ステレオモノラル変換アダプタの作成
ダイソーのステレオ出力分配器に手を加えて、ステレオ出力を左右別々に出力する変換アダプタを作ります。
ステレオ出力分配器の加工
ダイソーで100円で売られているステレオ出力分配器です。普通に使うと1つのステレオ出力から2つのステレオ出力を取り出せます。同じ外観のモノラルを2つに分配する物も売られていますが、単純に同じモノラル出力を2つに分けるだけなので、今回作成する物とは異なります。
出力元に接続する端子はステレオでなければならないので、モノラル用ではなくステレオ用を購入してください。同じ用途のステレオ分配器で、今回の製品のような小さな箱が付いていないケーブルだけの物もありますが、加工が大変そうなので箱付きを選んだ方が良いでしょう。
分解
背面のネジ2本を外せば箱を開けます。中にステレオ端子が2つ入っています。
端子は特に固定されていないので、簡単に外れます。
ピンアサイン
端子のピンアサインです。青いケーブルが左チャンネル、赤いケーブルが右チャンネル、銅色のケーブルがGNDになります。
配線はまず片方の端子に入り、そこからもう片方に分岐しています。
作業手順
作業は、青い線をカットした端子の方の、赤い線を右側の端子にハンダ付けします。赤い線は根元をカットして、ケーブルの先端を紙やすりで削って皮膜をはがします。そのあと右側の端子にハンダ付けします。
左側の端子には何も接続しないでください。接続の組み合わせによってはショートする可能性があります。
作業
ケーブルのカット
上で示した3本のケーブルをカットします。ケーブルをまとめるためにゴムの皮膜が中間に付いていますが、邪魔なのでカットしました。ケーブルも一緒に切りそうなので慎重に作業します。
不要な分岐部分のカット
使い道のない左chの青色ケーブルの分岐元をカットします。同じく不要な右chの赤色ケーブルの分岐元もカットします。さらにハンダ付け用に赤色ケーブルの先端をヤスリがけで皮膜を剥がします。紙ヤスリでなでるようにやればOKです。
ハンダ付け
右chのケーブルを右側の端子にハンダ付けします。今回の加工で配線される場所は4カ所になり、左側の端子は空きになります。
完成
ケーブルを挟まないように中に納めてふたを閉めます。これでスピーカーなどを接続する事ができます。