BUFFALO BSSPO8
USB給電スピーカーのデジタルアンプを取り出します。
分解とデジタルアンプの取り出し
BUFFALO製USB給電スピーカーです。電源用のUSBケーブルと音声入力用のケーブルが本体から伸びています。
5V1AのUSB-ACアダプタに接続した時の消費電力はアイドルが0.5W、すぐそばで鳴らしたら変わらずの0.5W、音量を上げて2W程度になると音割れが激しくなりました。
筐体上部にボリュームが埋め込まれています。本体に傾斜が付けられていて、音がリスナーの耳に向かうような形状になっています。
後ろ側に電源スイッチやバスレフポートが付いています。USBケーブルは着脱が可能です。
分解
背面のネジ4本と、ボリュームのノブを持ち上げて外すと筐体を開くことができます。
筐体を開いたら、メイン基板のネジを外します。
デジタルアンプの取り出し
ドライバーユニットのネジ4本を外して取り出します。テープで付いているそばのLEDも外します。
ケーブルストッパーのゴムをピンセットやラジオペンチで引き抜きます。出てきたゴムは、中のケーブルに傷を付けないように気をつけながら、ニッパーで切り落とします。音声ケーブルが出ている穴を、ニッパーで3.5mmミニプラグが通る程度に広げ、音声ケーブルを取り出します。
ハンダごてで「基板から」LEDケーブルを外します。続けて「スピーカーから」ケーブルを外します。赤黒白緑のケーブルを、直前に外したスピーカーケーブルと同程度の長さにカットして、皮膜を剥ぎます。
緑白のLEDケーブルを基板から外します。左右のチャンネルのスピーカー出力のケーブルが残りました。どちらも黒はマイナス、「白が右のプラス」で「赤が左のプラス」になります。
デジタルアンプの動作確認
スピーカー出力をRCA端子にハンダ付けしました。5V1AのUSB-ACアダプタに接続したUSBの給電ケーブルをつなぎ、音声入力ケーブルを再生機に接続します。適当なスピーカーで動作確認を行ってみると正常に音が出ました。
画像のような複数のRCA端子がまとまった物を使う場合、マイナス(GND)がショートしていない物を使います。
RCAスピーカーケーブルでTD307に接続してみるとAB級アンプ内蔵のCM102よりよい音が出ました。この時の消費電力は、夜・50cm程度の距離での使用で0.5Wと省エネです。
ここでRCA端子ではなく、スピーカーターミナルにつなげれば普通のデジタルアンプとして使えます。
基板や部品など
KINYO 4Ω 2Wと書かれています。固定金具がやや後ろ側に付いているので、他の筐体に取り付けられてもドライバーが前にせり出しそうです。
基板の表側に電源スイッチ、裏側にYOUDA YD2025DというデジタルアンプICが付いています。
ボリューム基板にはボリュームと、音声・電源入力があります。
ボリューム基板はメイン基板に対して縦に取り付けられています。
LEDのケーブルは左右どちらも緑がプラスです。