SONY CP-ELSVP(CP-ELSIP)の分解
ソニーのリチウムイオン内蔵モバイルバッテリーの分解をします。
作業内容
2011年に発売されたソニーのUSB出力機能付きポータブル電源セットです。型番はスマホ用がCP-ELSVP、Apple用がCP-ELSIPになります。Apple用はUSB端子の変換アダプタが付属します。
主な仕様は容量2000mAh、出力5V-1A、充電回数約500回、充電時間約6時間です。(当時としては)大きめな電流出力に長すぎる充電時間が特徴です。安全機能として過充電防止機能、保護タイマー、異常温度検知機能があります。寸法はW28mm x H125mm x D26.5mmの縦長スティック形状で重さは87gです。
電源入力はマイクロUSB端子、電源出力は通常のUSB端子になります。
充電中はオレンジ色のLEDが点灯して完了すると消灯し、充電に異常があるとオレンジ色のLEDが速く点滅します。電池の残量は出力側にケーブルを挿した直後に1回点滅×2で残量少、2回点滅×2で残量中、3回点滅×2で残量多となります。
給電中は緑色のLEDが点灯し、電池の残量が少なくなるとゆっくり点滅、出力が1Aを超えるなど異常がある時は速く点滅します。出力側にUSBケーブルを挿すと給電状態になり、その先に何も機器を接続しなくてもLEDは点灯したままになります。
分解
分解をするにはまず裏面のネジ2本を外します。
ネジだけでなく爪で固定されているのでそのままでは開けません。親指に力を入れて押し込みながら開くように力をかけると隙間ができるのでそこにヘラを滑り込ませます。そのままヘラを横に動かして爪を外していきます。
爪は片側3つずつあります。
カバーを外すと中の電池が出てきます。
カバーには爪に引っかける部分が6つと、電池を固定する枠があります。
基板は固定されていないので持ち上げれば外せます。電池は直径18mm・長さ65mmで、18650のセルと交換できそうな大きさです。緑色のカバーで覆われた見た目ははSONYのVTC4などと似ています。
プラスマイナスの電極に金属板が貼り付けられています。
基板の裏側です。