ThinkPadのACアダプター(20V)の代替品

IBMからLenovoに替わったあとに出た機種(Core~Core2あたり)に使われていた20VのACアダプターの代わりを用意します。

純正ACアダプターの代用品

Thinkpad R60など、型番の数字が60あたりの機種から20VのACアダプターが使われています。手持ちの物は以下のような仕様でした。

断線箇所 仮対策

最初はR60使用時の65Wのプラグ付近が断線しました。プラグの形状はL字型ではなくストレートで、そばにフェライトコアが付いているので負荷がかかりやすいのかもしれません。次の90Wでは試しにプラグ付近で輪を作って使ってみることにしました。

輪っかが効いたのか何年かは断線せずに使えていましたが突然故障し、その後に購入した90Wもあまり長持ちしませんでした。主な用途はこのサイトの更新で使用頻度は低く、どちらもアイドル(30W以下程度)時に故障しており、原因がいまいち分かりません。

高い純正品を購入してまた壊れるのも嫌なので、適当なACアダプターの先端を交換して使うことにします。

代用可能かもしれないACアダプター

EA-AL1V EA-AL1Vの仕様

今回はシャープの何かの機器で使われていたACアダプターを使います。19V x 4.74A = 90W相当になります。純正の90Wと比べて若干電圧電流は下がっていますが、この程度なら問題は起きにくいでしょう。

電圧19~20Vで電流4.5A以上なら90W品の代わりに使えそうです。R60やR61と同世代のノートPCは19Vの物が多く、よく見かける同世代VAIO用は19.5Vでより適しています。ハードオフなどでジャンク扱いの物が300円ぐらいで売られています。作業前にテスターで極性や電圧をチェックしておいた方が安全です。

プラグの形状が似ているACアダプター

PA-3E

似たようなプラグのアダプターがあったので購入してみました。左が純正品、右がDELLのPA-3Eのプラグです。一見同じように見えますが微妙に大きさが違うようで流用不可でした。

この世代のThinkpad用プラグの単品は見かけないので、純正品から調達するしかなさそうです。ちなみにPA-3Eは19.5V-4.62Aの90Wなのでプラグを交換すれば使えそうです。

電源プラグの交換

元のケーブルをカット プラグの皮膜を剥ぐ

最初に断線した65Wアダプターのプラグを流用します。今回のようなプラグ付近の断線でない場合、アダプターの根元からカットしてもよいかもしれません。カットしたら皮膜を剥ぎます。中央の芯線がプラスで、外周のシールド部分がGNDです。芯線は多くの線が束ねられていて太いので、外側のシールド部分が断線した可能性が高そうです。

EA-AL1Vのプラグをカット EA-AL1VにTPのプラグ取り付け

交換用に用意したシャープのアダプターの先端をカットし、Thinkpadのプラグをハンダ付けしました。熱収縮チューブを通す余裕がなかったので、ブチルゴムテープで絶縁しています。テスターで電圧と極性の確認を行い、R61に取り付けると問題なく使えました。

プラグ付近で輪を作る R61に取り付け

ハンダ付け部分に負荷がかからないように輪っかを作り、ブチルゴムテープはそのままだとべたつくのでラップを巻いておきました。

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