シートポストの交換とサドルの調整

シートポストを250mmの物から変更し、サドルの調整を行います。

シートポストの交換@Y-2181

短いシートポストを長い物に交換します。

購入したシートポスト

新しいシートポスト シートポストの材質

φ25.4mm×300mm鉄製シートポスト、キャプテンスタッグ Y-2181(塗装無しはY-2182)です。コーナンで398円でした。太さが違うと取り付けできないので購入前にシートポストの直径をノギスで確認してください。

ちなみにこのポストは2ヶ月後に曲がったので、なるべくしっかりとした作りの物を選んだ方が良いでしょう。後で検索をしてみると曲がったという話がいくつかあったので、事前に調べておけば回避可能でした。

シートポストの取り外し

シートポストの固定具 取り外したサドルとシートポスト

固定具を外してサドルとシートポストを外します。シートポストの長さは、この状態でメジャーで測る事ができます。

13mmコンビネーションレンチ サドルを固定するナット

100円ショップで購入した13mmのレンチでナットを緩めます。ナットは外さなくても緩めるだけでシートポストが外せます。

13mmコンビネーションレンチ シートポストを外す

サドルからシートポストを外します。

シートポストの交換

シートポストのサビ シートポストの長さ比較

元のシートポストの塗装が剥げてサビています。新しいシートポストも鉄製なので、塗装が剥げたら同様になってしまうでしょう。根本付近に伸ばせる限界線が描かれているので、取り付け時はその線を越えないように気をつけます。

サドルの固定金具 外した金具

新しいシートポストを取り付けようとしたら、先端が刺さりません。いったんサドルの固定金具を外す事にします。

サドル裏側

サドルの裏側です。サドル側は二本のパイプが付いてるだけで、固定には別途金具を使います。

シートポスト先端に金具 サドルのパイプに金具

シートポストに金具の一部分を差し込みます。きつめだったので金具を広げるようにして押し込んでいます。サドルのパイプにも金具を取り付けておきます。

シートポストを仮固定 固定金具のナットを締める

シートポストを差し込みます。今回は金具がうまくかみ合わなかったので、サドルのパイプに付けている金具を左右入れ替えたらうまくはまりました。シャフトを通して、パイプを外側から挟み込む金具も通し、最後にナットを左右交互に締めて固定します。サドルの調整をする場合はナットをしっかり締めずに動かない程度にしておきます。

交換後

交換前250mm 交換後300mm

膝の角度が小さくなり、よりペダルに力をかけられるようになりました。たかが5cmですがかなり違います。

サドルの調整

サドルの調整を行います。うまく調整ができると長時間乗っていても痛みが残りません。サドルカバーにクッションを仕込んで使用していましたが、調整後は不要になりました。

画像ではサドルを取り外していますが、サドルは自転車に取り付けままでナットを緩めて調整した方がやりやすいです。

サドルの前後位置

サドルの位置が前側 サドルの位置が後ろ側

サドルの前後位置を調整します。体格や乗る姿勢によって適切な位置は変わるので、何度か動かしながら自分に合った位置を探してください。

サドルの角度

サドルの角度変更前 サドルを極端な角度に

サドルの角度を調整します。基本は自転車を立たせた状態で、地面と平行になるように調整します。画像は極端な角度になっていますが、わずかに変わるだけでも乗り心地は変わるので調整は微量に動かすだけでOKです。

サドルの向き

サドルの向き

サドルの向きをまっすぐに調整します。向きが曲がっているとサドルの先端が足に当たるなど、こぎづらくなります。

サドルのナットの増し締め

シートポスト先端に金具 サドルのパイプに金具

サドルのナットが緩んでくると、段差などの衝撃でサドルが傾く事があります。その時にギザギザの固定部分が削れてしまうとサドルの固定ができなくなります。時々チェックしてナットを増し締めしておくと良いでしょう。

以前サドルがグラグラの状態で乗り続けて膝を痛めた事があります。

ハンドルポストの調整

サドルの高さを上げたのに合わせて、ハンドルの高さも上げておきます。

ハンドルポスト ハンドルポストのボルトを外す

ハンドルポストの頂点にあるボルトに六角レンチを差し込んで反時計回りに回します。このレンチも100円ショップで購入した物です。

ボルトが外れた 引っ張り出したボルト

ボルトを外せば引っ張り出す事ができます。

ハンドルポストの取り外し

ボルトを外せばハンドルポストを引き出す事ができます。ハンドルポストにもそれ以上あげてはいけない限界線があるので確認しておきます。

調整は画像のようにハンドルポストを外す必要はありません。まずはハンドルポストを一番下に下げて、長いボルトを軽く締めて中の金具と接続します。そのままハンドルポストを引っ張り上げて高さを決め、その状態で手で押さえながらボルトを締めます。

元の高さ ハンドルポストの調整終了

ハンドルポストの高さが上がりました。

曲がったシートボスト

サドルの高さを上げたのに合わせて、ハンドルの高さも上げておきます。

サドルが上向きに 曲がったシートポスト

シートポスト交換から2ヶ月、なんだか乗りにくくなったので調べてみるとサドルが上向きになっています。サドルのネジが緩んでいたのかと思いつつ視線を下げると、シートポストが曲がっていました。

写真で横から見るとサドルの角度は明らかにおかしいですが、シートポストが折れるなんて考えもしてなかったので、乗心地の変化が起きるまで気づきませんでした。

曲がった箇所の状態

限界線は越えずに使っていましたが、このポストに体重75kgは荷が重かったようです。

その後

さらに曲がった箇所の状態 曲がり具合

上の写真を撮った後、乗って帰る時の段差でぐにゃりと一気に曲がりました。こうなる事を想定して乗っていたのですぐに反応できましたが、曲がりに気づかずに乗っていたら危なかったです。

シートポストの長さと重さ

250mmの重さ 300mmの重さ

元のシートポストとの重さ比較です。同じ鉄製ですが300mmの方が軽いです。この辺の差が耐久力に影響していたのかもしれません。

シートポストの直径

250mmの直径 300mmの直径

シートポストの直径です。これぐらいの差なら装着の手応えは変わりません。

250mmやぐら部分の直径 300mmやぐら部分の直径

やぐらを取り付ける少し細くなっている部分の直径です。0.3mmの差ですが300mmへのやぐら取り付けはきつめでした。

φ25.4mm×400mmのシートポスト

TIOGA SPT05200 250mmと400mm

φ25.4mm×400mm、560gのTIOGA T-Bone MX Seatpost SPT05200です。素材にはクロモリが使われているそうです。元のポストと比較するとかなり長く感じます。通販でしか扱っておらず、Amazonで2180円(送料込み)でした。

250mmと400mm ロゴ

250mmと300mmの限界線の位置は同じでしたが、400mmは100mmの位置に限界線があります。側面にロゴが付いています。そういうデザインなのかもしれませんがところどころ削れています。

やぐら

やぐら やぐらを分解

やぐらはボルト2本で固定するタイプの物です。

やぐらの構成部品

このやぐらは内側の部品2つでサドルのパイプを挟み、それを外側の部品で押さえてボルトで固定します。

固定方法

内側部品1を乗せる 内側部品2を乗せる

やぐらの土台に内側用の部品を乗せます。

外側部品を乗せる 部品上下

最後に外側の部品を乗せてボルト2本を締めて固定します。

取り付け

外側・内側部品2 内側部品1

シートポスト本体は後回しで、手で押さえながら部品を取り付けます。今回の組み合わせではサドルのパイプの幅より、やぐらの部品の溝の幅の方が若干狭かったですが、ボルトを締めるとうまくはまりました。

やぐらにボルトをセット やぐら取り付け

やぐらの穴にボルトを通し、やぐらを固定金具にあてがってボルトを締めます。

取り付け完了

サドルとシートポストの取り付けが完了しました。ボルトは外れない程度に締めて、自転車に取り付けてからサドルの前後位置や角度を調整し、前後2本のボルトをしっかり締めて固定します。

サドルの高さを足のつま先が地面に届く程度にしました。変更前は6段変速で1~4速を使用していましたが、交換後は3~6速で常用できそうです。

元のサドルのやぐら

元のサドルのやぐら 元のサドルのやぐらの構成部品

元のサドルのやぐらは単体では入手しづらいので、部品を組み上げた状態で保管しておくとそのうち役立つ時が来るかもしれません。シートポストは単体で売られているので不要なら処分しても良いでしょう。

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