が終了するので、それ以降で他にジャストシステムのソフトを入れていないならアンインストールしても問題ありません。

その他

ご意見・ご要望
製品・サービスに関するアンケートから要望が出せます。返事はありません。
ダイレクトメール停止手続き
毎年1月に届けられる一太郎のDMを停止するには、DM(バージョンアップのご案内)停止の申込から手続きを行います。再登録をできるかどうかは不明です。
バースデー特典
Just MyShopに登録した誕生日の前後7日間で1回のみ、何か購入するとポイントが500ポイント加算されます。メールマガジンに登録していると、誕生日の1週間前にバースデー特典の案内メールが届きます。Just MyShopで何か商品を選んでカート画面を開くと、獲得ポイント合計が500ポイント増加しているのを確認できます。
Just MyShopのポイント
最後にポイントが増減した日から2年経過すると失効します。1000ポイント以上保有していないと使えず、通常会員だと1回につき1000ポイントのみ使えます。上位会員は上限が少し増えて500ポイント刻みで利用ポイントを増やせます。
ユーザー登録の有無を確認する方法
2017年時点では、公式サイトのユーザー登録画面で、登録キーは空欄のままシリアルだけ入力して進めると、未登録なら「オンライン登録キーを入力してください。」、登録済なら「入力されたシリアルナンバーは既に登録が完了しています。」と表示されます。
PINコード認証製品
PINコードシートが入っているパッケージ版は、公式サイトでPINコードを入力してシリアルキーを取得する形式になっています。購入して代金を支払った時点で有効になり、それから180日以内に手続きをしないとPINコード認証ができなくなります。
ライセンス認証
2013から認証処理が入るようになり、シリアル番号・登録キー・MACアドレスを送信します。個人を識別する情報は取得しないそうです。ネット未接続の環境で認証をしていなくても、制限なく使えます。認証解除の操作は存在せず、使わなくなったらそのままで構わないそうです。
買い切り版ATOKのインストール可能数
ライセンス認証が導入された2013以降は、同時に3台までのインストールが認められています。ただし、それらのPCを同時に使用せず、他の人が使わないPCという条件が付きます。それ以前のバージョンは特に制限はありません。
ATOK for Windows スターターパック 1Year版
定額版アップデートモジュールの対象製品一覧にある1Year版は、ATOK Passportの前身であるATOK定額サービスの1年間の使用権とインストールメディアをセットにしたパッケージです。使用期間中は登録製品の一覧に表示されますが、期限後は一覧から消えて使用履歴などもなく何も残しません。
Just MyShopのダウンロード製品
ダウンロード期限は購入から3年で、3年以降も購入製品の一覧に表示されたままですがダウンロードできません。ダウンロード回数の上限はジャストシステムの製品は10回、他社製品は3回となっています。DVD-RやUSBメモリなどにバックアップするとよいですが、それらは長期保存に向かないのでバックアップを複数用意するか、パッケージ版を購入した方がよいかもしれません。
Windows 7以前のIME切り替えショートカット無効化
コントロールパネルの「地域と言語のオプション」を開き、「キーボードと言語」タブの「キーボードの変更」ボタンを押します。「詳細なキー設定」タブを開き、「入力言語間」をクリックして選択し、「キーシーケンスの変更」ボタンを押します。それぞれ「割り当てなし」に変更します。
タスクバーのアイコンを1つ減らす
Windows 8以降でインストールされているIMEが2つ以上になるとIME選択用のアイコンも表示されるようになりますが、Windowsの設定からMS-IMEなどを削除してATOKだけにすればアイコンは1つになります。MS-IMEは削除しても再登録可能です。
キーボードの追加で選択できないとき
Windows 8以降の「設定-地域と言語-日本語-キーボードの追加」を選ぶとインストールされているIMEの一覧が表示されますが、古いATOKがグレー表示なって選択できない場合、「標準IME設定ツール」を実行すると使用できるようになります。
Windows 7以前で言語バー非表示
コントロールパネルの「地域と言語のオプション」を開き、「キーボードと言語」タブの「キーボードの変更」ボタンを押します。「言語バー」タブを開き、「表示しない」にすると言語バーの表示を消せます。
古いバージョンのATOKプロパティ
古いバージョンではプロパティを開いている間、プロパティを開いたアプリの操作ができなくなります。また、プロパティで変更した内容が、OS再起動までそのアプリにしか反映されないなど微妙に不便な動作をしていました。

更新ファイル適用済みセットアップファイルの作成

インストールメディアのセットアップファイルとジャストシステムのサイトで配布されている更新ファイルを使い、更新ファイルを適用したセットアップファイルを作成します。パッケージ版でディスクが手元にある、もしくはダウンロード版の元データをバックアップした場合に試してみるとよいでしょう。

64ビットOSで作業をします。32ビットOSでは64ビット用セットアップファイルは動作しないので、「x86」を含む行のコマンドしか実行できません。

前準備

作業例として「ATOK 2017」のディスクに、更新ファイルは64ビット用の「at30up5x64.exe」と32ビット用の「at30up5x86.exe」の2ファイルを使います。各ファイルを「R」ドライブに保存して進めます。Cドライブで作業をするなら「R:\」を「C:\」に、Dドライブなら「D:\」などと変更してください。

セットアップファイルが収録されている、インストールディスク内にある「ATOK」フォルダをコピーします。配布されている更新ファイルはexeですが、中身はCAB形式なので適当なアーカイバに放り込んで解凍します。解凍時にファイル名と同じフォルダを作成しています。

R:\
├at30up5x64     (64ビット用更新ファイルの解凍先)
├at30up5x86     (32ビット用更新ファイルの解凍先)
├ATOK        (ATOKのセットアップファイル)
└ATOK30       (更新データ適用済みセットアップファイル保存場所)

「ATOK30」フォルダは自動生成され、作業終了後はそれ以外のフォルダを手動で削除します。

セットアップファイルの分解

「管理者」でコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを1行だけ実行してしばらく待つと「ATOK 2017のセットアップが正常終了しました。」とダイアログが表示されます。そうしたら次の行を実行して同様にダイアログが出るまで待ちます。


msiexec /a "R:\ATOK\ATOK30x64.msi" targetdir="R:\ATOK30" /qn+

msiexec /a "R:\ATOK\ATOK30x86.msi" targetdir="R:\ATOK30" /qn+

2行同時に実行すると片方しか実行されません。パスやファイル名などに入力ミスがあると、特にメッセージも出ずにそのまま何も起きません。

この操作で「R:\ATOK30」に分解された32/64bit用のセットアップファイルが保存されます。

更新ファイルの適用

ここでも同様に以下のコマンドを1行ずつ実行してダイアログが出るまで待ちます。


msiexec /a "R:\ATOK30\ATOK30x64.msi" /update "R:\at30up5x64\at30upx64.msp" /qn+

msiexec /a "R:\ATOK30\ATOK30x86.msi" /update "R:\at30up5x86\at30upx86.msp" /qn+

これで作業終了です。64ビットOSなら「ATOK30x64.msi」、32ビットOSなら「ATOK30x86.msi」を実行すればインストールできます。この状態だとVistaに2017をインストールすることもできます。作成したセットアップファイルを7zipの超圧縮で固めると528MBが142MBまで縮みます。

この方法でインストールしたATOKをアンインストールするときは、インストールデータのmsiファイルを実行します。

他のバージョン

上記作業と同じ要領でセットアップとアップデートファイルを用意して解凍します。準備ができたら1行ずつ実行してダイアログが出たら次の行を実行します。新しい更新ファイルが配布されるとファイル名の「~up」の後ろの値が1つ増えます。

優待/アップグレード版ではないATOKのセットアップファイルからインストールするとユーザーIDの入力は任意ですが、ファイルを分解するとアップグレード版のようにユーザーIDの入力が必須になる場合があります。

ATOK 32.1 (一太郎 2021)
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK32x64.msi" targetdir="R:\ATOK32" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK32x86.msi" targetdir="R:\ATOK32" /qn+
ATOK 31.3.10 (一太郎 2020)
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK31x64.msi" targetdir="R:\ATOK31" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK31x86.msi" targetdir="R:\ATOK31" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK31\ATOK31x64.msi" /update "R:\at313up1x64\at31upx64.msp" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK31\ATOK31x86.msi" /update "R:\at313up1x86\at31upx86.msp" /qn+
ATOK 31.2.6 (一太郎 2019)
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK31x64.msi" targetdir="R:\ATOK31" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK31x86.msi" targetdir="R:\ATOK31" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK31\ATOK31x64.msi" /update "R:\at312up1x64\at31upx64.msp" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK31\ATOK31x86.msi" /update "R:\at312up1x86\at31upx86.msp" /qn+
ATOK 31.0.5 (一太郎 2018)
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK31x64.msi" targetdir="R:\ATOK31" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK31x86.msi" targetdir="R:\ATOK31" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK31\ATOK31x64.msi" /update "R:\at31up3x64\at31upx64.msp" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK31\ATOK31x86.msi" /update "R:\at31up3x86\at31upx86.msp" /qn+
ATOK 2017 (30.0.8)
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK30x64.msi" targetdir="R:\ATOK30" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK30x86.msi" targetdir="R:\ATOK30" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK30\ATOK30x64.msi" /update "R:\at30up5x64\at30upx64.msp" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK30\ATOK30x86.msi" /update "R:\at30up5x86\at30upx86.msp" /qn+
ATOK 2016 (29.0.8)
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK29x64.msi" targetdir="R:\ATOK29" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK29x86.msi" targetdir="R:\ATOK29" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK29\ATOK29x64.msi" /update "R:\at29up6x64\at29upx64.msp" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK29\ATOK29x86.msi" /update "R:\at29up6x86\at29upx86.msp" /qn+
ATOK 2015 (28.0.7)
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK28x64.msi" targetdir="R:\ATOK28" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK28x86.msi" targetdir="R:\ATOK28" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK28\ATOK28x64.msi" /update "R:\at28up5x64\at28upx64.msp" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK28\ATOK28x86.msi" /update "R:\at28up5x86\at28upx86.msp" /qn+
ATOK 2014 (27.0.5)
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK27x64.msi" targetdir="R:\ATOK27" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK27x86.msi" targetdir="R:\ATOK27" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK27\ATOK27x64.msi" /update "R:\at27up2x64\at27up2x64.msp" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK27\ATOK27x86.msi" /update "R:\at27up2x86\at27up2x86.msp" /qn+
ATOK 2013 (26.0.15)
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK26x64.msi" targetdir="R:\ATOK26" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK26x86.msi" targetdir="R:\ATOK26" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK26\ATOK26x64.msi" /update "R:\at26up4x64\at26up4x64.msp" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK26\ATOK26x86.msi" /update "R:\at26up4x86\at26up4x86.msp" /qn+
ATOK 2012 (25.0.7.0)
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK25x64.msi" targetdir="R:\ATOK25" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK25x86.msi" targetdir="R:\ATOK25" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK25\ATOK25x64.msi" /update "R:\at25up4x64\at25up4x64.msp" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK25\ATOK25x86.msi" /update "R:\at25up4x86\at25up4x86.msp" /qn+
ATOK 2011 (24.0.9.0)
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK24x64.msi" targetdir="R:\ATOK24" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK24x86.msi" targetdir="R:\ATOK24" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK24\ATOK24x64.msi" /update "R:\at24up3x64\at24up3x64.msp" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK24\ATOK24x86.msi" /update "R:\at24up3x86\at24up3x86.msp" /qn+
ATOK 2010 (23.0.4.0)
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK23x64.msi" targetdir="R:\ATOK23" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK\ATOK23x86.msi" targetdir="R:\ATOK23" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK23\ATOK23x64.msi" /update "R:\at23up3\at23up2x64.msp" /qn+
msiexec /a "R:\ATOK23\ATOK23x86.msi" /update "R:\at23up3\at23up2x86.msp" /qn+

Office連携ツール@2017

インストールディスクの「ATOKEXT」に入っているのでこれもRドライブにコピーして以下のコマンドを実行すると分解できます。「Office連携ツール for ATOK のセットアップが正常終了しました。」と表示されます。「at30ext.msi」を実行するとOffice連携ツールをインストールできます。


msiexec /a "R:\ATOKEXT\at30ext.msi" targetdir="R:\ATOK30" /qn+

他のバージョンでも同様に分解ができます。2013ではアップデートファイルがあるので以下のコマンドで分解して更新を適用できます。こちらの更新ファイルも適当なアーカイバに放り込めば解凍できます。


msiexec /a "R:\ATOKEXT\at26ext.msi" targetdir="R:\ATOK26" /qn+

msiexec /a "R:\ATOK26\ATOK26ext.msi" /update "R:\at26extup1\at26extup1.msp" /qn+

辞書と学習

変換辞書の種類

どれも拡張子がDICの変換辞書ですが、仕様に違いがあります。同音や抑制などの項目名にカーソルを当てると項目の内容を表示します。それぞれの変換辞書には単語データだけでなく○が付いた項目も収録されています。表の青色の項目は内容の編集・確認ができません。

自動学習
種類単語用例同音抑制単語用例語順流用備考
自作変換辞書×外部×××可能辞書ユーティリティで作る変換辞書
ユーザー辞書×一部辞書セットごとに作成される変換辞書
システム辞書一部一部外部××××ATOKに初めから入っている変換辞書
辞典付属辞書×一部外部×××可能別売りの辞典などに付属する変換辞書
自作変換辞書
単語と用例が登録できる、ユーザーが自由に編集できる辞書です。登録内容をテキストへ出力することも可能です。2007以降の自作辞書なら、他のバージョンでも利用できます。
ユーザー辞書
辞書セットごとに作成される変換辞書で、学習内容はこの辞書に登録されます。自作変換辞書の内容に加えて、自動学習された変換候補の並びの優先順位やAI用例、他の辞書の抑制単語なども登録されていきます。現在使用しているバージョン以降のATOKなら、辞書ユーティリティでコンバートして流用できます。
システム辞書
新語が収録されるトレンド辞書や和英変換のできる英語辞書などがあります。中でも標準辞書は何十年の積み重ねによる膨大な数の用例が収録されています。2017の変換エンジン修正では同時に標準辞書も更新されたので、変換エンジンと密接なつながりもあるようです。
辞典付属辞書
単語が収録された変換辞書です。辞書セットに追加して語彙を増やすのが主な用途になります。流用に関しては自作変換辞書と同じ扱いです。

同音語情報

標準辞書やNHK漢字表記辞書などの変換辞書には同音語情報が収録されています。「かわる」など複数の同音語があるものを変換するとき、情報ウィンドウに同音語情報が表示されます。NHK辞書が登録されていると、標準辞書の同音語情報は表示されません。

辞書セットとユーザー辞書

「Ctrl+F10」「D」「S」を押すと「辞書・学習」画面が開きます。

変換に使う10個の辞書セットには1つずつ、学習した内容を記録する専用の変換辞書が用意されます。学習や学習設定は辞書セットごとに行います。ユーザー辞書のDICファイルは、その辞書セットで初めて変換したタイミングで作成されます。

Noセット1セット2セット3セット4セット5セット6セット7セット8セット9セット0
名称標準辞書人名変換郵便番号アクセオプション一文字入力セット7セット8セット9セット0
DIC~U1.DIC~U2.DIC~U3.DIC~U4.DIC~U5.DIC~U6.DIC~U7.DIC~U8.DIC~U9.DIC~U0.DIC
操作スペースF2F3F4Ctrl+F5F5未割当未割当未割当未割当

ユーザー辞書は「%appdata%\Justsystem\」の中にあるATOKフォルダに作成されます。2017なら「ATOK30」フォルダ、2012なら「ATOK25」フォルダで、数字はバージョンです。ユーザー辞書名も2017なら「ATOK30U1.DIC」「ATOK30U2.DIC」のようにバージョンの値が入ります。

基本辞書セット
スペースキーで変換操作するときに参照される、変換操作の中心となる辞書セットです。通常は辞書セット1の標準辞書セットが割り当てられていますが、他の辞書セットを開いて左下の「基本辞書セット」ボタンを押すと変更できます。
トレンド辞書
著名人・商品・はやり言葉などの標準辞書にはない、変換しづらい単語を変換できます。逆にトレンド辞書がなければそれら変換はできなくなります。
地名と郵便番号
町名を入力してF3変換をすると郵便番号を含む地名が表示されてTABで選択できます。他に同名の地名があるときは続けてF3を押すと候補が表示されます。目的の地名を選択した状態で「0」キーを押すと郵便番号を含む候補が表示されてTABキーで選択できます。
記号入力
記号入力をするには「みぎ」など特定の読みや「きごう」から変換できます。もしくは、「Ctrl+F10」を押して「M」か「Q」を押すと開くパレットの一覧から入力することもできます。変換できる読みは「Ctrl+F10」「H」「H」→「付録-記号の読み」から確認できます。
部首変換辞書
部首名からそれを含む漢字に変換できます。「うかんむり」などの部首名から、この辞書を登録した辞書セットで変換をすると、部首名を含む漢字が並びます。候補ウィンドウの右クリックメニューにある、全候補表示と組み合わせるとよいかもしれません。
文字コード辞書
文字コードから変換できる辞書です。例えば「3012」と入力して、この辞書が含まれる辞書セットで変換をすると「〒」に変換できます。
一文字入力辞書セットとF5キー
部首変換・文字コード・単漢字・記号辞書が登録されている辞書セットで、F5キーに割り当てられています。もし使用頻度が低いなら、部首・文字・単漢字はF2の人名辞書セット、記号はF4のアクセサリ辞書セットで利用して、F5キーをオプション辞書セット辺りに回してもよいかもしれません。

設定

変換候補の並びの学習
文字変換で選択した言葉は、次の変換時に優先して表示されます。「学習:しない」だと並びに変化なく、「学習:する」「自動登録・AI学習:しない」のように学習のみ有効にすると並びが変化しました。語順は「学習」ON/OFFの設定のみ影響するようです。
スペース変換で候補に追加する
2011から辞書セット画面の下に「スペース変換で候補に追加する」という項目が追加されました。標準辞書セット以外の辞書セットでこの設定をONにすると、スペースから変換したときにその辞書セットも参照して変換候補を表示します。処理が増えるため変換時のレスポンスが悪くなることもあります。
スペース変換と不要な候補
通常の変換で和英などの望まない候補が出る場合、標準辞書セット以外の辞書セットで「スペース変換で候補に追加する」が有効になっていないか確認してください。たとえば和英の候補が出てしまう場合、アクセサリ辞書セットで設定が有効になっているはずです。
標準以外の辞書セットの学習の反映
基本辞書セット以外で学習の詳細設定画面を開くと、「変換した単語を基本辞書セットへ登録する」が設定できます。これを有効にすると言葉通りの動作になります。
アクセルモード
2014から実装された辞書や省入力を事前にメモリに読み込んで高速化する機能です。ON/OFF切り替えて変化が体感できなければ無効にするとよいです。スタートアップツールから起動するATOK30OM.exeのような末尾にOMが付くexeが常駐していないと設定ボタンが表示されません。
オンメモリ辞書
ATOK14から2013まで実装されていました。辞書をメモリに読み込んでディスクアクセスを減らすことで、省電力化と処理の高速化を狙った機能でした。有効にするとユーザー辞書が編集できなくなり、ユーザー辞書が壊れやすくなるので停止させた方がよいです。

追加変更された標準搭載の変換辞書

緑は追加された変換辞書、赤は統合などで削除された変換辞書です。

名称備考
変換辞書
町名住所変換辞書2005
経済・ビジネス用語辞書
コンピュータ・インターネット用語辞書
2005標準辞書に統合
第三・第四水準漢字辞書2007標準辞書に統合
カタカナ語英語辞書:拡張版2007カタカナ語英語辞書に統合
記号辞書:拡張版2007記号辞書に統合
乗換案内 駅名変換辞書2007インストールディスクに収録
日本語英語辞書2009
文字コード辞書/部首変換辞書2011
IVS辞書2014利用にはIVS対応フォントが必要
理工学/法律経済/人文科学用語辞書2015
フェイスマーク辞書
フェイスマーク辞書:インターネット版
2016記号辞書に統合
IVS辞書(Moji_Joho)2018

ユーザー辞書のクリア

学習・登録詳細設定の画面下部にあるクリアの動作です。現在選択している辞書セットのユーザー辞書のみが対象です。確認ダイアログで「はい」を押した直後にクリアされるので、設定画面のキャンセルボタンを押しても元には戻りません。

手動登録自動学習
初期化の種類登録単語AI用例抑制単語学習単語学習用例候補語順
学習情報のクリアそのまま削除
ユーザー辞書のクリア削除

「学習情報のクリア」はAI学習などの自動で学習された内容がユーザー辞書から削除されます。「ユーザー辞書のクリア」はユーザーが手動で登録した単語や、候補から削除して抑制表示にした単語なども含め、選択しているユーザー辞書の全データが削除されます。

クリア前に単語や用例をテキストに出力しておけば、クリア後にテキストを読み込んで登録単語だけは以前の状態に戻せます。

まれに文字入力をしようとして「辞書として扱えません」と表示され、変換できなくなることがあります。これはユーザー辞書が破損していて、ユーザー辞書をクリアする必要があります。そうなる前に定期的にバックアップをした方がよいです。

.$ICファイル

ユーザー辞書のバックアップファイルです。「学習情報のクリア」か「ユーザー辞書のクリア」をすると生成されます。うっかりクリアしてしまっても、拡張子をDICに戻せば元のユーザー辞書が復活します。

.bi2ファイル

ユーザー辞書のバックアップファイルです。必ずではないですが、ユーザー辞書破損時に生成されることがあります。

OSがフリーズしてOS再起動後、変換をしようとすると「辞書ファイルがオープンできません」となりました。辞書ファイルはユーザー辞書のことで、今回は「ATOK30U1.DIC」の中身が0で埋め尽くされて破損していました。

破損したファイルと同じフォルダに「ATOK30U1.DIC.bi2」というファイルがありました。タイムスタンプはフリーズの1時間前、ファイルサイズは破損したものと同じです。破損したファイルを消し、「.bi2」を外すと元通り変換できるようになりました。

自動学習の設定

「Ctrl+F10」「D」「S」「Alt+D」で学習内容の設定ができます。設定と学習のON/OFFは辞書セットごとに行えます。

設定例

ファンクションキースペース
設定ひらがなカタカナ英字後英字複合複合語未登録語文節区切細切れ
主な操作F6変換F7・F8F9・F10スペース変換
初期設定する(強)する(強)する(強)する(弱)する(強)する(強)する(弱)する(強)
設定例する(弱)する(弱)しないしないする(弱)する(強)する(弱)しない

設定例は、F6~F8は強のままだと辞書が酷いことになるので弱にしています。英字入力はF10か英語入力モードしか使っていないので無効にしました。

複合と区切りは強だと変換ミスも即登録するので弱にします。未登録語登録の操作をする機会はあまりないので強のままです。細切れは学習してほしくないので無効にしています。

指定できる動作

辞書やメモリに登録されると、以降は一発で変換できます。メモリ上で学習した内容や入力回数はPCの再起動でリセットされます。

する(強)する(弱)一時しない
回数1辞書登録メモリ上で学習
2辞書登録

「する(強)」は一度のみの変換もどんどん学習します。「する(弱)」なら二度変換した言葉だけ学習するので、辞書への登録を軽減できます。一時はその場限りの学習で、PC再起動後は学習内容を忘れます。「しない」は一切学習しません。

設定項目

ひらがな後変換・カタカナ後変換・英字後変換
F6キーで変換した「ひらがな」、F7・F8キーで変換した「カタカナ」、F9・F10キーで変換した「英字」を辞書登録します。英語入力モードで英字をF6・F7・F8で変換した場合、英字後変換の設定が適用されます。
F7キーの操作
F7キーは押すたび範囲が変化します。例えばカタカナをF7で変換し、何度か押すと「カタカナ」「カタカな」「カタかな」「カたかな」となります。
英字複合語
続けて入力した英字とかなを1つの複合語として辞書登録します。例:日本語入力モードで「windowsyu-za-」と入力してスペース変換で「Windowsユーザー」にすると次回から一発で変換できます。辞書には「Windows(読み:うぃんどws)」が登録されます。「tらckばっl(Trackball)」などスペースキーだけで変換できない英単語は、事前に英語後変換などで登録する必要があります。
複合語
文節区切り直しはせず、最初に表示された候補と別のものを選択して確定した複合語を辞書登録します。例:「手前側」と入力確定しても登録されませんが、「がわ」を「川」に変換確定して川が優先される状態にしてから、「手前川」と入力変換して確定せず、「手前側」と変換確定すると「手前側」が登録されます。
未登録語
未登録単語を変換すると、候補はひらがなとカタカナだけ表示されます。そのカタカナを選択すると辞書登録します。例:「みとーろく」と入力して文節区切り直しで全体を選択、それをスペース変換で「ミトーロク」とカタカナに変換すると、それを登録します。最後にF7で変換するとカタカナ後変換の設定に従います。
文節区切り
文節区切り直しをして変換した言葉を辞書登録します。例:「えいじあとへんかん」を変換→「エイジアと/変換」の区切りを変更して変換→「英字/後変換」、これで「英字後変換」が登録されました。
細切れ
辞書に登録されている2文節の読みを、1文節ずつ確定したときに辞書登録します。例:辞書に登録済みの「大辞林(だいじりん)」の読みを使います。「台」と入力確定し、続けて「慈林」と入力確定すると「台慈林」が登録されます。「大技林(だいぎりん)」のような未登録の読みで細切れ入力をしても登録されません。

文書学習ツールとAI学習の設定

文書学習ツールは「txt・htm・doc」などのファイルを読み込み、中の文字列から単語やAI用例を学習します。2010以前はAI辞書トレーナーという名前でした。2011からおまかせキーワードチャージャーという、「RTS/Atom」から定期的に学習して推測候補に追加する機能が加わり、文書学習ツールと名を改めています。

ファイル名名称内容
ATOKAL.BIN定期学習推測候補定期学習した推測候補が登録される
ATOKAL.DIC文書学習ツール辞書文書学習ツールで学習した単語・AI用例
ATOKAR.DAR省入力ユーザーデータ文書学習ツールで学習した省入力データ

文書学習ツールの学習結果は3つのファイルに適用されます。

AI用例とAI学習

AI用例は「熱いお茶」と「暑い部屋」など同音語の使い分けを登録したデータです。用例がない場合、一発で変換できることはあまりなく、前に選択した同音の言葉が優先で表示されます。AI学習はユーザーが文字入力時に変換候補から選び確定した組み合わせを学習し、AI用例としてユーザー辞書に登録します。

辞書ユーティリティで適当な変換辞書を開き、メニューの「ツール-用例登録」から手動でAI用例を登録することもできます。テキストから一括登録や削除も可能です。

AI学習の設定

設定内容
しないAI学習を行わない
する(簡易)複合名詞となるAI用例のみ登録
する(詳細)全てのAI用例を登録

自動学習と文書学習ツールそれぞれの詳細設定からAI学習の設定ができますが、指定できる内容はどちらも同じです。自動学習は「Ctrl+F10」「D」「S」、文書学習ツールは「Ctrl+F10」「D」「L」を開いて詳細設定ボタンを押すと設定できます。

文書学習ツールの詳細設定にある「エクスプローラのコンテキストメニューを拡張する」のチェックを外すと、右クリックの「ATOKで学習する」を非表示にできます。「ATOKで学習する」は文書学習ツールが扱えないファイルを右クリックしたときにも表示されます。

文書学習ツールでAI学習

自動学習されたAI用例の内容は確認できませんが、文書学習ツールから学習したAI用例は、辞書ユーティリティの「ツール-単語・用例の一覧出力ー用例出力タブ」からテキストに出力できます。

このサイトにある全てのhtmファイルを対象に、AI学習の設定を変えて文書学習ツールで学習してみました。「する(簡易)」「する(詳細)の差分」です。差分は簡易と同じ部分を除外しています。学習した項目数は詳細は588個、簡易は202個でした。

自動学習したAI用例は編集不可なので、設定は簡易の方が無難かもしれません。

AI用例なしで文字変換をした場合

辞書セットに、用例が登録されていない変換辞書を1つだけ登録したときの変換結果です。例文は標準辞書があれば正しく変換できます。

例文ガイドが添乗する富士山に登頂するビルを占拠する麻のジャケット傷が完治する
広辞苑外土が天上為る富士山に冬鳥為るビルを仙居為る浅野ジャケット傷が奸知為る
大辞林外土が天上する富士山に盗聴するびるを占居する浅野jacket傷が完治する
大辞泉外土が天承刷る富士山に問う嘲するビルを千挙する浅野ジャケット木酢が上治する
ATOK17ガイドが添乗する富士山に盗聴するビルを選挙する浅野ジャケット傷が関知する

表のATOK17は標準辞書の登録単語をテキスト出力し、それを変換辞書にしたものです。この偽標準辞書には用例が含まれていないので、昔のIMEのような結果になっています。用例は2つめの例なら「山・登頂」のように関連付けられており、用例がないと適切な字が割り当てられません。

国語辞典に付属する変換辞書は妙な単語が出てきやすいです。標準辞書セットにそれらを登録すると、優先順位に従って見慣れない単語は候補の後ろに回りますが、時々先頭に出てきます。大辞林の変換辞書は表のjacketのような変換が時々起こります。

優先順位はなるべく下げたい変換辞書の登録

辞書を増やすと語彙は増えますが変換精度は少々悪くなるので、基本辞書セットへの登録はなるべく控えた方がいいです。2011以降なら、使っていない辞書セットに必要な辞書を登録して「スペース変換で候補に追加する」を有効にします。そうして追加した辞書の候補は大体後ろの方に行きます。

単語登録

登録
「Ctrl+F7」を押すと単語登録画面になります。文字を範囲選択した状態で「Ctrl+F7」を押すと、「単語」の欄にその文字が入力された状態で画面が開きます。まとめて登録するのは面倒なので、必要に感じたらすぐ登録した方がよいです。単語の登録先はユーザー辞書のどれかを指定します。
品詞
単語登録時に適切な品詞を入れないと登録の効果は半減します。単語登録画面右下のヘルプボタンを押し、品詞の項目にある「品詞の種類」というリンクをクリックすれば品詞の詳細や例を確認できます。品詞は約70個ありますが、ユーザーが主に使用するものは一部になります。

使用頻度が高そうな11個の品詞

辞書ユーティリティで何か単語を選んで編集画面を開くと、すぐに選択できる品詞が11個あります。他の品詞はその他から選びます。単語登録画面では11個の品詞もプルダウンから選びます。

単語読み品詞備考
名詞
名詞とりあえず名詞で登録し、変換時にうまくいかなければ他の品詞にすればよいです。
上映じょうえい名詞サ変「~する」のような活用もできる名詞です。
その他
(´・ω・`)しょぼん顔文字読みは分かりやすいものか入力しやすいものを登録します。
ホームランhr短縮読み読みは何でもOKで、よく入力する言葉を登録すると便利です。
固有名詞・人名
山田やまだ固有人性姓名は日本人名限定です。外国人名は全て固有人他になります。
太郎たろう固有人名
アンソニーあんそにー固有人他国籍年代関係なしの外国人名、牛若丸など姓名の区分けがない日本人名、ジャンルを問わないグループ名でこの品詞を使います。
ビートルズびーとるず
固有名詞・その他
群馬ぐんま固有地名国内外の地名や国名、島や川など固有の場所で使う品詞です。建築物や施設は同名の地名がある場合を除いて対象外です。
エベレストえべれすと
高野連こうやれん固有組織会社名や何かの団体、スポーツのチーム名などに付けます。
ペプシぺぷし固有商品商品名に付けます。
つば九郎つばくろう固有一般書籍・映画・建築物・娯楽施設・店名・サービス名・元号・星・祭など、上記品詞に該当しないさまざまな固有の名詞に付けます。
Suicaすいか

辞書ユーティリティ

「Ctrl+F10」「D」「U」の順にキーを押せば辞書ユーティリティが起動します。最初は基本辞書セットのユーザー辞書が開かれるので、別の辞書を扱うなら「ファイル-開く」から選択してください。

絞り込み表示
「ツール-絞り込み表示」で表示の絞り込みができます。しばらく使い続けると自動登録単語が大量に表示されるので、目的に合わせて「単語種類」のチェックを変更して表示を切り替えた方が整理しやすいです。「対象品詞」の詳細から品詞別の絞り込みも可能です。
自動登録単語や特定品詞の一括削除
絞り込み表示で削除したい種類の項目を選択し、CTRL+Aを押すと表示されている全ての単語が選択されます。その状態でDELキーを押せば削除確認ウィンドウが表示されます。単語1つごとに確認ウィンドウが出てきますが、その中の「すべて削除」を押せば選択中の単語が全て削除されます。
変換辞書の内容整理
辞書ユーティリティで変換辞書を開いているとき、メニューの「ファイル-内容整理」から実行できます。効果がないこともありますが、変換辞書の容量が1~2割削減できることもあります。
登録単語の出力
「ツール-単語・用例の一覧出力」から登録されている単語を書き出す事ができます。絞り込み表示のように出力する単語種類や品詞を選ぶ事もできます。コメント付きの単語は「単語コメント情報を出力する」にチェックを入れないとコメントが含まれません。
出力した単語の復元
出力したファイルは「ツール-ファイルから登録・削除」から読み込めます。編集時に誤って削除したデータは戻せないので、整理などの作業をする前にバックアップしておくと安全です。
AI用例のバックアップ
辞書ユーティリティの「ツール-単語・用例の一覧出力」を開き「用例出力」タブを選ぶと、手動で登録したAI用例をテキストに書き出すことができます。
バックアップファイルが作成できませんでした。
「%localappdata%\Temp」をシンボリックリンクで変更していると、辞書ユーティリティで何か操作をしたときに、上記のメッセージが出て実行できないことがあります。シンボリックリンクを削除して「%localappdata%\Temp」を作成し直せば、元の動作になります。

置換候補

置換候補は辞書ユーティリティから設定できます。

置換候補
適当な登録単語を右クリックして「コメント編集」「追加」と選んでいきます。ここで置換候補に入力した内容が文字変換時に表示されます。置換候補を登録するときはコメントの入力が必須です。置換候補は空欄でコメントのみ登録することも可能です。
自動置換
置換候補画面で「自動置換」にチェックを入れると、変換時に置換候補が先に表示されます。使用を禁止したい単語などで設定すると効果的です。
URLトリガー変換
置換候補に「http:」や「mailto:」などのアドレスを登録し、変換時に選択すると直接ブラウザやメールソフトが起動できます。プロパティ「変換補助」の「http:」や「mailto:」から機能のON/OFFができます。
暗号化通信
2019年版からURLトリガー変換が「https:」で始まるアドレスに対応しました。大抵のサイトは「http」のアドレスへアクセスしても「https」に転送されるので、非対応の2018以前でもあまり問題はないです。

単語登録用テキストの書式と登録例

テキストは「Shift-JIS」か「UTF-16LE(BOM付き)」で保存します。

!!ATOK_TANGO_TEXT_HEADER_1
[読み][tab][単語][tab][品詞][tab][コメント][tab][自動置換][tab][置換1][tab][置換2]……
[読み][tab][単語][tab][品詞][tab][コメント][tab][自動置換][tab][置換1][tab][置換2]……
[読み][tab][単語][tab][品詞][tab][コメント][tab][自動置換][tab][置換1][tab][置換2]……
……

上記内容を1行1件で登録していきます。置換候補はタブを挟んで5つまで登録できます。[自動置換]のところは「する」か「しない」と入力します。このサイト用のhtmlタグを登録した例です。置換候補に閉じタグを登録するのも便利です。

変換候補の削除と抑制単語

文字変換時に候補を選ぶとき「Ctrl+Del」を押すと単語削除画面が表示され、「はい」を選ぶと削除した単語が候補に表示されなくなります。この操作で単語は削除されず、抑制単語としてユーザー辞書に登録されます。抑制単語は元の変換辞書によって扱いが変わります。

ユーザー辞書の登録単語を削除
「ユーザー辞書」に登録されている単語を削除すると、単語種類が「抑制単語」に変わります。それを辞書ユーティリティで開き、「抑制単語として登録する」のチェックを外すと単語種類が「登録単語」になり、元の状態に戻ります。絞り込み表示で抑制単語のみの表示もできます。
ユーザー辞書以外の登録単語を削除
「自作変換辞書・システム辞書・辞典付属辞書」に登録されている単語を削除すると、「現在の辞書セットのユーザー辞書」に抑制単語として登録されます。この登録された抑制単語は辞書ユーティリティから確認できず、基本的に「ユーザー辞書のクリア」をしないと戻すことはできません。
非表示の抑制単語の個別削除
見えない抑制単語が登録されているユーザー辞書に対して、見えない抑制単語と全く同じ「単語・読み・品詞」の単語を登録し、削除すると見えない抑制単語も削除することができます。あまり現実的な方法でなく他の手段は辞書のクリアなので、候補の削除はなるべく控えた方がよさそうです。
抑制単語の適用範囲
抑制単語は表示非表示どちらのものでも、その辞書セット全ての登録単語に適用されます。別の辞書セットを使って変換する場合、他の辞書セットの抑制単語の影響はありません。

推測変換

推測候補

文字入力をしているときに自動で表示される候補は推測候補といいます。推測候補は主に「確定履歴」と「省入力データ」のデータを元に表示します。

Ctrl+Backspace
変換確定した操作をやり直す「Ctrl+BS」は推測変換でも有効です。
郵便番号辞書と推測候補
辞書セットのどれかに、事業所ではない方の「郵便番号辞書」が登録されて有効になっているとき、郵便番号を入力すると推測候補に町名が表示されます。郵便番号辞書が無効になっていると表示されません。プロパティ「入力・変換-推測変換-郵便番号入力時に住所を表示する」のチェックを外すと、郵便番号辞書が有効でも表示されません。

推測候補周りの変更点

プロパティの「入力・変換」タブは「Ctrl+F10」「R」を押せば開きます。

推測候補モード
2006から2010は「Ctrl+変換」を押すと推測候補モードがON/OFFされます。ONにすると入力1文字目から推測候補が次々に表示されます。2011以降は「入力・変換-推測変換-推測候補の自動表示」を「する(強)」にすると、似たような動作になります。
英語入力モード
2009から英語の入力支援が強化されました。「Caps/英数」か「Shift+文字入力」で英語入力モードに入ると、スペルチェック候補や推測候補が次々と表示されます。「Shift+無変換」の英数固定入力では英語の入力支援機能は働きません。
確定直後の推測候補表示
2012から入力確定後に推測候補を表示する機能が付きました。初めはOFFになっており、「入力・変換-推測変換」→「確定直後に推測候補の自動表示を行う」からON/OFFできます。
文節区切り直し候補の表示
2012から文字入力中にTabキーを押すと、最下段に文節を区切り直した候補も表示します。「0」キーで選択できます。「入力・変換-推測変換-追加する候補」→「特定のフレーズにあてはまる漢字を表示する」からON/OFFできます。
訂正済みのことばを推測変換
2014から入力ミスをしたときに訂正済みのことばを推測候補に表示します。「せぶんいえぶん」と入力すると「セブンイレブン(類推)」と表示されます。「入力・変換-候補ウィンドウ-0キー切替」→「別文節区切り」からON/OFFできます。
数字入力支援機能
2014から「123,000,000 (数値:1億2300万)」のような大きな桁数が一目で分かる候補が表示されます。「入力・変換-入力支援-数値」の「入力中の数値を推測候補で表示する」からON/OFFできます。
推測フォロー変換
2015から複数文節の入力中でも推測候補が表示され続けます。「入力・変換-推測変換」→「複数文節からなる候補を追加する」からON/OFFできます。
ATOKインサイト
2016からWebブラウザなどに表示されている語句を一時的に優先して推測候補に表示できます。「入力・変換-変換補助」→「一時文書学習候補を表示する」からON/OFFできます。
設定項目の移動
2018年版まで「入力・変換-推測変換」にあった4項目、「複数文節~」「入力誤り~」「郵便番号~」「現在の日時~」は、2019年版以降「入力・変換-推測変換-追加する候補」に移動しています。
漢字絞り込み変換
2019年版から名詞や人名などの熟語に含まれる特定の漢字を候補に出すことができます。「たかすぎしんさくのしん(高杉晋作の晋)」と入力すると、推測候補に「晋」が表示されます。「入力・変換-推測変換-追加する候補」→「特定のフレーズにあてはまる漢字を表示する」からON/OFFできます。

確定履歴

何か文字入力をして確定するたびに、入力内容を履歴として保存します。「Ctrl+F10」「R」→「入力・変換-推測変換-確定履歴」から、確定履歴のON/OFFや動作設定の変更ができます。

保存方法内容
しない確定履歴の動作を止める
メモリに保存する入力確定後にメモリへ保存し、OSの終了や再起動時に自動削除
よく使う履歴だけを
ファイルに保存する
入力確定後にメモリへ保存し、それを推測変換で選択した場合保存
ファイルに保存する入力確定した内容を次々にファイルへ保存
推測候補の並び
推測候補を選択すると、選択したものが先頭に来ます。確定履歴を使用しないと並びに変化は起きなくなります。「入力・変換-推測変換-確定履歴-確定履歴を使用する」のチェックを外すか、保存方法を「しない」にすると確定履歴は停止し、推測候補の並びの変化も起きなくなります。
確定履歴の編集
「Ctrl+F10」「D」「R」を押して辞書ユーティリティを起動し、メニューのファイル→開く→確定履歴を編集するにチェック→開く、と操作すれば確定履歴の内容が確認できます。右クリックメニューから、選択している項目を「省入力登録データ」に登録できます。
確定履歴保存ファイル
確定履歴に保存された内容は、確定履歴を無効化してもそのまま残ります。不要ならプロパティにある「確定履歴のクリア」ボタンを押して履歴を初期化します。
文字変換と推測変換の学習先
文字変換では操作内容は大体ユーザー辞書に登録されます。推測変換の場合、抑制に関する内容が別ファイルになっています。
自動登録並び学習抑制候補
文字変換ユーザー辞書ユーザー辞書ユーザー辞書
推測変換確定履歴確定履歴省入力抑制データ

省入力データ

読みと言葉を入力したファイルです。辞書ユーティリティから新規作成・編集ができます。

ファイル名名称内容
編集不可の標準搭載の省入力データ
ATOK.DAR標準省入力データ2012から新しくなった推測変換・ASエンジンで中心となる省入力データ。2016から「経済・ビジネス用語データ」「コンピュータ・インターネット用語データ」を統合
ATOKKH.DAR慣用表現データ故事成語、ことわざ、格言などの慣用表現や、あいさつ文例を収録
ATOKEG.DAR英語省入力データ英単語、慣用句、英文レターやメールでよく使われる文例を収録。2005以降の「英単語・文例データ」が元で、2009から名称変更
ATOKKE.DARカタカナ語英語
省入力データ
おーばーひーと→overheat・ちぇっく→check・ぺあ→pairなど、カタカナ語から英語に変換。2009から実装
ATOKJE.DAR日本語英語
省入力データ
りんご→apple・ぶんしょ→document・しぜん→natureなど、日本語の読みから英語に変換。2009から実装
編集可能な標準搭載の省入力データ
ATOKAR.DAR省入力ユーザーデータ省入力データの編集を行うとき、最初に開かれるファイル。文書学習ツールで学習した内容もこのファイルに登録
ATOKAA.DAR省入力登録データ単語登録時の「推測候補も追加する」や、確定履歴編集で「省入力データに登録」などの操作で登録
省入力データの初期設定
2009以降は「カタカナ語英語省入力データ」と「日本語英語省入力データ」が控えにあるので、必要なら登録しておくとよいでしょう。
ジーニアス和英辞典第3版の省入力データ
この辞典には省入力データと変換辞書が付属します。省入力データは、例えばりんごなら「りんご」でなく英語入力モードで「ringo」と入力すると推測候補に表示されます。変換辞書は普通にりんごからAppleへ変換可能です。

推測候補の削除と表示の抑制

推測候補で消したい言葉を選択して「Ctrl+Del」を押すと推測候補削除画面が表示されます。はいを選ぶとその推測候補は表示されなくなります。この操作で省入力データからその言葉を消すのではなく、表示の抑制をして候補から消しています。

抑制内容はファイルに記録されており、それを削除すると推測変換の抑制は全て解除されます。エクスプローラーのアドレス欄に「%appdata%\Justsystem」を貼り付け、使用しているバージョンの数字が付いたATOKフォルダを開きます。「ATOKDARD.BIN」を削除すると表示が戻ります。

外部データを使った省入力データの作成手順

2009までは「省入力データ編集ツール」を使って省入力データの作成をしていましたが、2010から「辞書ユーティリティ」に統合されました。

バージョンと仕様

拡張子がDARの省入力データにはバージョンがいくつかあります。

DAR読み表記データ数対応ATOK
1.032文字以内64文字以内365,000以内2012以前
2.0100文字以内2007~2012
3.02,200,000以上2013以降
最大文字数
読みと表記の文字数は「全角・半角問わず」です。読みは半角で入力しても全て全角で登録されますが、推測候補は半角の入力にも反応するので問題ありません。
使用できる文字
読み・表記どちらも「ひらがな・カタカナ・英字・数字」が使えます。表記は他に「漢字・記号」も使えます。読みでも一部の記号「゛゜-+*/_#$%&=@:;・’^~`<>¥~」が使えます。
読みに使用できない文字
「スペース・漢字・独仏文字・発音記号・特殊記号」が使用できません。読みの先頭に「ー(長音)゛(濁音)゜(半濁音)」を使用することもできません。スペースが使えないので「英語省入力データ」のような、読みに英文を収録したデータをユーザーが作成することはできません。
DAR3.0形式の登録上限
DAR3.0で大量に登録すると、リビルドに失敗するので上限は不明です。220万語まで確認できました。データを立て続けに登録していくと、170万語辺りで登録できなくなりましたが、辞書ユーティリティの再起動でさらに追加することができました。
互換性
2013以降でDAR2.0以前を使う場合、辞書ユーティリティで開いてコンバートします。DAR3.0は2012以前では使えません。

取り込み可能なテキストファイルの書式

テキストは「Shift-JIS」か「UTF-16LE(BOM付き)」で保存します。

省入力データは1件ずつ登録することも可能ですが、以下の書式で記述したテキストファイルを作成してまとめて取り込んだ方が手軽です。

!!ATOK省入力データファイル
[読み][タブ][単語][タブ][タブ][コメント]
[読み][タブ][単語][タブ][タブ][コメント]
[読み][タブ][単語][タブ][タブ][コメント]
……

1行目は2009以前のツールだと必須ですが、2010以降はなくても構いません。1行1件ずつ入力します。

[読み][タブ][単語][タブ][品詞]のように、タブの部分に品詞などが記述されていても無視します。変換辞書用として配布されているテキストをそのまま取り込めます。

外部データから省入力データ作成の流れ

作成後、プロパティ「入力・変換-推測変換-省入力データ」に作成したデータを追加すれば使えるようになります。優先順位によって他の省入力の候補を外に押し出すので順番に気をつけてください。

2009以前の省入力データ編集ツール

2009以前でも、ツールを起動→新規作成→ファイル名・タイトルを入力→テキストを取り込む→省入力データ作成、といった流れは同様です。上でも触れたようにテキスト1行目の編集は必須になります。1ファイルに登録できる件数は365000語までです。

はてなキーワード・ニコニコ大百科の推測候補

はてなキーワードとニコニコ大百科はユーザーが編集できる百科事典です。それらの多様な見出し語をまとめた変換辞書作成用のファイルが配布されています。それを元に省入力データを作成すれば推測候補に新しい言葉を表示できます。

ファイルのダウンロード

日本語入力システム用はてなキーワード変換辞書・ニコニコ大百科変換辞書を開き、「キーワード:はてなキーワード」「要注意データ:固有名詞」「日本の地名の扱い:含まない」「NAIST~:オン」「コメント:オフ」を指定してダウンロードします。地名は標準省入力データで大体カバーできます。はてなキーワードは2019年10月にサービス終了したのでデータの更新は止まっています。

ニコニコ大百科IME辞書のnicoime.zipをダウンロードします。こちらのテキストは妙な変換を行う候補が約45000語(2019年3月時点)排除されています。zipファイルに2ファイル収録されていますが、省入力データはどちらのファイルからも作成できます。

省入力データの作成

上記手順で取り込みます。2013以降なら、はてな・ニコニコの両方を取り込んで1ファイルにできます。そのとき約58000語(2019年3月時点)の重複データが省かれるので無駄が減ります。32文字を超える読みなどで登録できないデータがあります。

ファイルの種類とバージョン

ファイルの種類と拡張子

ATOKは文字変換で使うデータを「辞書」、調べ物で使うデータを「辞典」と表記しています。

種類拡張子内容
文字変換
変換辞書DIC単語とAI用例が登録されています。かな漢字変換で使います。
再変換辞書LEX文字を範囲選択したあとに「変換」キーを押すとできる再変換で使います。別売りの医学辞書などにも収録されています。
連想変換
連想変換辞書DSY類義語や言い換え表現などが登録されています。文字変換時に「Ctrl+Tab」キーを押して使います。
類語ファインダーDSZ2015から実装された類語ファインダー用のファイルで、同名のDSYファイルとセットで使います。DSZがない辞書はDSY単独で使えます。
電子辞典
電子辞典DRT言葉の意味などが登録されています。文字変換時やイミクルなどの対応アプリから参照できます。
部分一致検索DRW2010から実装された部分一致検索で、同名のDRTファイルとセットで使います。調べたい単語を含む見出し語一覧を表示します。
その他
省入力データDAR読みとそれに対応する文字列が大量に登録されています。少しの文字入力で候補を表示する推測変換で使います。
定型文書データDES文書のテンプレートです。「Ctrl+F10」「9」の順に押すと使えます。「英文Eメール200の鉄則」はこの形式です。
スペルチェック辞書DSS英語入力モードのスペルチェック機能で使います。「engolish」と入力すれば「english(スペルチェック)」と訂正候補が表示されます。

変換辞書・連想変換辞書・省入力データはプロパティから並びを変更すると、表示される候補の優先順位が変わります。電子辞典は順番を入れ替えるとタブの並びが変わります。

変換辞書と省入力データの作成・編集

変換辞書と省入力データは、辞書ユーティリティからユーザーが自由に作成・編集できます。ATOK標準搭載のファイルなどの既製品は取り扱えません。

再変換辞書とスペルチェック辞書へのフィードバック

辞書ユーティリティのメニューにある「ツール-辞書フィードバック」を選びます。「再変換~」か「スペル~」をチェックして実行すると、選んだ辞書にユーザー辞書の内容が反映されます。

他の製品のスペルチェック辞書

英語チェック用英単語辞書英語チェック用日本語名称辞書
ATOK 2016ATOKSP3.DSS6.01MBATOKSJ3.DSS0.95MB
Shuriken 2016JsvEng2.dss2.18MBJsvJpnnm.dss0.29MB

2011まではShurikenの辞書とほとんど同じサイズでした。2012以降は表のようにサイズ差が出て互換性もないです。

フォーマットの互換性

フォーマットの多くは2007から同じものが使われているので、その頃に販売されていた辞書などを最近のATOKで利用したり、互換性があるものなら最近のファイルを古いATOKで利用することもできます。

発売年050607080910111213141516171819202122
DAR1.0
DAR2.0
DAR3.0
DIC
DRT
DRW
DSY
DSZ
Version181920212223242526272829303132

部分一致は2010から実装されたので、それ以前のATOKでDRWファイルは使えませんが付属のDRTファイルは利用できます。2006以前のDICは対応バージョン専用で、コンバートしないと使えません。

システム辞書

「標準辞書」などATOKに標準で搭載されている辞書はそのバージョン専用です。

コンバート

辞書ユーティリティにはコンバート機能があります。新しい形式から古い形式に変換はできないので、コンバートした古い形式のデータも残しておいた方がよいです。

辞書ユーティリティは「Ctrl+F10」「D」を押したあとに「U(変換辞書の場合)」/「R(省入力の場合)」で起動します。

ATOK 2006以前用変換辞書ATOK 2007以降用変換辞書
ATOK 2006以前コンバート可能×
ATOK 2007以降コンバート可能

2006以前向けの変換辞書を(2007以降の)辞書ユーティリティで開くと、2007以降で使える形式に変換できます。

2006以前はユーザーが作成した辞書もそのバージョン専用になります。例えば2005で作成した辞書は、2006で使う前にコンバートする必要があります。

ATOK 2012以前用省入力データATOK 2013以降用省入力データ
ATOK 2012以前×
ATOK 2013以降コンバート可能

2013より前で使われていたDAR1.0/2.0形式の省入力データを2013以降の辞書ユーティリティで開くとDAR3.0へ変換できます。

ユーザーが作成したデータだけでなく「NHK新用字用語辞書 for ATOK 2005」などの旧版専用の変換辞書や、「ジーニアス英和辞典第3版」などに付属するDAR1.0形式の省入力データを現行の形式にコンバートすることもできます。

ATOK17の辞典と辞書

ATOK17からDRT形式の電子辞典に対応しましたが、翌年のバージョンからDRTの仕様が変更されました。そのためATOK17でも2005以降用のDRTの登録はできますが、文字化けして使えません。変更された仕様は上位互換になっているので、ATOK17用の「明鏡国語辞典・ジーニアス英和/和英辞典」は2017などの新しいバージョンでも利用できます。

ATOK17までの辞書ユーティリティは、標準辞書などのシステム辞書の登録単語もテキスト出力可能です。データを取得しておけば変換辞書作成の参考になります。用例の出力はできません。

電子辞典・変換辞書の登録上限

電子辞典日本語英 語変換辞書連想変換省入力
2014以前301010101030
2015以降202020

電子辞典は30個登録できますが、2014以前は有効にできる数が日本語辞典と英語辞典それぞれ10個まで、2015以降は20個です。日英両方に対応した辞典は有効枠を1つずつ使います。

DIC/IDX形式も登録した分だけ枠を消費し、登録前にDRT形式の辞典だけで30個の枠が埋まっていると表示されません。

変換辞書も2015以降は辞書セット1つにつき10個までだったのが20個に増えています。

電子辞典を11個以上有効にする

プロパティの「電子辞典検索」タブを開いて日英どちらかの辞典を11個以上追加してOKを押します。再びタブを開いて適当な辞典のチェックを外して11個目以降の辞典を有効にします。

レジストリエディタで「HKEY_CURRENT_USER\Software\Justsystem\ATOK\DRT\1.0\」を開きます。その中にある「English」「Japanese」のそれぞれにEnable0、Enable1……と辞典の有効無効を決める項目が登録した分だけあります。それらの値を0から1にすると辞典が有効になるので、全て1に書き換えれば11個以上有効になります。

電子辞典の表示名を変える

「HKEY_CURRENT_USER\Software\Justsystem\ATOK\DRT\1.0\」の「Title」に登録した辞典名が記述されており、ここを変更すると表示が変わります。

名前種類データ
CountREG_DWORD電子辞典の登録数
FileREG_SZ電子辞典のファイル名
TitleREG_SZ電子辞典の表示名
TypeREG_DWORD電子辞典の種類
英語辞典:00000000
日本語辞典:00000001
日本語・英語両対応:ffffffff

変換辞書の登録数とレスポンス

2015以降は辞書セット1つにつき20個まで登録できますが、登録数を増やしすぎると変換時のレスポンスが悪くなる場合もあるようです。

2013以降のファイル保存場所

別途追加した電子辞典などのデータや、ユーザーが作成したデータの保存場所です。%で記述されたパスは、それをエクスプローラーのアドレス欄に貼り付ければ移動できます。辞書ユーティリティで作成したデータはappdataのフォルダに保存されます。

拡張子種類OS主な保存場所
DIC
DSY
DSZ
DES
LEX
変換辞書
連想変換辞書
定型文書データ
再変換辞書
32bit
64bit
両方
C:\Program Files\JustSystems\ATOK\DIC
C:\Program Files (x86)\JustSystems\ATOK\DIC
%appdata%\Justsystem\ATOK\DIC
DRT
DRW
電子辞典
部分一致検索
32bit
64bit
C:\Program Files\JustSystems\ATOK\DRT
C:\Program Files (x86)\JustSystems\ATOK\DRT
DAR省入力データ32bit
64bit
両方
C:\Program Files\JustSystems\ATOK\DAR
C:\Program Files (x86)\JustSystems\ATOK\DAR
%appdata%\Justsystem\ATOK\DAR

C:\Program~にデータをコピーしても初期状態だと変換辞書や電子辞典の一覧に表示されず、ファイルを直接指定する必要があります。何か辞典のセットアップを行うとレジストリにパスが記述されて一覧に出てきます。それを手動で行うには以下のregファイル(Vista~10用)を右クリックで保存して実行します。

32ビットOS用レジストリ64ビットOS用レジストリ

プロパティ「辞書・学習」タブの下に表示される詳細で、ファイルの保存場所やファイル名を確認できるものもあります。「標準辞書」など最初から入っているデータはバージョンごとのATOKフォルダに置かれます。

追加する定型文書と再変換辞書はファイルコピーの他にレジストリへの書き込みが必要です。普通に辞書のセットアップをしてレジストリの該当キーをバックアップしておけば、次からは手動で導入できます。場所は「HKEY_CURRENT_USER\Software\Justsystem\ATOK」にある拡張子のキーです。

2008~2012の省入力データ

2008~2012にDARフォルダはなく、省入力データはDICフォルダに保存されていました。上のレジストリファイルは2008以降でも利用できます。DARフォルダの記述は無視されます。省入力データ以外は2013以降と同じフォルダです。

「Justsystem」フォルダ

ATOK 2006以前など古いジャストシステムのソフトは、現行の「Justsystems」フォルダではなく、「s」が付かない「Justsystem」フォルダがデフォルトで指定されています。

製品名とバージョンの関係

単体パッケージ版ATOK終了までの対応OS

2004年に発売されたATOK17はバージョン17、2005年に発売されたATOK 2005はバージョン18です。ここを境にバージョン表記から西暦に変わりました。

発売年838485858687899395969798990102030405060708091011121314151617
製品名123456789101112131415161705060708091011121314151617
Ver123456789101112131415161718192021222324252627282930
Windows XP以前
DOS
3.1
95
98
Me
NT3.x
NT4.0
2000
Windows XP以降
XP
Vista
7
8
8.1
10
発売年838485858687899395969798990102030405060708091011121314151617

単体パッケージ版ATOK終了後の対応OS

登場年1819202122
バージョン3132
対応OS
Windows 7
Windows 8.1
Windows 10
Windows 11
単体パッケージ
1992年にATOK7の単体パッケージが発売し、25年後のATOK 2017までATOK単体の販売が続きました。
バージョンの値
バージョンの数値はATOKのファイルやフォルダ名などで使われます。ATOK 2017なら「ATOK30」フォルダにプログラムが保存されます。2018~2020年版は「ATOK31」フォルダになります。
機能制限
ATOK発売後に出たOSは対応していても機能制限があります。新OSへの対応状況から確認できます。
ストアアプリ
ATOK 2011/2012はWindows 8/8.1/10に対応しますが、ストアアプリやWindowsの設定画面などで文字入力ができません。
Vistaで2017
ATOK 2017でVistaが非対応になりましたが、セットアップファイルの分解を行うとインストールできます。
10にインストール
Windows 10 64bit版ではATOK 2010のインストールができません。ATOK 2009以前ならインストールは可能ですが、ストアアプリで文字入力ができないのに加えて、64bitアプリの多くはATOKを有効にするだけでアプリが強制終了します。
ATOK8と9
このバージョンはDOS版とWindows版が存在しますが、それぞれ別パッケージになっています。

Office連携ツールの対応ソフト

Officeは「Word」「Excel」「Outlook」「PowerPoint」の4製品が対象です。連携ツールは2020年で終了しました。

発売年02030405060708091011121314151617181920
Windows標準メールソフト
Outlook Express 5.0
Outlook Express 5.5
Outlook Express 6.0
Windowsメール
Windows標準ブラウザ
Internet Explorer 5.5
Internet Explorer 6.0
Internet Explorer 7.0
Internet Explorer 8.0
Internet Explorer 9.0~
Internet Explorer 11
Microsoft Office
Office 2000
Office XP
Office 2003
Office 2007
Office 2010
Office 2013
Office 2016
Justsystemメールソフト
Shuriken Pro3~
Shuriken 2010~
発売年02030405060708091011121314151617181920

※アップデートモジュールで対応

ディスクの必要容量

22年_730MB 21年_730MB 20年_730MB 19年_700MB 18年_700MB 17年_650MB 16年_530MB 15年_480MB 14年_455MB 13年_415MB 12年_355MB 11年_325MB 10年_215MB 09年_195MB 08年 07年 06年 05年 04年

各バージョンの機能比較

カーソルを当てると説明が表示されます。

文字変換050607080910111213141516171819202122
変換エンジンAIATOKハイブリッドコアディープコア
細切れ学習×
学習取り消し×
推測変換050607080910111213141516171819202122
推測変換ASエンジン
確定直後に推測×
誤入力から推測×
推測フォロー変換×
インサイト×
推測候補で時短入力×
プロテクトモード×
連想変換050607080910111213141516171819202122
連想変換
類語ファインダー×
言い換え自動表示×
電子辞典050607080910111213141516171819202122
複数辞典タブ切替×
ホイールスクロール×
部分一致検索×
イミクル×
入力支援050607080910111213141516171819202122
日付入力支援×
英語入力モード×
英語推測変換×
スペルチェック×
日本語英単語変換×
英単語つづり変換×
履歴から誤入力修正×
付属語入力ミス訂正×
数値入力ナビゲート×
タイプコレクト×
インプットアシスト×
ディープコレクト×
漢字絞り込み変換×
地名の入力支援×
校正支援050607080910111213141516171819202122
カタカナ誤り指摘×
四字熟語誤り指摘×
重ね言葉の指摘×
カタカナ言い換え×
実在しない地名指摘×
見逃し指摘ビューア×
その他050607080910111213141516171819202122
候補の文字サイズ3種類9種類
候補デザイン切替×4種類8種類
ATOKダイレクト×
プライバシー機能×
アクセルモード×
リフレッシュナビ×
カスタムATOK×
プライバシーモード×
Win8/8.1/10対応×
Windows 11対応対応予定なし
050607080910111213141516171819202122

プレミアムと別売りの辞書・辞典

プレミアムに付属する電子辞典

プレミアムに付属する辞典は2017まで基本的に国語・英和・和英の3種でした。ATOK15と16の辞典は形式が異なるのでドクターマウスの付属辞典を参照してください。

ATOK国語辞典英和辞典和英辞典その他
15岩波国語 五版新英和中 6版新和英中 4版
16岩波国語 六版新英和中 6版新和英中 4版
17明鏡国語 初版ジーニアス 3版ジーニアス 初版
2005明鏡国語 初版ジーニアス 3版ジーニアス 2版
2006明鏡国語 初版ジーニアス 3版ジーニアス 2版
2007明鏡国語 初版ジーニアス 3版ジーニアス 2版会社四季報 企業名変換辞書
英文Eメール200の鉄則
2008明鏡国語 初版ジーニアス 4版ジーニアス 2版会社四季報 企業名変換辞書
英文Eメール200の鉄則
2009明鏡国語 初版ジーニアス 4版
ロングマン 初版
ジーニアス 2版ロングマン英英 4訂増補版
会社四季報 企業名変換辞書
英文Eメール200の鉄則
2010明鏡国語 初版ジーニアス 4版
ロングマン 初版
ジーニアス 2版ロングマン英英 4訂増補版
会社四季報 企業名変換辞書
2011スーパー大辞林
3.0
ジーニアス 4版ジーニアス 2版敬語のお辞典
会社四季報 企業名変換辞書
2012明鏡国語 二版ジーニアス 4版ジーニアス 3版会社四季報 企業名変換辞書
2013デジタル大辞泉ジーニアス 4版ジーニアス 3版会社四季報 企業名変換辞書
2014新明解国語 七版ジーニアス 4版ジーニアス 3版
2015三省堂国語 七版ジーニアス 4版ジーニアス 3版三省堂類語新辞典
2016精選版日本国語ジーニアス 5版ジーニアス 3版
2017岩波国語 七版ジーニアス 5版ジーニアス 3版明鏡ことわざ成句使い方辞典
大修館四字熟語辞典
一太郎国語辞典英和辞典和英辞典その他
2018広辞苑 七版
2019明鏡国語 二版日本語シソーラス 2版
2020大辞林 四版
2021新明解国語 八版新明解類語辞典
2022デジタル大辞泉
2023三省堂国語 八版
2024明鏡国語 三版ジーニアス 6版ジーニアス 3版

ATOKダイレクト for Excel

2011から2017までのプレミアムに付属していました。テンプレに沿って記述したxlsから改行を含む文字列などを呼び出すことができます。セットアップファイルはインストールディスクに保存されています。

プレミアム付属辞典の構成

項目は左から変換辞書、電子辞典、部分一致、省入力、連想変換、定型文書です。

電子辞典・辞書変換辞典部分省入連想定型収録数
国語辞典
明鏡国語辞典 初版※270000
明鏡国語辞典 第二版70000
明鏡国語辞典 第三版73000
スーパー大辞林3.0260000
大辞林 第四版251000
デジタル大辞泉260000
デジタル大辞泉 2021/10300000
新明解国語辞典 第七版77500
新明解国語辞典 第八版79000
三省堂国語辞典 第七版82000
精選版日本国語大辞典300000
岩波国語辞典 第七版65000
広辞苑 第七版250000
英和辞典
ジーニアス英和辞典 第3版※192000
ジーニアス英和辞典 第4版※296000
ジーニアス英和辞典 第5版105000
ジーニアス英和辞典 第6版106000
ロングマン英和辞典 初版※2102000
和英辞典
ジーニアス和英辞典 初版80000
ジーニアス和英辞典 第2版※282000
ジーニアス和英辞典 第3版83000
その他
会社四季報 企業名変換辞書
英文Eメール200の鉄則200
ロングマン現代英英 4訂増補版※2155000
敬語のお辞典5000
三省堂類語新辞典50000
明鏡ことわざ成句使い方辞典2300
大修館四字熟語辞典2650
日本語シソーラス 第2版330000
新明解類語辞典56700
電子辞典・辞書変換辞典部分省入連想定型収録数

※1:2005以降に付属、※2:2010以降に付属

電子辞典セット

かつて販売されていたプレミアム付属辞典の別売りセットです。

プレミアム辞書・辞典パック

2007年から2011年まで、その年のプレミアム付属辞典が別売りされていました。

オールインワン辞書・辞典パック

2011年から2017年まで、その年のプレミアム付属辞典に角川類語・ロングマン・広辞苑を足したセットがありました。

電子辞典・辞書変換辞典部分省入連想定型収録数
プレミアム付属国語・英語辞典
角川類語新辞典49000
ロングマン英和辞典 初版102000
ロングマン現代英英 4訂増補版155000
広辞苑 第六版240000

2012年のみ大辞林・敬語のお辞典も収録され、プレミアム付属辞典は明鏡・ジーニアス/R4だったので、当時販売されていた国語・英語辞典がすべて収録された文字通りオールインワンなセットでした。

明鏡国語辞典・ジーニアス英和/和英辞典とバージョン

ATOK17~2010・2012のプレミアムで採用された電子辞典のセットです。このセットがプレミアムに採用されていた頃は各辞典の新版が出るたびに更新されていました。

発売年Ver明鏡国語辞典ジーニアス英和ジーニアス和英部分一致対応ATOK
2004無印初版第3版初版非対応17以降
2005R2第2版2005以降
2008R3第4版2006以降
2010プレ対応2010以降
2012R4第二版第3版

ATOK 2010 プレミアムはR3に部分一致用のファイルを追加した構成になっています。R3の部分一致ファイルはダウンロード販売されていましたが販売終了しているため、明鏡国語初版とジーニアス和英2版の部分一致ファイルを入手するにはATOK 2010 プレミアムの中古や新古品を探すしかありません。

同じ版の異なる電子辞典

発売年Ver明鏡国語辞典ファイル名サイズタイムスタンプ
2004無印初版MEIKYOJJ.DRT21.7MB2005/01/11 12:00
2005R243.1MB2006/01/13 12:00
2008R343.4MB2008/01/25 12:00

明鏡初版は無印からR2でサイズが倍増しています。見比べると2005から実装されたジャンプ機能用の「類語分類」が追加されて類語一覧が使えます。R3もサイズが違うので何かしら変化はありそうです。ジーニアスの方もR2以降でリンクが追加されたり、サイズや内容が若干変わっています。

このように同じ版の辞典でもあとの物は何か変わっていることがあります。

違う版の辞典と上書きされる辞典の同時利用

発売年Verジーニアス和英ファイル名サイズタイムスタンプ
2004無印初版GENIUSJE.DRT62.6MB2005/01/11 12:00
2008R3第2版65.7MB2008/01/25 12:00
2012R4第3版51.3MB2012/01/11 12:00

初版と2版はあまり変わらず、2版と3版は様変わりしているので、持っているなら2版と3版を同時に入れてもよいでしょう。

ファイル名はどの版も同じため、違う版を入れると上書きされます。ファイル名を「GENIUSJE2.DRT」、部分一致もあるなら「GENIUSJE2.DRW」などと変更すれば、上書きを回避して複数の版の同時利用ができます。

共同通信社 記者ハンドブック辞書

大体3~5年で更新される書籍版に合わせてATOK版も新しいバージョンが発売されます。記者ハンドブックの成り立ちに書籍版の話が掲載されています。

発売年製品名対応ATOK対応モジュール
2003記者ハンドブック辞書v16v17
2005記者ハンドブック辞書 第10版v16以降2006/2007
2008記者ハンドブック辞書 第11版2005以降2009/2010
2011記者ハンドブック辞書 第12版2007以降2012/2013/2014/2015/2016
2016記者ハンドブック辞書 第13版2013以降2017/v31/v32
2022記者ハンドブック辞書 第14版2018以降

次の版が発売するまで毎年、最新版のATOKで追加・変更された言葉に対応するモジュールが配布されます。12版のモジュールの説明には2012が3刷、2013と2014は4刷、2015と2016は6刷となっており、書籍版の増刷による変更も反映されます。

ダウンロード販売で提供されるファイルは発売翌年以降、その時点の最新モジュールと同じ内容に更新されます。ヘルプファイルはモジュールには同梱されず、製品版にだけ付属します。最新モジュールはATOK最新版専用ではなく、それ以前のATOKでも使えます。

収録内容と書籍版との違い

項目11121314
新聞漢字・仮名遣い
漢字表、付表
用字用語集
用字用語集
誤りやすい語句
差別語、不快用語
ジェンダー平等への配慮
記事のフォーム
数字の書き方
資料編
紛らわしい地名
紛らわしい会社名
登録商標と言い換え
紛らわしい法令関連用語
病名・身体諸器官の表記例
外来語・片仮名語用例集
運動用語仮名表記
新聞略語集

ATOK版は上記以外の「新聞漢字・仮名遣い」「書き方の基本」「記事のフォーム」「資料編」の各項目が収録されていません。「用字用語集」など上記の項目を入力すると、解説が表示されるものがあります。

13版のファイル構成

ATOK 2006(Ver19)までのDICファイルは各バージョン専用でした。ATOK 2007(Ver20)以降のDICファイルはバージョンによる縛りがなくなっています。そのためファイル名は20のままとなっています。

ファイル名サイズ内容
変換辞書
KYODOHB20.DIC2.80MB通常版:上記の内容を全て含む
KYODOHB20M.DIC2.71MB表記揺れ指摘しない:メモリーとメモリのような揺れを無視
KYODOHB20S.DIC1.89MB用字用語集のみ:用字用語集以外の言葉は未登録
電子辞典
KYODOHB.DRT22.1MB各項目の内容の解説

11版以前はDRTファイルが用意されておらず、下のNHK辞書のように変換辞書に解説が含まれていました。

NHK 漢字表記辞書

書籍版の版数はそのままに次のバージョンが出ます。新用字用語初版は1981年、漢字表記は2010年の常用漢字表告示後に書籍名を変更して発売されました。常用漢字表は誰でも読める漢字の指針です。かな漢字変換辞書の製作に2005年のATOK版開発エピソードが掲載されています。

発売製品名元の辞典
2005/02NHK 新用字用語辞書 第3版 for ATOK 2005NHK新用字用語辞典 第3版
2006/02NHK 新用字用語辞書 第3版 for ATOK
2007/02NHK 新用字用語辞書 第3版 for ATOK [改訂版]
2008/02NHK 新用字用語辞書2008 for ATOK
2009/02NHK 新用字用語辞書2009 for ATOK
2010/02NHK 新用字用語辞書2010 for ATOK
2012/02NHK 漢字表記辞書2012 for ATOKNHK漢字表記辞典
2013/02NHK 漢字表記辞書2013 for ATOK
2015/06NHK 漢字表記辞書2015 for ATOK

更新のたびに新しいNHKルール・放送現場の運用基準・地名などの名称変更を反映しています。

どの時点の物か不明ですが、書籍版の4万語に対してATOK標準辞書は固有名詞を除くと21万語あるそうです。ATOK版のNHK辞書は書籍版にないそれら言葉に対しても、書籍版の方針を適用したコメント・細かい使い分け・誤読防止が追加されているそうです。

ファイル構成

NHK辞書はDIC(変換辞書)ファイルが1つだけで、DRT(電子辞典)ファイルはありません。初期のNHK辞書は用例集のみだったのでファイルサイズが3MB弱と小さく、解説も収録されたあとのバージョンは9MB強と大きくなっています。2005年版と2015年版のサイズ差から解説のデータサイズは約6MBあります。

発売年辞書名種類ファイル名サイズ
2005NHK 新用字用語辞書変換辞書NHKYY18.DIC2.84MB
2015NHK 漢字表記辞書変換辞書NHKYY20.DIC9.24MB

用例集と解説が収録されたDICを辞書セットに追加すると、同音語情報に言葉の使い分けなどが表示されます。標準辞書にも解説が収録されていますが、NHK辞書の内容だけ表示されます。

同梱されているヘルプファイル「NHK.chm」に原則などの補足が載せられています。変換辞書とヘルプの2つで、常用漢字表の答申など一部の付録を除いた書籍版の大体の内容が収録されています。

記者ハンドブック辞書と漢字表記辞書の同時利用

同じ辞書セットに両辞書を登録しても問題なく使えます。置換候補や補足コメントなど、ATOKの校正支援や両辞書で重複する部分はすべて同時に表示されます。校正支援はプロパティから無効化できます。プロパティ「入力・変換-変換補助-単語コメントを表示する」のチェックを外すと両辞書のコメントだけでなく置換候補の表示も消えます。

角川俳句歳時記 第四版

季語などの解説が収録された辞典です。この辞典の内容を参照するための方法がいくつかあります。

季語から検索

「季語」と入力して情報ウィンドウの俳句歳時記タブを開くと「季語の分類一覧」が表示され、そこから春夏秋冬新年などの分類から調べ物ができます。

省入力データから検索

プロパティ「入力・変換-推測変換-省入力データ」を開き、角川俳句歳時記の省入力データだけオンにします。続けてプロパティの「入力・変換-推測変換-推測候補の自動表示:する(強)」にします。2010以前のATOKなら推測候補モードを有効にします。

この設定を行えば「あ」や「かわ」など何文字か入力するだけで、俳句歳時記の項目が推測候補に次々表示されていきます。推測候補はPageUp/PageDownで次のページに移動できます。

ドクターマウス付属辞典の利用

ドクターマウスは2000年頃に販売されていた、マウスカーソルを言葉に当てると辞典で調べ物ができるソフトです。ATOK15や16ではこれを同梱したパッケージも発売され、文字変換中にドクターマウスの辞典を使って調べ物ができるようになりました。

ドクターマウスのプログラム本体はVista以降だと正常動作しませんが、付属の電子辞典を利用するATOKの連携プログラムは、DRT形式の電子辞典を採用したATOK17以降もそのまま残り続けており、ATOK 2017でも32ビットアプリ限定で動作します。MAC版ATOKは非対応です。

電子辞書ライブラリとドクターマウスの辞典

ドクターマウスの電子辞典はWindows 3.1の頃から使われ始めた一太郎用電子辞典と同じ形式です。電子辞書や辞書引きツールなど、一太郎関連だと「辞典」ではなく「辞書」と表記されることが多いです。DIC/IDXは辞典のファイルサイズです。

発売年種類書籍名収録語数DIC / IDX
JUSTSYSTEM電子辞書ライブラリ(三省堂デイリーコンサイス 英和・和英・国語辞典)
1995国語辞典三省堂 デイリーコンサイス国語辞典 初版700006.74MB / 7.89MB
英和辞典三省堂 デイリーコンサイス英和辞典 第5版570006.53MB / 4.34MB
和英辞典三省堂 デイリーコンサイス和英辞典 第4版630004.19MB / 4.77MB
JUSTSYSTEM電子辞書ライブラリ(研究社[新英和・和英中辞典]・岩波[国語辞典])
ドクターマウス [英和/和英/国語辞典]
ATOK15 for Windows Office連携版 [電子辞典セット]
1997

2002
国語辞典岩波 国語辞典 第五版6200010.0MB / 11.0MB
英和辞典研究社 新英和中辞典 第6版9000019.9MB / 6.88MB
和英辞典研究社 新和英中辞典 第4版7000013.1MB / 9.32MB
ドクターマウス[パソコン/カタカナ語辞典]
1999その他日経BP社 日経パソコン新語辞典2000年版34001.49MB / 0.52MB
学研 パーソナルカタカナ語辞典280003.78MB / 4.50MB
ドクターマウス[小学生パック]
1999国語辞典学研 ジュニア・アンカー国語辞典400006.08MB / 5.31MB
ドクターマウス[知恵蔵 2000]
2000その他朝日新聞社 知恵蔵 2000
ドクターマウス[ビジネス英語辞典]
2000英和辞典三省堂 新コンサイス時事英語辞典520008.32MB / 3.40MB
三省堂 デイリーコンサイス英和辞典 第6版770006.60MB / 3.95MB
和英辞典三省堂 デイリーコンサイス和英辞典 第5版700004.72MB / 5.22MB
ドクターマウス [英和/和英/国語辞典] /R.2
ATOK16 for Windows [電子辞典セット]
2003国語辞典岩波 国語辞典 第六版63000
英和辞典研究社 新英和中辞典 第6版90000
和英辞典研究社 新和英中辞典 第4版70000

初めの辞書ライブラリは単体や一太郎Ver6.3にバンドルされるなどして販売されました。メディアはCDだけでなくFD版もありますが、10数枚のディスク全てが正常な物はあまり残っていないかもしれません。

次の辞書ライブラリは「一太郎8バリューパック(プラス)」に含まれています。1999~2000年には「一太郎8/9/10」をバンドルしたPCの一部でライブラリが付属しました。1999年に発売された「ドクターマウス[英和/和英/国語辞典]」や2002年のATOK15辞典セットの辞典も同じものです。

小学生パックは「一太郎スマイルR.2/R.3/R.3DX/2」[家庭学習用]に含まれます。一般と学校向けのパッケージがあり、一般向けは家庭学習用と付きます。学校向けのパッケージは市販されていません。

R2は岩波国語辞典が第六版に更新され、ドクターマウスが最初からXPに対応しています。一太郎向けでこの岩波国語辞典だけが収録されたディスクもありました。

動作に必要なもの

上記製品から以下のファイルを回収し、レジストリ登録をするとATOKや一太郎で利用することができます。ファイルの回収手順やレジストリ登録は後述します。

古い「JSDRM.DLL」は変換時に不正終了します。このDLLはドクターマウスや一太郎に含まれます。

電子辞典の構成

種類拡張子内容
辞書ファイルDIC意味や用例
索引ファイルIDX見出し語一覧
情報ファイルDISインデント・文字スタイル・外字などの設定

この形式の電子辞典は3ファイルで1つの電子辞典として機能します。DICとIDXだけでも動作しますが、発音記号など一部の表示ができません。

動作状況

32/64ビットのWindows 10とATOK 2017の組み合わせで表示確認をしています。動作しなくても表示がされないだけなので害はありません。

文字変換時に参照電子辞典検索ツール
32ビット
アプリ
64ビット
アプリ
Office
連携ツール
イミクル辞書引き
ツール
ソプラ辞書引き
パレット
32ビットOS×××
64ビットOS×××

32ビットOSで文字変換時に参照するなら問題ありません。64ビットOSではメモ帳をはじめとした標準アプリやブラウザなども64ビットなので、32ビットアプリを別途インストールしないと使えません。

一太郎ではJS辞書引きツール・ソプラ(2011~)・辞書引きツールパレット(2015~)などで対応していますが、ATOKだとOffice連携ツールやイミクル(2016~)は非対応です。

JS辞書引きツール(DRT形式は非対応)は見出し語一覧から意味を調べることもできます。

制限事項

辞典の内容は右クリック→コピーできますが、DRT形式のように範囲選択をしてコピーすることはできません。ひらがなから検索したとき、DRT形式のような同音語句の複数表示はされず、1つだけ表示されます。2008などで辞典画面の表示は変わりましたが、DIC/IDX形式の表示はATOK15当時のままです。

その他利用法

再変換で検索
テキストエディタなどの文字入力が可能な32ビットアプリに文章を貼り付けます。調べたい言葉を範囲選択して、ATOKの再変換機能で候補を表示します。再変換時も電子辞典を参照できるので、DIC/IDX形式の辞典も使えます。
イミクルで検索
調べたい文字列を範囲選択→イミクル起動→詳細モード→文字列が範囲選択されているので再変換します。64ビットアプリでは使えないDIC/IDX形式の辞典ですが、この操作で32ビットアプリのイミクルを経由すれば使用可能です。

辞書引きに必要なファイルの回収例

電子辞典のDIC/IDX/DISファイルとフォントのTTFファイルを回収します。古いATOKや一太郎をインストールするとATOKに悪影響が出ることがあるのでファイルだけ取得した方がよいです。

JUSTSYSTEM電子辞書ライブラリ(三省堂デイリーコンサイス 英和・和英・国語辞典)

セットアップするには「一太郎Ver6/6.3」「花子3.1」「OfficeManager2」のいずれかがインストールされている必要がありますが、辞典だけ回収することができます。

以下のファイルをCDからコピーして拡張子の「D_S」を「DIS」、「T_F」を「TTF」に変更します。

辞典名DICDISIDX
デイリーコンサイス英和DCNCSEJD.DICDCNCSEJ.D_SDCNCSEJI.IDX
デイリーコンサイス和英DCNCSJED.DICDCNCSJE.D_SDCNCSJEI.IDX
デイリーコンサイス国語DCNCSJJD.DICDCNCSJJ.D_SDCNCSJJI.IDX
フォントDCNCSE.T_F / DCNCSJ.T_F / DCNCSS.T_F

フォントはこの辞書セットのみ名称と中身が若干異なります。他の電子辞典も入れるなら、DISファイルをテキストエディタで開いて「FaceName」を編集し、あとの辞書用フォントを使うようにしてもよいかもしれません。「DailyConciseEnglish」は「JSDicRoman2」、「DailyConciseJapanese」は「JSDicJapanese1」、「DailyConciseSymbol」は「JSDicSymbol1」に書き換えます。

一太郎8バリューパックプラス(一太郎Office8同梱版)

このパッケージの場合、一太郎Office8を入れないとセットアップはできませんが辞典だけ回収できます。

以下のファイルをバリューパックのディスクからコピーして拡張子の「D_C」を「DIC」、「D_S」を「DIS」、「I_X」を「IDX」、「T_F」を「TTF」に変更します。

辞典名DICDISIDX
岩波国語IWNMJJD.D_CIWNMJJ.D_SIWNMJJI.I_X
研究社新英和KENKEJD.D_CKENKEJ.D_SKENKEJI.I_X
研究社新和英KENKJED.D_CKENKJE.D_SKENKJEI.I_X
フォントDJPNLAN1.T_F / DROMAN1.T_F / DROMAN2.T_F / DSYMBOL1.T_F

ドクターマウス

電子辞典はセットアップファイルにまとめられているので一度インストールしないといけません。インストール時にシリアルの入力が必要です。

「JSDRM.DLL」のタイムスタンプが「2000/03/21 12:00:00」以降になっているか確認します。日付がそれ以前なら「ドクターマウス専用 Windows XP 対応モジュール」を適用します。

以下のファイルを別の場所に保存します。ドクターマウスのインストール前にレジストリからパスを変更していたり、他のジャストシステムのソフトを入れているとインストール先が変わることがあります。

内容パスとファイル
辞書ファイルC:\JUST\JSDIC\MULTIDIC\*D.DIC
索引ファイルC:\JUST\JSDIC\MULTIDIC\*I.IDX
辞書検索DLLC:\JUST\JSLIB32\JSDRM.DLL
設定ファイルC:\Windows\*.DIS
フォントC:\Windows\Fonts\DJPNLAN1.TTF(JSDicJapanese1)
C:\Windows\Fonts\DROMAN1.TTF(JSDicRoman1)
C:\Windows\Fonts\DROMAN2.TTF(JSDicRoman2)
C:\Windows\Fonts\DSYMBOL1.TTF(JSDicSymbol1)

必要なファイルを確保したらドクターマウスをアンインストールします。市販されているバージョンのドクターマウスはVista以降だとまともに動作しません。

インストーラーが動作しない場合、InstallShield形式のCAB書庫に対応しているExplzhで、セットアップフォルダ内にあるDATA1.CABを開いて必要なファイルを回収することもできます。

一太郎スマイル2

SETUPフォルダにある以下のファイルをコピーして拡張子の「D_C」を「DIC」、「DS_」を「DIS」、「I_X」を「IDX」、「DL_」を「DLL」、「T_F」を「TTF」に変更します。「JSUNIT_M.TT_」はLZH対応のアーカイバにドロップし、中の「JSUNIT_M.TTF」を回収します。

内容DICDISIDX
学研JA国語GAKENJJ.D_CGAKENJJ.DS_GAKENJJ.I_X
辞書検索DLLJSDRM.DL_
フォントDJPNLAN1.T_F / DROMAN1.T_F / DROMAN2.T_F / DSYMBOL1.T_F
JSUNIT_M.TT_

ファイル名が「GAKENJJ」だと一太郎関連から辞書引きできますが、ATOKからは使えません。「GKENJJ」のように適当に名前を変更してから設定を行うとATOKからも使えるようになりました。

一太郎スマイル2は2003年発売ですが、同梱されている辞典ファイルの更新日は1999年なので、初期の一太郎スマイルから辞典の内容に変化はないようです。

一太郎スマイルの後継ソフト、ジャストスマイル3・4[家庭学習用]にはドクターマウスが含まれず、新製品の発売も途絶えています。学校向けのジャストスマイルにはドクターマウスが付属し、更新は続いていますが一般販売されていません。

手動インストール@Windows Vista~10

環境によって「Justsystems」の後ろの「s」が付かないことがあります。その場合はレジストリの記述から「s」を外してください。

ファイルのコピー

32ビット「Program Files」のジャストシステムフォルダに「JSLIB32」フォルダを作成し、JSDRM.DLLとDIC/IDXファイルをコピーします。他のジャストシステムのソフトをインストールしている場合、フォルダやDLLが既にある場合もあります。

DISファイルをWindowsフォルダにコピーします。

TTFファイルはまとめて範囲選択し、右クリックを押してインストールを選択します。

OSコピーパス
32ビットDLL/DIC/IDXC:\Program Files\Justsystems\JSLIB32
64ビットDLL/DIC/IDXC:\Program Files (x86)\Justsystems\JSLIB32
共通DISC:\Windows
TTFC:\Windows\Fonts

レジストリの編集と登録

32ビットOS用:ライブラリ1ライブラリ2パソ/カタスマイルビジネスまとめ
64ビットOS用:ライブラリ1ライブラリ2パソ/カタスマイルビジネスまとめ

上のリンクを右クリックから保存してregファイルを編集します。中身は各辞典セットの単体登録とそれらをまとめて登録する時のレジストリです。それらを元に使用する辞典に合わせてレジストリを編集してください。ジュニア・アンカーのファイル名は「GKENJJ」に変更しています。

辞書を増やしたり減らしたりする場合は「"Count"」の数値を変更してください。読みにひらがなとアルファベットの両方が登録されている場合、EnglishとJapaneseの両方に登録します。上の例ではパソコン/カタカナ語辞典が該当します。

辞典を個別に登録する部分の「Dictionary0」などの後ろの数字は、同じ数字にすると上書きされるので異なる値にしてください。ファイルのパスや名前を間違えると、リストに表示されても使えない状態になります。辞典の名前や順番は自由に変更できます。

一部環境でregファイルを実行した場合、既にあるキーの内容だけ反映されて、新たなキーが作成されないことがあります。Windowsのエクスプローラーからregファイルを実行すれば問題ありません。

表示確認

ファイルをコピーして環境に合わせて編集したregファイルを実行すればインストール完了です。ファイルを別途保存しておけば次からは簡単にインストールできます。

ATOKプロパティ「電子辞典検索」タブに登録した辞典が追加されているので必要に応じて並び替えをします。インストール後に起動したアプリで追加した辞典を引けます。一太郎から辞書引きも可能です。

新版の変更点とATOKプロパティ

変更点とそれによって変化したプロパティです。多くの新機能は追加されたプロパティから有効/無効の切り替えができます。プロパティの表は緑が追加、赤は削除された項目です。項目名にカーソルを当てると各項目のヘルプの内容が表示されます。

32.2(2022)32.1(2021)31.3(2020)31.2(2019)31.0(2018)201720162015201420132012201120102009200820072006200517(2004)16(2003)15(2002)

ATOK for Windows Tech Ver.32.2(ATOK Passport 2022年2月版)

関連機能ATOKプロパティの項目名
入力・変換-入力補助-特殊
ATOKメニューATOK14互換のメニューを使用する
入力・変換-変換補助-日付-表示する日付の形式
日付入力支援来年の曜日が入ったフォーマット
入力・変換-推測変換-推測候補の自動表示
ATOKプロテクトモードオンライン会議中は自動表示を抑制する
入力・変換-プライバシー
プライバシーモードブラウザーのシークレットウィンドウでは学習機能を抑制する
キー・ローマ字・色-キーカスタマイズ-キー
ImeOn/ImeOffキー
キー・ローマ字・色-キーカスタマイズ-機能
再変換 … Ctrl+ImeOnキー
全角無変換(後)変換 … Shift+ImeOffキー
順次カタカナ後変換 … Ctrl+ImeOffキー
ATOK OFF … ImeOffキー
入力文字種全角ひらがな(あ) … ImeOnキー
入力文字種全角カタカナ(ア) … Shift+ImeOnキー
キー・ローマ字・色-表示色カスタマイズ
下線/破線/波線
インターネット設定
統計データの収集
インターネット設定-統計データの収集
送信する/送信しない

ATOK for Windows Tech Ver.32.1(ATOK for Windows 一太郎2021 Limited)

関連機能ATOKプロパティの項目名
入力・変換-和英自動モード変更-設定文字列一覧
https:
校正支援-用語・用例
実在しない地名を指摘実在しない地名を指摘する

ATOK for Windows Tech Ver.31.3(ATOK for Windows 一太郎2020 Limited)

関連機能ATOKプロパティの項目名
入力・変換-入力補助-特殊
推測候補で時短入力よく使うフレーズを推測候補で表示する
入力欄の属性を参照する

ATOK for Windows Tech Ver.31.2(ATOK for Windows 一太郎2019 Limited)

関連機能ATOKプロパティの項目名
入力・変換-入力補助-特殊
使い分け解説を行う
地名の入力支援読みの修復のツールチップ表示を行う
入力・変換-変換補助-URLトリガー変換
http:
https: http:
入力・変換-変換補助ー日付-表示する日付の形式-追加
日付入力支援和暦年(西暦年)
日付入力支援和暦(西暦)
日付入力支援西暦年(和暦年)
日付入力支援西暦(和暦)
入力・変換-入力支援-入力誤りの自動修復
地名の入力支援あいまいな読みの固有名詞を修正する
地名の入力支援あいまいな読みの固有名詞を修正する
入力・変換-推測変換
複数文節からなる候補を追加する
入力誤りから類推される候補を表示する
郵便番号の入力時に住所を表示する
現在の日時を表示する
入力・変換-推測変換-追加する候補
複数文節からなる候補を追加する
入力誤りから類推される候補を表示する
郵便番号の入力時に住所を表示する
現在の日時を表示する
漢字絞り込み変換特定のフレーズにあてはまる漢字を表示する

ATOK for Windows Tech Ver.31.0(ATOK for Windows 一太郎2018 Limited)

関連機能ATOKプロパティの項目名
入力・変換-入力補助-特殊
半角英数入力時に確定文字で入力する
ATOKディープコレクト自動修復のツールチップを使う
入力・変換-入力支援
ATOKディープコレクト高度な自動修復を行う
キー・ローマ字・色-キーカスタマイズ-スタイル一覧-ATOKスタイル
ATOKディープコレクト「Shift+Backspace」キーに「自動修復取消」を割り付け
キー・ローマ字・色-キーカスタマイズ-スタイル一覧-MS-IMEスタイル
ATOKディープコレクト「Shift+Backspace」キーに「自動修復取消」を割り付け

ATOK 2017 for Windows

関連機能ATOKプロパティの項目名
入力・変換-入力補助-特殊
インプットアシスト直前の入力を対象とした読みへの復帰を行う
インプットアシスト日本語入力オンへの切り替えを通知する
インプットアシスト日本語入力オンで変更したモードを元に戻す
インプットアシスト「漢字/半角モード切替」で日本語入力オンにする
ATOKディープコアエンジン高度な変換処理を行う

ATOK 2016 for Windows

関連機能ATOKプロパティの項目名
入力・変換-入力補助「自動カナロックの詳細設定」
ATOK 2011互換のカナロック制御を行う
システムカナロック状態を参照しない
入力・変換-入力補助-特殊
学習の取り消し確定文字列を取り消したときに学習内容も取り消す
入力・変換-変換補助
ATOKインサイト一時文書学習候補を表示する
入力・変換-入力支援
ATOKタイプコレクトあいまいな読みの固有名詞を修正する
入力・変換-候補ウィンドウ
変換候補の文字サイズ調整候補ウィンドウの表示サイズ

ATOK 2015 for Windows

関連機能ATOKプロパティの項目名
入力・変換-推測変換
推測フォロー変換複数文節からなる候補を追加する
入力・変換-推測変換「推測候補の自動表示詳細設定」
推測フォロー変換表示速度
入力・変換-連想変換
類語ファインダー候補ウィンドウで表示する

ATOK 2014 for Windows

関連機能ATOKプロパティの項目名
入力・変換-入力支援-数値
数値入力をナビゲート推測候補の数値形式(横書き)
数値入力をナビゲート推測候補の数値形式(縦書き)
入力・変換-推測変換
訂正済みの言葉を推測変換入力誤りから類推される候補を表示する
辞書・学習
アクセルモードオンメモリ辞書
アクセルモードアクセルモード設定
校正支援-用語・用例
変更された企業名を提示市町村名などの変更された名称を指摘する
変更された企業名を提示市町村名・企業名など変更された名称を指摘する
カタカナ語の言い換えカタカナ語の言い換え候補を提示する

ATOK 2013 for Windows

関連機能ATOKプロパティの項目名
入力・変換-入力補助「自動カナロックの詳細設定」
ATOKの内部状態を優先する
入力・変換-入力支援-訂正・学習
付属語の入力ミスを訂正付属語における入力誤りの修復候補を提示する
入力・変換-タッチキーボード
タッチ環境に対応候補を表示する位置
校正支援-環境依存文字
IVS(Ideographic Variation Sequence)の文字のみ

ATOK 2012 for Windows

関連機能ATOKプロパティの項目名
入力・変換-入力補助「自動カナロックの詳細設定」
半角入力モードではカナロックを解除する
入力方式がカナ入力のときのみ制御する
システム全体のカナロックを変更する
ATOK 2011互換のカナロック制御を行う
入力・変換-入力補助-特殊
記号入力・コード入力記号入力モードを使用する
ATOKを[既定の言語]に設定する確認メッセージを表示する
ASエンジン確定直後のマウスクリックを制御する
アプリケーションからのモード変更を無視する
記号入力・コード入力コード入力/記号入力時のコード体系
入力・変換-推測変換
ASエンジン確定直後に推測候補の自動表示を行う
入力・変換-候補ウィンドウ-0キー切替
文節の区切り直し候補の表示別文節区切り
ASエンジン変換候補

ATOK 2011 for Windows

関連機能ATOKプロパティの項目名
入力・変換-基本
スマートモードチェンジ詳細設定
スマートモードチェンジ変換モードを自動的に切り替える
入力・変換-入力補助-コメント形式
解説を情報ウィンドウに統合コメント位置
入力・変換-入力補助-特殊
解説を情報ウィンドウに統合ツールチップで表示される推測変換候補から電子辞典検索する
複数行候補の確定を1行ごとに行う
コード入力/記号入力時のコード体系
テキストサービステキストサービスの詳細設定
入力・変換-表示
解説を情報ウィンドウに統合同音語用例・電子辞典ウィンドウを表示
解説を情報ウィンドウに統合情報ウィンドウを表示
解説を情報ウィンドウに統合解説ウィンドウを表示する
テキストサービスATOKの状態を言語バーで表示する
テキストサービスクリックパレットを半透明で表示する
入力・変換-入力支援
入力支援機能の強化確定内容に応じて修正する(ローマ字入力時)
入力・変換-英語
推測変換の機能強化英語入力では自動的に推測候補モードにする
推測変換の機能強化英語入力モードでは推測候補の自動表示を「する(強)」にする
推測変換の機能強化和英候補を推測候補として表示する
入力・変換-推測変換
推測変換の機能強化推測変換を有効にする
推測変換の機能強化推測変換の表示頻度
推測変換の機能強化省入力候補を候補ウィンドウに追加する
推測変換の機能強化省入力候補の情報を同音語用例ウィンドウに表示する
推測変換の機能強化自動表示
推測変換の機能強化自動的に表示された候補を↓・↑キーで選択する
入力・変換-推測変換-推測候補モードの設定
推測変換の機能強化推測候補モードを初期値にする
推測変換の機能強化推測候補の選択を↑・↓キーで行う
推測変換の機能強化候補選択中の文字入力で確定する
入力・変換-候補ウィンドウ-0キー切替
スペースキーで何でも変換訂正候補
スペースキーで何でも変換スペルチェック候補
スペースキーで何でも変換日付形式変換候補
スペースキーで何でも変換郵便番号付き住所
スペースキーで何でも変換推測候補
スペースキーで何でも変換カタカナ・英字
スペースキーで何でも変換連想変換候補
スペースキーで何でも変換ATOKダイレクト検索結果
辞書・学習
スペースキーで何でも変換スペース変換で候補に追加する
校正支援-誤りチェック
敬語の誤りを指摘二重敬語を指摘する
敬語の誤りを指摘謙譲語と尊敬語の混同を指摘する
校正支援-敬語
敬語の誤りを指摘敬語(尊敬語・謙譲語)の誤りを指摘する
敬語の誤りを指摘二重敬語を指摘する
他の敬語表現への言い換え他の敬語表現への言い換え候補を提示する
パレット-「パレット詳細設定」
テキストサービス半透明で表示する
インターネット設定
プロキシサーバーを使用する
ユーザー認証を使用する
プロキシサーバーの自動的な検出を行わない

ATOK 2010 for Windows

関連機能ATOKプロパティの項目名
入力・変換-入力支援
英語入力支援機能の強化英単語のつづりをカタカナ語に変換する(ローマ字入力時)
入力・変換-英語-スペルチェック
英語入力支援機能の強化数字を含む単語を指摘する
英語入力支援機能の強化無視する単語をクリア
入力・変換-推測変換
省入力候補の情報を同音語用例ウィンドウに表示する
推測候補モードを初期値にする
推測候補の選択を↑・↓キーで行う
候補選択中の文字入力で確定する
入力・変換-推測変換-推測候補モードの設定
推測候補モードを初期値にする
推測候補の選択を↑・↓キーで行う
候補選択中の文字入力で確定する
入力・変換-推測変換-確定履歴
辞書ユーティリティ機能統合確定履歴の編集
候補ウィンドウ-追加する候補
英語入力支援機能の強化英単語つづりによる全角カタカナ候補を追加する
英語入力支援機能の強化英単語つづりによる半角カタカナ候補を追加する
英語入力支援機能の強化英単語つづりによる全角英字候補を追加する
英語入力支援機能の強化英単語つづりによる半角英字候補を追加する
辞書・学習-学習・登録詳細設定
辞書ユーティリティ機能統合ユーザー辞書の編集
校正支援-表現の洗練
校正支援機能の強化重ね言葉を指摘する
校正支援-環境依存文字
すべてのUnicode固有文字
サロゲートペアの文字のみ

ATOK 2009 for Windows

関連機能ATOKプロパティの項目名
入力・変換-入力補助
英語入力支援Shiftキー+A~Zで英字入力に切り替える
英語入力支援英字入力ではスペースキーで空白を入力する
入力・変換-英語
英語入力支援Shiftキー+A~Zで英語入力に切り替える
英語入力支援英語入力ではスペースキーで空白を入力する
英語入力支援スペースや句読点の入力で自動的に確定する
英語入力支援入力文が長くなったら自動的に確定する
入力・変換-英語-スペルチェック
英語入力支援スペルチェック候補を候補ウィンドウに追加する
英語入力支援スペルチェック候補を表示する
入力・変換-省入力・推測変換-推測候補モード
候補選択中の文字入力で確定する
入力・変換-プライバシー
プライバシーモード学習機能を抑制する
辞書・学習-学習・登録詳細設定
学習情報のクリア
パレット
プライバシーモード学習機能の抑制
学習情報のクリア
英字入力ON/OFF
英語入力ON/OFF
キー・ローマ字・色-キーカスタマイズ
プライバシーモード学習機能の抑制
学習情報のクリア
推測候補一覧 タブ順次切替
ATOK ダイレクト プラグインで検索
英字入力ON/OFF
英語入力ON/OFF
キー・ローマ字・色-スタイル操作-スタイルコンバート
一覧から指定する
ファイルから指定する

ATOK 2008 for Windows

関連機能ATOKプロパティの項目名
プロパティ登録編集
現在の設定を登録-ファイル名
現在の設定をファイルに出力
プロパティ一覧編集-環境設定ファイル
プロパティ一覧編集-追加
入力・変換-表示
ATOK 2007互換のキー操作で使用する
入力・変換-候補ウィンドウ
校正支援機能の強化文字種に関する情報を表示する
辞書・学習-学習・登録詳細設定
学習機能の強化細切れ
キー・ローマ字・色
名称変更-ファイル名
スタイル操作-スタイルコンバート
スタイル操作-スタイルの追加
スタイル操作-ファイルを指定して追加
スタイル操作-ファイルに出力
スタイルコンバート-変換後スタイル名
スタイルの追加-新規作成し追加
スタイルの追加-既存スタイルファイルの追加
キー・ローマ字・色-キーカスタマイズ
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ATOK 2007 for Windows

関連機能ATOKプロパティの項目名
入力・変換-入力補助-特殊
クリックパレットの表示状態をすべてのアプリケーションで共通にする
手書き、クリックパレットの表示状態をすべてのアプリケーションで共通にする
入力・変換-変換補助-日付
日付入力支援変更
入力・変換-表示・ATOKナビ
同音語用例・電子辞典ウィンドウを表示
辞書・学習
辞書セット一覧を表示
校正支援
校正支援機能の強化校正支援を有効にする
校正支援機能の強化校正支援モード
校正支援-用語・用例
校正支援機能の強化同音語の選択支援
校正支援機能の強化同音語の使い分けを支援する
校正支援機能の強化よく似た同音語の指摘を行う
校正支援-環境依存文字
JIS X 0213:2004対応機種依存文字の指摘
JIS X 0213:2004対応JIS X 0208外の文字を含む候補の指摘・抑制
校正支援-印刷標準字体
JIS X 0213:2004対応識別情報の表示・候補の抑制
パレット-詳細設定
言語バーでATOKの状態表示ATOKの状態を言語バーで表示する
パレット-パレット背景
スケルトン(Vista以降で非表示)

ATOK 2006 for Windows

関連機能ATOKプロパティの項目名
入力・変換-基本-表現
関東地方の方言に対応話し言葉関東
入力・変換-入力補助-特殊
お気に入り文書メニューを開くキーを日本語オフのときも有効にする
ツールチップで表示される推測変換候補から電子辞典を検索する
入力・変換-日付
日付入力支援「今日」などのキーワードから日付に変換する
日付入力支援日付を別の形式で表した候補を表示する
日付入力支援表示する日付の形式
日付入力支援全角の候補を追加する
入力・変換-入力支援-訂正学習
訂正学習別の単語を使って入力しなおした単語を学習する
入力・変換-校正支援-用語・用例
校正支援機能の強化使い方を誤りやすい表現の解説を行う
入力・変換-省入力・推測変換
郵便番号(6桁以上)の入力時に住所を推測表示する
郵便番号の入力時に住所を表示する
現在の日時を表示する
半角全角変換の設定や、入力文字にあわせて候補を変更する
ユーザー単語に対しても有効にする
推測候補モード推測候補モードを初期値にする
推測候補モード推測候補の選択を↑・↓キーで行う
入力・変換-省入力・推測変換-確定履歴
確定履歴を使用する
入力・変換-候補ウィンドウ-追加する候補
ユーザー単語に対しても半角全角両候補を表示する
パレット-機能一覧
iATOK
推測候補モード推測候補モード ON/OFF
キー・ローマ字・色-キーカスタマイズ-モード
iATOK
キー・ローマ字・色-キーカスタマイズ-機能
iATOK
推測候補モード推測候補モード ON/OFF
電子辞典検索
電子辞典の自動選択辞典の追加・削除
電子辞典の自動選択追加する検索対象
電子辞典の自動選択スペルチェック候補は英語辞書で検索
電子辞典の自動選択英字表記は英語辞書で検索
電子辞典の自動選択画像・音声を再生する

ATOK 2005 for Windows

関連機能ATOKプロパティの項目名
入力・変換-基本-表現
中国・四国地方の方言に対応話し言葉中国四国
入力・変換-入力補助
キー操作でカナロックON/OFFを無効とする
日本語入力無効のときはカナロックを解除する
入力・変換-入力補助-特殊
日本語入力オフにしたとき入力中の文字列を確定する
文節移動を末尾で止める
変換取り消し後のカーソル位置を保持する
文節区切り直しを末尾で止める
カナ入力時に無変換後変換で英字置換する
スタイル読込を高速化する
入力・変換-変換補助
郵便番号辞書変換で、郵便番号付き住所を表示する
入力・変換-表示・ATOKナビ
解説ウィンドウを表示する
入力・変換-入力支援-修復候補
訂正学習修正履歴を利用した修復候補を提示する
入力・変換-校正支援-誤りチェック
校正支援の強化謙譲語と尊敬語の混同を指摘する
入力・変換-省入力・推測変換-省入力データ
追加
削除
追加・削除
選択している省入力データの解説を表示するガイダンス
入力・変換-連想変換
追加
削除
追加・削除
入力・変換-和英自動モード変更
和英自動モード変更を有効にする
追加
変更
削除
初期値に戻す
入力・変換-候補ウィンドウ
候補ウィンドウを拡大表示
候補ウィンドウの表示サイズ
入力・変換-候補ウィンドウ
追加
削除
辞書の追加・削除

ATOK17 for Windows

ATOK16 for Windows

ATOK15 for Windows

バリューアップサービス[ベータ]

2007年からATOK登録ユーザー限定サービスが始まりましたが、サブスクリプション移行によりサービスが縮小しています。

2013までは年度末に配布終了しましたが、2014以降は配布ページはそのまま残されています。該当バージョンの登録ユーザーか、ATOK Passportユーザーはそれらファイルのダウンロードができます。

郵便番号辞書は発売から3年弱の間で毎年2度更新され、最後の更新から約半年で配布終了します。ここのATOKダイレクトは約1年の期間限定機能のため、現在使えるものはありません。プレミアム付属のATOKダイレクト for Excelに制限はありません。

配布データ一覧

32.1(2021)31.3(2020)31.2(2019)31.0(2018)20172016201520142013201220112010200920082007

名前の所にカーソルを当てると説明が表示されます。

ATOK for Windows 一太郎2021 Limited(Tech Ver.32.1)

年月日名前ファイル名
21/12/01ATOK (Tech Ver.31)郵便番号辞書ATOKAC/ATOKY7/ATOKYC.DIC
21/09/09乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK 2021年9月版J_EKIMEI.DAR/DIC/DRT

ATOK for Windows 一太郎2020 Limited(Tech Ver.31.3)

年月日名前ファイル名
21/12/01ATOK (Tech Ver.31)郵便番号辞書ATOKAC/ATOKY7/ATOKYC.DIC
20/06/16乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK 2020年6月版J_EKIMEI.DAR/DIC/DRT

ATOK for Windows 一太郎2019 Limited(Tech Ver.31.2)

年月日名前ファイル名
21/12/01ATOK (Tech Ver.31)郵便番号辞書ATOKAC/ATOKY7/ATOKYC.DIC
19/06/20乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK 2019年6月版J_EKIMEI.DAR/DIC/DRT
18/02/09ATOK Pad [ベータ7]

ATOK for Windows 一太郎2018 Limited(Tech Ver.31.0)

年月日名前ファイル名
20/12/03ATOK (Tech Ver.31)郵便番号辞書ATOKAC/ATOKY7/ATOKYC.DIC
18/08/30乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK 2018年8月版J_EKIMEI.DAR/DIC/DRT
18/02/09すいすい省入力データ 2018年2月特別版ATS902.DAR
18/02/09ATOKダイレクト for はてなATOK_PLUGIN_HWS.DLL
18/02/09ATOK Pad [ベータ7]

ATOK 2017 for Windows

年月日名前ファイル名
19/11/28ATOK 2017用郵便番号辞書ATOKAC/ATOKY7/ATOKYC.DIC
18/02/09すいすい省入力データ 2018年2月特別版ATS902.DAR
17/11/14すいすい省入力データ 2017年11月特別版ATS901.DAR
17/08/03乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK 2017年8月版J_EKIMEI.DAR/DIC/DRT
17/07/27IT用語辞書ATRQ_IT.DIC
17/04/25ファンタジー用語辞書ATRQ_FT.DIC
17/04/13ビジネスカタカナ・英略語辞書ATRQ_BK.DIC
17/03/28略語→正式名称変換辞書ATRQ_RS.DIC
17/02/03ATOK Pad [ベータ7]
17/02/03ATOKダイレクト for はてなATOK_PLUGIN_HWS.DLL

ATOK 2016 for Windows

年月日名前ファイル名
18/11/29ATOK 2016用郵便番号辞書ATOKAC/ATOKY7/ATOKYC.DIC
17/01/24乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK 2017年1月版J_EKIMEI.DAR/DIC/DRT
16/08/02すいすい省入力データ 2016年8月特別版ATS902.DAR
16/07/26すいすい省入力データ 2016年7月特別版ATS901.DAR
16/02/05ATOKダイレクト for はてなATOK_PLUGIN_HWS.DLL
16/02/05ATOK Pad [ベータ7]

ATOK 2015 for Windows

年月日名前ファイル名
17/11/30ATOK 2015用郵便番号辞書ATOKAC/ATOKY7/ATOKYC.DIC
16/01/26乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK 2016年1月版J_EKIMEI.DAR/DIC/DRT
15/07/23すいすい省入力データ 2015年7月版ATS905.DAR
15/02/06ATOK Pad [ベータ6]
15/02/06ATOKダイレクト for はてなATOK_PLUGIN_HWS.DLL

ATOK 2014 for Windows

年月日名前ファイル名
16/11/29ATOK 2014用郵便番号辞書ATOKAC/ATOKY7/ATOKYC.DIC
15/01/29乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK 2015年1月版J_EKIMEI.DAR/DIC/DRT
14/11/26はてなキーワード辞書 for ATOKHATENA_KWD.DAR/DIC/DRT
14/02/07すいすい省入力データ 2014年2月特別版ATS902.DAR
14/02/07ATOK Pad [ベータ6]
14/02/07ATOKダイレクト for はてなATOK_PLUGIN_HWS.DLL

ATOK 2013 for Windows

年月日名前ファイル名
15/11/26ATOK 2013用郵便番号辞書ATOKAC/ATOKY7/ATOKYC.DIC
14/01/30乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK 2014年1月版J_EKIMEI.DAR/DIC/DRT
13/10/24会社四季報 企業名変換辞書 for ATOK 2013年4集TK_KIGYO.DAR/DIC/DRT
13/07/30はてなキーワード辞書 for ATOKHATENA_KWD.DAR/DIC/DRT
13/07/30すいすい省入力データ 2013年7月特別版ATS901.DAR
13/05/28すいすい省入力データ 2013年5月版 ATS118.DAR
13/02/08ATOK Pad [ベータ5]
13/02/08ATOKダイレクト for はてなATOK_PLUGIN_HWS.DLL

ATOK 2012 for Windows

年月日名前ファイル名
14/11/27ATOK 2012用郵便番号辞書ATOKAC/ATOKY7/ATOKYC.DIC
13/01/29乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK 2013年1月版J_EKIMEI.DAR/DIC/DRT
13/01/29会社四季報 企業名変換辞書 for ATOK 2013年1集TK_KIGYO.DAR/DIC/DRT
12/10/25ATOK Pad [ベータ5]
12/07/31はてなキーワード辞書 for ATOKHATENA_KWD.DAR/DIC/DRT
12/07/25すいすい省入力データ 2012年7月特別版ATS902.DAR
12/05/29すいすい省入力データ 2012年5月版ATS118.DAR
12/04/19ATOK 2012 標準辞書(名称変更アシストデータ)ATOK25.DIC
12/02/10ATOKダイレクト for はてなATOK_PLUGIN_HWS.DLL

ATOK 2011 for Windows

年月日名前ファイル名
13/11/26ATOK 2011用郵便番号辞書ATOKAC/ATOKY7/ATOKYC.DIC
12/01/31乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK 2012年1月版J_EKIMEI.DAR/DIC/DRT
12/01/31会社四季報 企業名変換辞書 for ATOK 2012年1集TK_KIGYO.DAR/DIC/DRT
11/12/15すいすい省入力データ 2011年12月版ATS153.DAR
11/11/29すいすい省入力データ 2011年11月版ATS203.DAR
11/09/29すいすい省入力データ 2011年9月版ATS190.DAR
11/09/29ATOKダイレクトビュー for kotobank事典検索atok_rt_plugin_kotobank.dll
11/08/30すいすい省入力データ 2011年8月版ATS252.DAR
11/07/28はてなキーワード辞書 for ATOKHATENA_KWD.DAR/DIC/DRT
11/05/24すいすい省入力データ 2011年5月版ATS118.DAR
11/05/24ニコニコ大百科かんたん入力 for ATOKNICODIC.DAR/DIC
11/05/24ATOKダイレクト for ニコニコ大百科atok_direct_nicopedia.dll
11/05/24ATOKでかんたんビュー for ニコニコ大百科atok_rt_plugin_nicopedia.dll
11/04/19ATOK Pad for Windows [ベータ4]
11/02/10ATOKダイレクト for Yahoo! JAPANATOK_PLUGIN_YAHOO.DLL
11/02/10ATOKダイレクト for はてなATOK_PLUGIN_HWS.DLL

ATOK 2010 for Windows

年月日名前ファイル名
12/11/27ATOK 2010用郵便番号辞書ATOKAC/ATOKY7/ATOKYC.DIC
11/01/25乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK 2011年1月版J_EKIMEI.DAR/DIC/DRT
11/01/25会社四季報 企業名変換辞書 for ATOK 2011年1集TK_KIGYO.DAR/DIC/DRT
10/12/16すいすい省入力データ 2010年12月版ATS153.DAR
10/11/30トレンド省入力データ 2010年秋版ATS900.DAR
10/11/30すいすい省入力データ 2010年11月版ATS203.DAR
10/09/30すいすい省入力データ 2010年9月版ATS190.DAR
10/09/30ATOKダイレクトビュー for kotobank 事典検索atok_rt_plugin_kotobank.dll
10/09/21ATOK Pad for Windows [ベータ3]
10/08/31すいすい省入力データ 2010年8月版ATS252.DAR
10/07/29すいすい省入力データ 2010年7月特別版ATS901.DAR
10/06/29はてなキーワード辞書 for ATOKHATENA_KWD.DAR/DIC/DRT
10/05/27すいすい省入力データ 2010年5月版ATS118.DAR
10/04/20ATOK 2010 標準辞書(名称変更アシストデータ)ATOK23.DIC
10/02/05ATOKダイレクト for Yahoo! JAPANATOK_PLUGIN_YAHOO.DLL
10/02/05ATOKダイレクト for はてなATOK_PLUGIN_HWS.DLL

ATOK 2009 for Windows

年月日名前ファイル名
11/11/24ATOK 2009用郵便番号辞書ATOKAC/ATOKY7/ATOKYC.DIC
10/01/21乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK 2010年1月版J_EKIMEI.DAR/DIC/DRT
10/01/21会社四季報 企業名変換辞書 for ATOK 2010年1集TK_KIGYO.DAR/DIC/DRT
09/12/17すいすい省入力データ 2009年12月版ATS153.DAR
09/11/19すいすい省入力データ 2009年11月版ATS203.DAR
09/11/19トレンド省入力データ 2009年秋版ATS900.DAR
09/09/29すいすい省入力データ 2009年9月版ATS190.DAR
09/09/17すいすい省入力データ 2009年9月特別版ATS901.DAR
09/08/27すいすい省入力データ 2009年8月版ATS252.DAR
09/06/18はてなキーワード辞書 for ATOK HATENA_KWD.DAR/DIC/DRT
09/05/28すいすい省入力データ 2009年5月版ATS118.DAR
09/04/23標準辞書(名称変更アシストデータ)
09/03/24ATOKダイレクトランチャーatok_direct_launcher.dll
09/02/06ATOKダイレクト for Yahoo! JAPANATOK_PLUGIN_YAHOO.DLL
09/02/06ATOKダイレクト for はてなATOK_PLUGIN_HWS.DLL

ATOK 2008 for Windows

年月日名前ファイル名
10/11/24ATOK 2008用郵便番号辞書ATOKAC/ATOKY7/ATOKYC.DIC
09/01/22乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK 2009年1月版J_EKIMEI.DAR/DIC/DRT
09/01/22会社四季報 企業名変換辞書 for ATOK 2009年1集TK_KIGYO.DAR/DIC/DRT
08/12/18すいすい省入力データ 2008年12月版ATS153.DAR
08/11/19すいすい省入力データ 2008年11月版ATS203.DAR
08/09/30すいすい省入力データ 2008年9月版ATS190.DAR
08/08/28すいすい省入力データ 2008年8月版ATS252.DAR
08/08/06すいすい省入力データ 2008年8月特別版ATS902.DAR
08/07/29ATOK候補デザイン「リバース」UISET.XML
08/06/19はてなダイアリーキーワード辞書 for ATOKHATENA_KWD.DAR/DIC/DRT
08/06/19すいすい省入力データ 2008年6月版ATS203.DAR
08/05/27すいすい省入力データ 2008年5月版ATS118.DAR
08/05/27トレンド省入力データ 2008年5月版ATS900.DAR
08/05/21ATOKダイレクト for gooATOK_PLUGIN_GOO.DLL
08/04/24ATOKダイレクト for LogoVista辞典検索ATOK_PLUGIN_LV.DLL
08/04/17ATOKダイレクト for はてなATOK_PLUGIN_HWS.DLL
08/04/17ATOKダイレクト for 乗換案内ATOK_PLUGIN_JRAIL.DLL
08/03/24ATOKダイレクト for Yahoo! JAPANATOK_PLUGIN_YAHOO.DLL

ATOK 2007 for Windows

年月日名前ファイル名
09/11/24ATOK 2007用郵便番号辞書ATOKAC/ATOKY7/ATOKYC.DIC
08/01/30乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK 2008年1月版J_EKIMEI.DAR/DIC/DRT
08/01/30会社四季報 企業名変換辞書 for ATOK 2008年1集TK_KIGYO.DAR/DIC/DRT
07/12/18すいすい省入力データ 2007年12月版ATS153.DAR
07/11/21すいすい省入力データ 2007年11月版ATS203.DAR
07/10/23すいすい省入力データ 2007年10月版
07/09/26すいすい省入力データ 2007年9月版
07/08/29ATOKダイレクト for はてな [ベータ]ATOK_PLUGIN_HWS.DLL
07/08/29すいすい省入力データ 2007年8月版ATS252.DAR
07/07/31すいすい省入力データ 2007年7月版
07/06/19はてなダイアリーキーワード辞書 for ATOKHATENA_KWD.DAR/DIC/DRT
07/06/19トレンド省入力データ 2007年5月版ATS900.DAR
07/05/29すいすい省入力データ 2007年5月版ATS118.DAR
07/04/24標準辞書アップデート(名称変更アシスト)
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