軽快車の後ろのタイヤ交換
普通の自転車の後輪の表面が削れたタイヤを交換します。たいした工具もいらず、作業は簡単です。
交換部品と使用工具
相当年数が経過してタイヤの表面が削れてしまっています。
タイヤのサイズ
タイヤの大きさはタイヤの側面に書かれていて、このタイヤは「42-622 (700 X 40C)」です。カッコの中の数字も同じ意味になります。カッコ内の記述方法では700がホイールの大きさ、40がタイヤの幅です。Cateyeのタイヤ周長ガイドに比較表が掲載されています。
交換部品
種類 | 商品名 | 価格 | 購入店舗 |
---|---|---|---|
タイヤ | Panaracer パセラ ブラックス 700x35C 8W735-18-B | \1870 | ヨドバシカメラ |
チューブ | Panaracer サイクルチューブ 700x35~40C 0TW27-83E-NP | \570 | ヨドバシカメラ |
交換用のタイヤ(700x35C)とチューブ(700x35~40C用)を購入しました。
チューブはタイヤの大きさの他に、タイヤの幅にも気をつけて選ぶ必要があります。バルブの種類に英式や仏式、米式などありますが、一般車ならほとんどが英式です。
タイヤの幅は違いますが、これぐらいなら問題なく付けられます。幅が広いと衝撃などに強くなりパンクがしにくく、幅が狭いと速度を出しやすくなります。ロードレーサーの極細タイヤはスピードが出る一方で、段差などの衝撃には弱いようです。
使用工具
使った工具は以下の3点で、どれも100均ショップで購入できます。15レンチは品切れになっている事が多いので、見かけたら購入しておくと良いでしょう。前輪のナットは14なので、持っていなければついでに購入しておくと良いかもしれません。
- 六角レンチセット:Vブレーキの支えを外すのに使用
- 15mmレンチ:後輪を固定しているナットに使用
- パンク修理セットの中に入っているレバー:タイヤ外し時に使用
他に軍手やボロ布があると良いです。
後輪の取り外し
タイヤを交換するために後輪を外します。
Vブレーキ
この自転車はVブレーキが使われています。後輪を外す時にブレーキに引っかかってしまうので、事前に緩めておきます。
Vブレーキ右側のナットを反時計回りに回すとワイヤーが外れて緩める事ができます。外す前にテープか何かで目印を付けておくと、組み立て時の調整の手間が軽減されます。
チェーン外し
変速機能がある自転車の場合、軽いギアから重いギアに変更すると、チェーンが外側に移動します。
チェーンが外側に来たら、ボロ布か何かでつかんで引っ張れば外せます。
自転車をひっくり返す
そのままでも作業ができますが、下に何かを敷いて自転車を反転させると作業がしやすくなります。
後輪を固定しているナットを外す
ナットを反時計に回して外します。外す時にどんな順番で部品が取り付けられているか覚えておきます。
反対側のナットも外します。
後輪の取り外し
ナットを外すと、後輪の軸が自転車の筐体に引っかかっただけの状態になります。(逆さまにしている場合は)このままタイヤを持ち上げるだけで外せますが、変速機に引っかかってしまいます。
変速機は画像のように押すと伸縮するので、伸ばした状態でタイヤを持ち上げると外せます。
後輪を外せました。
タイヤ交換
後輪を外したらタイヤ交換を始めます。
元のタイヤを外す
まずバルブを外します。外した部品は一カ所にまとめておくと無くしにくいでしょう。
パンク修理セットに入っているタイヤレバーでタイヤを外します。へたったタイヤだとレバーなしで行ける場合もあります。
新しいタイヤの取り付け
新品のタイヤに新品のチューブをはめ込みます。チューブがねじれないように気をつけてください。ねじれた状態で空気を入れるとパンクします。
チューブのバルブをリムのバルブ穴に通します。あまり奥までバルブを入れると、タイヤをしっかりとリムにはめ込む事ができなくなります。バルブ付近のタイヤをしっかりとリムにはめ込んでから先に進みます。
続けてタイヤをリムにはめ込んでいきます。タイヤを取り付けたら空気を入れて交換完了です。
組み立て
取り外しとは逆の手順で組み立てていきます。まずはタイヤを乗せます。タイヤを持って上からかぶせるように乗せます。やはり変速機に当たるので、変速機を手で伸ばした状態にしてタイヤを取り付けます。
タイヤを乗せたらナットを締めます。自転車スタンドや、ある場合は変速機のガードなどを忘れずに取り付けます。
外していたチェーンをギアに戻します。外した時と同じように、チェーンを軽く引っ張ってギアにかぶせます。
Vブレーキのワイヤーを固定します。目印があるので調整不要で元の状態に戻せました。
組み立てが終わったら、自転車スタンド側に軽く自転車を傾け、手でペダルを回して後輪がスムーズに動くか確認します。もし違和感がある場合は後輪のナットを締め直してみてください。あとブレーキのチェックもしておきます。