audio-technica ATH-L3000
発売10周年記念にハウジングの中を覗いてみます。
ATH-L3000
毎年新作が発売されていたウッドハウジングヘッドホンの8代目で、ハウジングに革を張りつけた独特な外観をしています。木のハウジングを採用したWシリーズのヘッドホンですが、型番はWoodのWではなくLeatherのLが付けられています。
L3000までのWシリーズ一覧
毎年出ていたWシリーズ限定モデルもL3000からしばらく見なくなります。
型番 | W10VTG | W10LTD | W11JPN | W100 | W11R | W2002 | W1000 | L3000 |
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世代 | 第1世代 | 第2世代 | 第3世代 | 第4世代 | 第5世代 | 第6世代 | 第7世代 | 第8世代 |
発売日 | 96/05/21 | 97/12/01 | 98/12/01 | 99/12/01 | 00/12/01 | 01/10/21 | 02/11/21 | 03/11/21 |
価格 | ¥38000 | ¥50000 | ¥65000 | ¥42000 | ¥56000 | ¥100000 | ¥50000 | ¥220000 |
限定 | 2000台 | 2000台 | 800台 | 1000台 | 500台 | |||
ウイング | ウイングサポート | ニューウイングサポート | ||||||
フレーム | マグネ シウム | マグネシウム | ||||||
形式 | 密閉ダイナミック型 | |||||||
ハウジング | 飛騨高山産 ミズメ桜 無垢材 | 北海道産 アサダ桜 心材 | 北海道産 アサダ桜 心材 漆仕上げ | 北海道産 アサダ桜 無垢材 | 北海道産 アサダ桜 心材 | 北海道産 アサダ桜心材 越前漆仕上げ | 北海道産 アサダ桜 無垢材 | 北海道産 アサダ桜心材 セミアニリン レザー仕様 |
ドライバ | φ53mm、スーパーハイクラスOFC-8Nボビン巻きボイスコイル | |||||||
磁気回路 | パーメン ルージュ | パーマロイ | パーメン ルージュ | |||||
D.A.D.S | D.A.D.S.機構採用 | |||||||
感度 | 100dB | 98dB | 100dB | 102dB | 100dB | 104dB | ||
再生周波数 | 5~30000Hz | 5~40000Hz | 5~45000Hz | |||||
最大入力 | 2000mW | |||||||
インピ | 48Ω | 50Ω | 48Ω | 40Ω | 48Ω | |||
質量 | 370g | 360g | 340g | 320g | 330g | 340g | 350g | 380g |
イヤパッド | 天然コラーゲン配合レザー | ラムスキン | クラリーノ | ラムスキン | ||||
プラグ | φ6.3mm金メッキステレオ標準プラグ | |||||||
コード | ||||||||
シース | シルク100% | 布巻き | シルク100% | |||||
素材 | COCC | PCOCC | OFC 6N | PCOCC | OFC 6N | 銀線 Hi-OFC | 6N-OFC Hi-OFC | 銀線+Hi-OFC 4芯平行コード |
片/両出し | 片出し | 両出し | 片出し | 両出し | ||||
長さ | 3.5m | 3.0m | ||||||
型番 | W10VTG | W10LTD | W11JPN | W100 | W11R | W2002 | W1000 | L3000 |
ハウジング周り
ハウジングは革張りになっていて、横から見ると縫い目が見えます。
イヤーパッドの下の方が側圧で押しつぶされてシワになりやすいです。画像のイヤーパッドATH-A1000X用の物です。
ウイングサポート周り
可動部はウイングサポートの上下、ハウジング接続部の左右スイングで、Aシリーズのようなハウジングの縦回転はありません。
ヘッドバンドの端に金属板が付いていて、裏側には「Txxx / 500」とシリアルナンバーが付いています。
ウイングサポート機のヘッドバンドは2本の金属棒が使われていますが、L3000ではそれに皮が張られています。
ケーブル
4芯平行コードは他の倍の幅で取り回しが悪いです。6.3mm端子は約30gでずっしりとした重さです。
イヤーパッド
イヤーパッドの取り外し
イヤーパッドはパッドの内側に指を入れて外側に引っ張って外します。ハウジングの形状は円ですが、場所によって厚みが違うので画像のような薄い部分から行うと外しやすいです。パッドを交換する時も同様の手順で外します。
イヤーパッドの固定部
イヤーパッドを外しました。オーディオテクニカのパッドは、裏側の内周部にプラスチックの細い長いシートのような物が入っており、それをハウジングに溝に引っかけて固定します。
破損したイヤーパッドの固定部
この内周に仕込まれた固定用の素材ですが、取り外し時に切れやすく外れやすいです。今回パッドを外した事で、この部分を切ってしまいました。元々のパッドは以前外した時にこの部分が取れて装着不能になりました。今回切った分は範囲が狭かったおかげで取り付けできましたが、次は無さそうです。
ハウジングの直径
ハウジングの直径は約104mmです。この大きさのイヤーパッドなら純正以外の物も装着できます。
他メーカーのイヤーパッドの取り付け
というわけで装着できそうな別のパッドを用意しました。画像のパッドのように同じ大きさで、裏面に引っかける部分が付いていれば取り付けが可能です。これは元の純正品と比べるとかなり厚みがあります。
皮っぽい色合いやイヤーパッドの厚みも増えて良さそうな感じです。しかし違和感のある音になってしまいました。
HP-A1000Xの取り付け
次に用意したのが上でも触れたATH-A1000X用のイヤーパッドのHP-A1000Xです。へたったHP-L3000と比べて厚みがあります。
左が交換前、右が交換後です。上の分厚いパッドのような違和感もなく、厚みが増えたおかげかドライバが耳に当たらず数時間装着しても耳が痛くなりません。
ハウジング
ハウジングの分解
イヤーパッドを外すとドライバが見えてきます。4隅にあるネジでハウジングが固定されています。ドライバは耳に対して斜めになるように付いています。
ネジを外すとハウジングが外れます。
ハウジングの内側
ハウジングに付いているリング上の部品は乗っているだけなので簡単に外れます。中の吸音材も収められているだけなのでつまんで取れます。
表側じゃウッドっぽさが皆無ですが、内側には木目が見えます。
付け根付近です。
ハウジングの重さを量ってみると50gでした。
ドライバ
ドライバの固定部品はネジ3本で止められています。この固定部品は向きがあるので取り付け時は気をつけて下さい。
固定部品を外すとドライバが引き出せます。ケーブル交換を行う場合ここまで分解する必要があります。
端子付近です。
ドライバが収納されている部分の内側にはスポンジが入っています。
ドライバ固定部
ドライバ取り付け位置には角度が付けてあります。
その他
ケーブルは固結びで引っ張られないようにしてあります。左右スイングが行えるハウジングの付け根部分はピンを抜けば外せそうです。