パナソニック製ヘッドホン
分解などを行います。
RP-HT6の分解
外観
パナソニックの昔のヘッドホンです。外観は100均で売っていそうな感じです。
アームの伸縮です。
ハウジングに書かれている「XBS」は、カセットからSDまでのパナソニック製プレイヤーに実装されていた低音増幅機能の事です。そんな記述はありますが低音よりでもなく普通のヘッドホンでした。
分解
ハウジングは3つの爪で固定されており、内外両面から見えます。
うまく爪を外すことができず、マイナスドライバで爪をつぶして開きました。しっかり固定されている上に、あまり頑丈ではないプラスチックなので、きれいに分解するのは困難です。
ドライバは爪で固定され、ケーブルは固結びでストッパーにしています。ドライバは爪を外しても接着剤で付いているのか外す事はできませんでした。ドライバのインピーダンスは24Ωです。
ドライバの直径は28mm、ヘッドホンの重さは64g、ケーブルの長さは約130cmでした。
イヤーパッドの取り付け
イヤーパッドに100均ショップセリアのイヤーパッドを取り付けてみます。このパッドは直径50~55mmの円形のハウジングを持つヘッドホンが対象ですが、今回のは縦65mmに横55mmの楕円でサイズをオーバーしています。
そのまま取り付けるのは難しいのでパッドをひっくり返して作業に入ります。
何とかパッドを取り付けられました。コツは上側にパッドを少しだけ引っかけて、ひっくり返したのを戻しつつ伸ばしながら、パッドが切れないようにゆっくり慎重に取り付けていきます。薄いので装着感は大して改善しませんが、ドライバにゴミなどが入るのを防ぐ効果はあります。
接触不良の端子磨き
ケーブルを動かすと音が途切れる接触不良の症状が出ました。ケーブルを動かさずに端子を回すだけで症状が変わるので、端子の接触不良のようです。接点クリーナーで磨いてみましたが症状は改善しません。
金メッキではないので金属研磨剤のピカールで磨いてみると、くすんだような色合いだった端子に新品のような輝きが戻りました。ピカールをよく拭き取った後に接点クリーナーで磨くと接触不良は一切起きなくなりました。
RP-HT242の分解
00年代中頃に販売されていたパナソニックの安価なヘッドホンです。ヘッドバンドとハウジングの接続部が外れるようになり、ケーブルが断線しているのか片側から音が出ないので、とりあえず分解してみます。
ユニット | インピーダンス | プラグ | コード長 | 質量 |
---|---|---|---|---|
40mm | 22Ω | 3.5mm | 3m | 175g |
バンドの伸縮、ハウジングの左右縦回転など基本的な調節ができます。
イヤーパッドの掃除
ビニールっぽい材質のイヤーパッドでよく見られる劣化状態になっています。とりあえずパッドを外しておきます。パッドの内側に指を入れて外側に引っ張っていくと外せます。
ボロボロになった部分はガムテープなどの粘着テープで除去できます。
スポンジの除去
内側に付いているドライバーユニットのゴミよけスポンジも劣化して崩れかかっています。このスポンジの下にハウジング固定用のネジがある事が多いので除去してみましたが、それらしい物はありませんでした。
イヤーパッドの寸法
イヤーパッドとハウジングの大きさです。
ハウジングの分解
ハウジングの固定部は内側から指で押し上げると外れます。
固定部を外した後、ハウジングの外側をつかんで回すとロックが外れて分解できます。
ドライバーユニットの端子割り当て
端子の割り当ては画像右側がプラスです。
ケーブルの取り外し
ユニットの端子にハンダごてを当ててケーブルを外します。外したらケーブルを少し引っ張り、ケーブルストッパー代わりの結び目をほどきます。
結び目をほどけばケーブルが外せます。ハウジング下部に付いてるゴム部品は、半回転させた後に持ち上げながら内側へ引っ張れば外れます。取り外したケーブルをテスターでチェックしてみると断線しておらず、どうやらユニットの方が壊れていたようです。
ユニットは接着剤で固定されており、プライヤーでつかんでも外せませんでした。カッターや針などで隙間から接着剤を削れば外せそうです。
ヘッドバンドの分解
バンドの伸縮をする部分は内側の爪を押して動かせば簡単に外れます。
バンドの付け根部分は丸で囲った部分を針などで押し込めば外せますが、軽く押すと外れず、強く押し込むと爪の部分が折れるので加減が難しいです。