SONY MDR-DS7000
パッド交換と送信機の分解手順です。
MDR-RF7000のイヤーパッド交換
イヤーパッドを外すには、パッド内側に指を入れて外に引っ張ります。すると縁の部分が外れるので、そこからどんどん外していきます。
パッドが外れました。ハウジングのサイズは95mmです。パッド一覧のサイズが近いパッドが付けられる可能性があります。
イヤーパッド交換例
Pioneer SE-M290のイヤーパッド取り付け
サイズの近いSE-M290のパッドを取り付けてみました。パッドの取り付け向きによって隙間ができるので、その時はパッドを回して調整します。
Pioneer SE-M280のイヤーパッド取り付け
M290と同じサイズのM280のパッドを取り付けてみました。取り付けられますが、厚みがないのでDS7000にはいまいち合いません。また、皮のためあまり伸びないので取り付けづらいです。
STAX SR-007のパッド
105mmと一回り大きいですが、SR007のパッドを取り付ける事もできます。ドライバの前に布が付いているので、パッド内側のシートは外しています。
剥がれた表皮掃除
パッド表面の皮がボロボロに崩れてしまっています。このまま装着すると頭にゴミが付いてしまいます。
粘着テープを貼って剥がすと表皮も一緒に取れます。
貼って剥がしてを何度も行い表面のゴミがきれいに取れました。画像のはパッドを外して行っていますが、パッドが付いたままでも作業できます。
ヘッドバンド掃除
ヘッドバンドの側面も同様になっているので、同じように掃除しておきました。
DP-RF7000の分解
MDR-DS7000のプロセッサ(送信機)です。
ネジ
分解時に外すネジは4つです。
ゴム足を剥がし、ゴム足を止めていた両面テープにプラスドライバーで穴を開けてネジを外します。
RCA端子のそばにネジが1つあります。背面のネジは電源端子の上の物だけ外せばいいです。
爪
ネジを外しても爪が四方に付いていて強固に固定されています。ここからの作業はかなり面倒です。
チャンネルスイッチがある側の側面
側面の画像のあたりを指で強く押すと隙間ができます。その隙間にプラスチックのヘラを入れて隙間を広げ、綿を取った綿棒の芯を隙間に挟んで閉じないようにします。途中で爪が2つあるので側面を指で押しつつヘラでこじ開けます。
綿棒の芯やプラスチックのヘラを使っているのは筐体に傷を付けないためです。傷を気にしないなら金属のマイナスドライバや精密ドライバを使った方が作業がしやすいでしょう。
分解時の画像です。
背面・逆側面
背面と逆側の側面にも爪が2カ所あります。同じ要領で開いていきます。
前面
前面にも爪がありますが内部にあるため、ヘラで直にこじ開ける事はできません。また、そばにフラットケーブルも接続されているので開く時に切らないように気をつけます。
前面の溝と爪です。これで前面付近が固定されています。
ここ以外の3方の爪を外した後、前面の隙間にヘラを差し込んでこじ開けます。
筐体が開きました。上下を接続しているフラットケーブルを外しておきます。フラットケーブルを外す時は揺らしながら軽く引っ張り、取り付ける時はそのまま奥まで差し込みます。
DP-RF7000の基板
送信機の基板です。画像をクリックすると拡大します。
IC
アナログ入力端子付近にあるオペアンプのJRC4558とA/DコンバータのWM8738です。
DSPのTMS320D708E001BRFPとサンプリングレートコンバータのSRC4182です。
メモリのような形状のチップです。
用途不明なチップです。
送信部
送信部です。フラットケーブルで接続されています。
電解コンデンサ
ほとんどのコンデンサがルビコン製です。大きく目立っている青いコンデンサはの容量は10000μF25Vです。