Pioneer SE-MONITOR 8

端子交換を行います。

SE-MONITOR 8の修理

SE-MONITOR8 故障箇所

パイオニアのSE-MONITOR 8です。このヘッドホンはケーブル着脱が可能ですが、今回のは画像のように端子部が砕けていて使う事ができません。

形式ドライバ周波数インピ最大入力感度プラグ長さ重さ
密閉40mm10~25kHz35Ω1500mW105dB3.5mm3.5m or 1m265g

外観

可動部 バンド調節

ハウジングは左右に若干動き、反転させる事ができます。バンド調節はネジを緩めて位置を調整し、ネジを締めて固定します。

バンド

バンドは革張りです。

イヤーパッド

パッド パッドの両面テープ

レザーパッドは両面テープで付いているので、ベリベリと剥がして外します。

SE-M280のパッドと比較 SE-M280のパッドと比較裏面

SE-M280と似たような大きさ、材質になっています。

パッドの大きさ ハウジングの大きさ

パッドとハウジングの大きさです。ハウジングの4隅にネジがあります。

分解

ハウジングの中身 ドライバの端子割り当て

4つのネジを外すとハウジングが開きます。ドライバは左右どちらも画像左側の赤色線がプラスで右側の銅色線がGNDです。

端子部の分解

端子部のネジ 端子部を外す

端子部は丸で囲ったネジ2つを外すと取り出せます。

端子部の基板 端子部のケーブルを外す

ハンダごてを当ててケーブルを外します。

端子部の基板の破損 元の端子を取り出す

端子をカバーから外せないかと突っついたら基板が欠けました。流用はできなさそうなのでニッパーで無理やり取り出しました。

交換用端子とハンダ付け

携帯電話用平型変換アダプタ 分解して端子を取り出す

交換用の端子は、携帯電話で使われている平型端子の変換アダプタを分解して取り出しました。端子単体で買っても50円ぐらいなので近場で買える場合は普通に購入した方が手っ取り早いです。

端子のピンアサイン 3.5mmプラグのピンアサイン

この端子の割り当ては画像用のようになっています。GNDは左右チャンネル共通です。それぞれ3.5mmプラグに対応した位置になっています。

端子を固定してハンダ付け ハンダ付け完了

ケーブルが短い&出ている位置が高めなのでティッシュの箱で高さを合わせて、仮止めテープで固定してハンダ付けを行いました。GNDは左右共通なので両チャンネルのGND線を束ねて付けた方が楽です。どちらもプラス側が赤線なので接続を間違えないようにします。

端子の固定

端子を元の位置に納める 接続テスト

端子を元の位置に収めてキャップをかぶせ適当なケーブルを接続して聞いてみると、音は出ますが端子がぐらついてカラカラと耳障りな音が出てしまいます。このままだと使いにくい上に断線の危険もあるので固定する事にします。

ホットボンドで端子を固定

キャップを固定するネジ穴をふさがないように気をつけつつホットボンドで端子を固定します。ある程度上向きの角度にしておかないとケーブルが差せなくなります。

キャップ キャップの全面をカット

端子にかぶせるキャップですが、そのままだと前の部分が引っかかって付けられないのでカットします。

固定後のケーブル接続

ホットボンドのおかげで端子が動かなくなりました。

パッド内側のスポンジの除去

内側のスポンジ スポンジの除去

パッドの内側にあるスポンジが劣化して崩れかかっていたので、粘着テープを使い除去しました。

組み立て

パッドの貼り付け 作業終了

修理が終わったらネジやパッドを付けて作業完了です。

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