Ultimate Ears製イヤホン
Super.fi 5 Proなど古めのUltimate Earsのイヤホンで使われるケーブルの断線修理を行います。今回の物は端子付近で断線しているため、端子の手前でケーブルを切断して新たにプラグをハンダ付けします。
目次
ラインナップ
fiシリーズの仕様
Metro.fi | Super.fi | Triple.fi | |||||||||
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型番 | 100 | 150 | 170 | 2 200 | 220 | 3Studio | 4 | 5 | 5EB | 5Pro | 10Pro |
IE-10 | IE-20 XB | IE-30 | IE-40 | ||||||||
発売 | 2008 | 2009 | 2008 | 2009 | 2006 | 2009 | 2006 | 2007 | |||
価格 | ¥3800 | ¥5800 | ¥8800 | ¥9800 | ¥12800 | ¥14700 | ¥17800 | ¥22800 | ¥24990 | ¥32970 | ¥49980 |
高域 | DD x1 | BA x1 | BA x1 | BA x1 | |||||||
中域 | BA x2 | ||||||||||
低域 | DD x1 | BA x1 | |||||||||
遮音 | 16dB | 26dB | 16dB | 26dB | |||||||
帯域 | 40-17k | 30-18.5k | 20-20k | 10-20kHz | 20-13k | 20-15k | 15-15k | 20-16kHz | 10-17k | ||
感度 | 103dB | 106dB | 103dB | 104dB | 103dB | 115dB | 105dB | 115dB | 119dB | 117dB | |
抵抗 | 17Ω | 16Ω | 18Ω | 16Ω | 18Ω | 13Ω | 29Ω | 13Ω | 11Ω | 21Ω | 32Ω |
長さ | 約1.2m | ||||||||||
重さ | 25g | 13g | 22g | 13g | 14g | 17g |
Ultimate Earsの製品はM-Audioが扱っていましたが、2008年にUltimate Earsをロジクールが買収したため取り扱いが中止になりました。M-Audio取り扱い時に「Super.fi 5 Pro」は「IE-30」となっていましたが、どちらも同じ物です。
UEシリーズの仕様
型番 | UE100 | UE200 | UE300 | UE350 | UE400 | UE600 | UE700 | UE700r | UE900 | UE900s |
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発売 | 2011 | 2010 | 2011 | 2010 | 2009 | 2010 | 2013 | 2014 | ||
価格 | ¥1980 | ¥2980 | ¥4980 | ¥6980 | ¥12800 | ¥34800 | ¥17800 | ¥39800 | ¥39960 | |
高域 | DD x1 | BA x1 | BA x1 | BA x1 | ||||||
中域 | BA x1 | |||||||||
低域 | BA x1 | BA x2 | ||||||||
遮音 | 24dB | 26dB | 22dB | 26dB | ||||||
帯域 | 20-20k | 20-15k | 20-16k | 20-20k | 20-17k | 20-20k | 10-16.5k | 20-20kHz | ||
感度 | 105dB | 107dB | 105dB | 115dB | 113dB | 101dB | ||||
抵抗 | 16Ω | 13Ω | 40Ω | 30Ω | ||||||
長さ | 1.15m | 1.22m | 1.17m | 1.32m | ||||||
重さ | 12g | 11g | 14g | 11g | 14g | 11g | 12g | 16g |
ケーブルの固定
一部の機種はケーブルの着脱が可能です。初めて外す時は2ピンの端子をもぎ取ってしまうこともあるぐらい堅く取り付けてありますが、一度外すと外れやすくなります。そんな外れやすくなったケーブルをホットボンドで固定します。
ホットボンドの先端を付けると溶けるので、溶け出てきたボンドを接続部に当てて盛りつけます。固定後しばらく経過していますが、ケーブルが外れずに使えています。ホットボンドなので指でつまんで引っ張れば簡単に外れるので、もしケーブル交換が必要になった時も問題ありません。
ケーブルのプラグ交換
片側から音が出ないケーブルのプラグを交換します。
断線箇所の調査
音を鳴らした状態でケーブルをつまんで揺すっていくと、プラグの根本付近を動かしたときに音が出ることがありました。その辺りを重点的に動かしてみると音が出たり消えたりします。どうやらプラグの根本付近のケーブルが断線していて、動かしたときに断線箇所が一時的に接触して音が出るようです。
そこで断線部分の手前でケーブルをカットし、新たにミニプラグをハンダ付けして修理を行います。
ピンアサインと交換用プラグ
ケーブルのピンアサイン
画像はLとRの表示を表にしたときの物です。
左と右の音声信号は別々ですが、GNDは左右共通です。
交換用3.5mmステレオミニプラグ
交換用3.5mmステレオミニプラグは元の物より一回り大きくなります。今回使用したのはオヤイデ電気で購入した3.5ステレオミニプラグ Sです。ネットだけでなく在庫があれば店頭でも購入ができます。
外側部分はねじ止め式になっており、回せば分解できます。中に絶縁用と思われるビニールのカバーがあるので保管しておきます。
ピンアサイン通りにケーブルをつなげれば、音声端子として使えるようになります。ケーブルの接続場所には穴が開いているので、そこにケーブルを差し込みハンダ付けを行います。
断線修理
断線箇所の切り離しと被膜はぎ
断線していると思われる箇所の手前をカットし、被膜をはぎます。ニッパーやカッターで周囲に切れ目を入れ、ねじりながら引っ張ればはずれます。中の線は細いので傷が入らないように気をつけてください。
被膜をはいだら中の線をほどきます。中の細い3本のケーブルにも薄い被膜があるのではがす必要があります。外側の部分と比べて脆いので、ニッパーの刃でこするようにしてはがしました。被膜がはがれたかどうかはテスターで確認するとわかりやすいです。
ハンダ付け前の準備
ハンダ付け前にプラグの外側部分と、ビニールのカバーをケーブルに通しておきます。これを忘れるとハンダ付けをやり直す羽目になります。
ハンダ付けと組み立て
各端子の穴にケーブルを差し込みハンダ付けをします。ハンダ付けが終わったらケーブルを爪でプラグに固定します。ケーブルが引っ張られたときに抜けないように金具を少し食い込ませ、軽く引っ張って確認をします。
ケーブルの固定がすんだらビニールのカバーをつけ、外側の部分を固定します。
断線修理が完了しました。