BauXar Marty101
足の作成とセンターキャップのへこみ修理とパッシブスピーカー化を行います。
足の作成
個別に購入する事ができないスピーカーの足を作ります。回すと簡単に外れるので小さい子がいる家庭では紛失する事もあるかもしれません。
材料
M4サイズの長いネジと、袋ナットを用意します。画像のはホームセンターのコーナンでネジが80円ぐらい、ナットが1つ10円ぐらいでした。
ナットをしっかりネジに締めた状態でテープを貼って目印にし、ノギスでナットの深さを測ってみたところ画像のようになりました。
寸法
上のナット分と合わせて切り出す長ネジの長さは約86mmになります。元の足がある場合は現物合わせで目印を付けておくと早いです。
加工
100均で売られている金ノコで少し削りました。そのまま最後まで切断してもいいですが面倒なのでネジ切る事にします。
少し切れ目を入れると簡単に曲げる事ができます。その状態で少し動かせば簡単にネジ切れます。
ネジ切った場所はネジの溝がつぶれているのでヤスリがけをします。ある程度ヤスリをかける余裕が必要なので切れ目を入れる場所には多少余裕を持たせてください。ヤスリがけが終わったら同じ要領でもう一本作成します。
2本目を作ったら目印のテープを剥がします。
足の取り付け時、何も付けていないと10mm以上奥までネジが回ってしまいます。なのでテープを厚めに巻いてストッパーにします。手頃なナットがなかったのでテープを巻いていますが、ナットとワッシャーを付ける方が良いと思います。
取り付け
作成した足を取り付けました。
センターキャップのへこみ修理
センターキャップがへこみ、その影響でへこんでいる側の音量が下がっています。
キャップに粘着力の弱い仮止めテープを乗せます。
綿棒でテープを上から軽くこすってへこみ部分にテープを貼り付けます。
テープがへこみ部分に付いているのを確認し、キャップを持ち上げるようにゆっくりテープをはがしていきます。
へこみが直りました。音量も正常な方と同程度になりました。
粘着テープにキャップ表面の紙繊維が付いていますが、この程度なら問題ないでしょう。
元に戻せるパッシブスピーカー化
中に少し手を加えてパッシブ化します。本体に対してのハンダ作業はないので、元に戻すことができます。
分解
背面のネジ4本をT8トルクスドライバーで外します。外した部分の接触面に隠れたネジをNo2のドライバーで外します。2本の足は手で回せば外せます。
底のフタを外したら外側のネジ6本を、No0のドライバーで外します。中央縦列の2本を外す必要はありません。外周の6本と中央の2本はネジの種類が違うので気をつけてください。
続けてボリュームを固定する芋ネジを1.3mmの六角レンチで外します。ボリュームを電源OFFの状態にしておくと、隙間から黒い芋ネジが見えます。
芋ネジが外れて筐体内に入ったら、ひっくり返して回収しておきます。ボリュームノブを外したら、なくす前に芋ネジを装着しておきます。芋ネジは取り付ける時に引っかかるので、画像ぐらいの高さまで芋ネジを回しておくとよいでしょう。
アンプを取り外しました。両脇にTDA7266MというAB級7WのモノラルアンプICが見えます。
筐体内部です。スピーカーに刺さった棒が中央の重りのような物につながっています。スピーカーには「C40-54406821」「4Ω6W」「5.6cm」と書かれています。
囲った部分がパッシブ化に必要なコネクタです。
ここのコネクタは爪2つで固定されています。精密ドライバーを爪にかぶせるように差し込み、その状態でケーブルを軽く引っ張ると外せます。
もう片方も同じようにして外します。
赤白のコネクタはスピーカーから伸びてきていて、赤がプラスで白がマイナスです。白黒のコネクタはRCA端子につながっていて、白がプラスで黒がマイナスです。この2つを接続すればパッシブスピーカーになります。
連結コネクタの作成
いろいろな基板で見かける2ピンのコネクタ、型番はおそらくB-2B-PH-K-Sです。一部のマウスやそこらの基板など、様々な場所で使われています。画像のはそういった基板から外した物ですが、千石電商などでも取り扱っているようです。
これを2つ用意でしてハンダ付けすれば連結コネクタとして使えます。ハンダ付けは、洗濯挟みのようなミニクランプを使うと作業がしやすいです。
ハンダ付けが済んだら連結部分をホットボンドで固定します。これで完成ですが、ここまでしてコネクタを逆向に付けていることに気づきました。
作成より分解の方が面倒です。このコネクタはピンを引き抜くことができるので、ホットボンドを削ってから引き抜きました。向きを変えてホットボンドで固め直して完成です。
連結コネクタで取り付け
連結コネクタでスピーカーからの線と、RCA端子への線を接続しました。あとは元通りに組み立てます。これでRCA端子にケーブルを接続すれば、アンプを介さずに音を出すことができます。アクティブに戻すには連結コネクタを外し、それぞれのケーブルを元のコネクタに差し込みます。
RCAケーブルを作成すると、普通のアンプに接続することができます。
分解を途中でやめたアンプ周りですが、接着してある部分があったためネジを外してもばらせませんでした。
左側を分解するとアンプ基板はないですが同じ金具が使われています。こちらは赤白の線が直接RCA端子につながっていて、赤がプラス、白がマイナスでした。
接続に使うRCAケーブルは、画像のような太いプラグだと奥まで刺さらない場合があります。