E2端子にJ1端子のライトを取り付け
ソケット交換で直したハブダイナモ用オートライトですが、最近主流のLEDライトと比べると暗めなので、J1端子のLEDライトに交換してみます。取付先はE2端子なので少し細工をします。
ホワイトフラッシュWパワー点灯虫
今回取り付けるブリヂストンのオートライトです。前かごの下に取り付けるタイプで、ケーブルの末端はJ1端子になっています。
外観
ホワイトLEDは最近のLED電球などで見かける平べったい形状です。両サイドの反射板の裏にオレンジ色のサブLEDが仕込まれています。サブLEDは自転車が止まった後もコンデンサか何かの力でしばらく点滅します。その時に前から見ると反射板が光ってるように見えます。
背面には切替スイッチなどがあります。スイッチで明るさ関係なく常時点灯させるか、スイッチ横の明るさセンサーを利用して暗くなってきたら点灯するかを選べます。
表面にはロゴが描かれています。裏面は特に何もありません。
寸法
寸法と重さです。
写真で見ると大きそうに見えますが、実際の製品は元の普通のライトと大差ない大きさです。
取り付け金具
取り付け金具です。これを自作したり個別に調達するのは面倒そうなので付属の有無はチェックした方が良さそうです。
重さは23gでライトと合わせて128gになります。
J1端子とE2端子の加工と取り付け
J1端子とE2端子です。端子の数も形も異なりそのまま接続することはできません。
ハブダイナモ付車輪へ交換でJ1端子を扱った時、端子1つでどうやって電気を流すのだろうと不思議に思いましたが、どうやらホイールを固定する軸の部分がGNDになっており、そこから導電性の金属の支柱を通ってライトまでつながっていたようです。
J2端子は、J1端子にGND用の端子が付いた2端子構成になっています。J2端子にJ1端子のライトを接続する場合、ライトから出ているケーブルはGNDじゃない方の端子に接続すれば、金属の軸がGND代わりになりライトが使えるようです。
E2端子でもJ2端子と同じように軸がGNDになっていないかと、テスターの通電チェック機能で調べてみると通電する事が確認できました。E2端子でもGNDではない方に配線ができれば使えそうです。
J1からE2への変換
様々な電気製品で使われているめがねの形状をした端子の電源ケーブルです。これの端子部分をカットして2本に引き裂いた物の片方を使います。たまたまあったこれを使っていますが、ちょうどいい大きさの電線なら何でもOKです。あまり長くても邪魔なので短くカットして先端の皮膜をはぎます。
J1端子付近の加工
皮膜を剥いだ部分を無理矢理押し込みます。剥いだ部分はねじってまとめるのが普通ですが、今回はある程度ばらけた状態にした方が差し込みやすいです。半田付けをするのが確実ですが、後で戻せるようにホットボンドで済ませました。かごの支柱にケーブルを巻き付けるので自然に外れる事はないと思います。
E2端子の加工
GND側はマークが付いているので一目でわかります。裏側の爪にマイナスドライバを差し込んで分解します。
GNDマークの付いていない方にケーブルを差し込みますが、ケーブルが太すぎて皮膜部分が通りません。皮膜をヤスリがけするなど悪あがきをしましたが、このケーブルの皮膜を通すのは無理でした。
妥協して皮膜を長めに剥いで差し込み、余分な部分を折り曲げます。
余った部分をカットしてふたを閉めます。ケーブルを間違ってGND側に付けていないか確認しておきます。
隙間はとりあえずホットボンドで埋めておきました。やっつけですがこれでJ1からE2への変換ケーブルの完成です。
自転車に取付
付属の金具でライトをかごに下に取り付け、ライトから出た配線をかごの支柱に巻き付けてJ2端子に差し込みます。前輪を回してみると無事にライトが点灯しました。
端子の加工
取り付けてから3ヶ月弱ほど経過した時、明かりがちらちらと消えかかるようになりました。上で出てきたJ1端子の固定が外れかかって明滅するようになったようです。もう少ししっかりした固定を行う事にします。
100円ライトの電池部分に使われている金具です。この金具を流用してJ1端子と接続できるように加工します。手近にあった物を使っていますが、とりあえず電気を通す金属板なら何でもOKです。
ニッパーで切れ目を入れ、ラジオペンチで何度も折り曲げて端の部分を取り除きます。まだJ1端子より一回り大きいので外側を取り除き、端子にあてがって確認しながら棒ヤスリで形を整えていきます。
対象が小さいので指を少し削りながらもできあがりました。取り付けるとしっかり固定されています。
加工した金具にケーブルをハンダ付けします。動かないように金具をテープで固定してハンダ付けをします。思いっきり斜めになりましたが、このまま支柱に巻き付けたらちょうどいい具合になったので結果オーライです。
できあがったケーブルをJ1端子に差し込み、防水キャップをかぶせて完成です。
ライトの増設
かご下設置のライトを付けたので元のライトが付いていたスペースが空いています。そこでハブダイナモ用で通常のライトを付けてみる事にします。
用意したのはブリヂストンのホワイトフラッシュスリムII点灯虫です。大きさは今回の物より若干小さいです。0.5WのLED電球を搭載し、右側面にオレンジ色のLEDが付いています。側面のLEDは走行中のみ点滅します。
端子加工
このライトもJ1端子なので上の端子加工と同じ手順で変換ケーブルを作成します。金属板は上の残りを使います。
J1端子にぴったり収まるように削りました。
今回はE2コネクタに2本線を差し込むので、上で出てきたケーブルより若干細い物を2本用意しました。もう1つの端子は上で出てきた物を流用しています。ケーブルの被膜を剥ぎ、加工した端子をハンダ付けします。
2本のケーブルをE2コネクタに差し込み、根元をホットボンドで防水処理をして変換ケーブルの完成です。
取り付け
ライトを取り付け、ケーブルを支柱に巻き付けました。
ライトのケーブルを支柱に巻き付けてから変換ケーブルを取り付けます。
結果
2台同時に接続をするとスリム点灯虫がほとんど点灯せず、画像のように下向きに向ければ足元に小さな光が見える程度です。しかし、スリム点灯虫の側面のオレンジ色のライトはしっかり点滅しているので、テールランプで使えるかもしれません。2台接続時もWパワー点灯虫の明るさは同程度でした。