Panasonic RP-HZ910
クリップ式の振動ヘッドホンの分解とパッドの取り付け、イコライザを使った擬似的なVMSSの設定を行います。
パッケージ
PanasonicのVMSS対応モデル専用の耳掛け風クリップ式ヘッドホンです。専用とありますが一般的な3.5mmミニプラグが使われているので、振動はしませんが他のプレイヤーで使う事もできます。
特長
- ワンタッチ装着のクリップ式で、煩わしいヘッドバンドが無く、ヘアースタイルを気にしないで装着でき、携帯にも便利な新タイプのヘッドホン
- VMSS対応モデル専用のヘッドホン
- ネオジウムマグネット使用の口径28mmドライバーユニット採用の高音質設計
- ジョイント式リモコン接続用50cmショートコード(ストレートプラグ)
- からみ防止スライダーとからみにくい新素材コードを採用
仕様
形式 | ドライバ | 抵抗 | 感度 | 長さ | プラグ | 質量 |
---|---|---|---|---|---|---|
解放型 | 28mm | 14Ω | 106dB | 50cm | 3.5mm | 49g |
クリップ
クリップの外側部分を広げて耳の付け根を挟みます。
クリップで耳を挟んで固定します。装着は耳に乗せるだけの耳掛け型と比べて面倒ですが、ジョギングをしても外れず、クリップ式の割に数時間付けていても耳は痛くなりません。
分解
クリップ外側部分の分解
ここは外さなくても先に進めました。
クリップ外側のネジを外します。ネジを外したら外側可動部を持ち上げると外れます。簡単に飛んでいってしまうバネがあるので取り扱いに気をつけます。
指で押さえながらバネを外し、可動部のもう片方も外します。
クリップの取り外し
ハウジング内側のネジ2本のうち、クリップ側のネジを外すとクリップを外す事ができます。
ハウジングの分解
ハウジング内側のネジのもう1本を外します。ここの2本のネジはクリップを抑えている方が若干長くなっています。
2ヵ所爪があるので外します。幅が広めのマイナスドライバで、2つ並んでいる爪の中央から内側に押し込むと爪を外す事ができます。片方の爪を外せば、ハウジングを開く時にもう片方の爪も自然に外れます。
ハウジングを外すとケーブルが見えるので、ここまで来ればケーブル交換ができます。ドライバーユニットはケーブルの根本と他2ヵ所の計3ヵ所接着剤で止めてあります。接着剤はありますが、マイナスドライバを差し込んでテコの原理でユニットを持ち上げると簡単に外れます。内側にマイナスドライバを差し込むと、ドライバーユニットに傷を付ける危険があるので注意してください。
ドライバーユニットです。振動ヘッドホンですが見た目は普通の物と違いがありません。
ユニットの左右2ヵ所の爪を外せばさらに分解ができそうですが、下手に外すとユニットから伸びている赤い線が断線します。そのためユニットの取り外しは難しそうです。
ユニットのサイズは仕様通りの28mmです。
分解組み立て後
分解前は故障したドライバのような音割れをする事がありましたが、組み直すと音割れが起きなくなりました。元々ドライバは接着剤でしっかり固定され、ハウジング内にも特に異物は見当たらなかったので原因は分かりません。組み立て時に接着剤は使わずそのまま組み立てています。
イヤーパッドの取り付け
イヤーパッドが崩れ落ちてしまったので100円パッドに交換します。元のパッドの残骸は綿棒にクリーナーを付けてこすれば落とせます。
ハウジングの外径が48mmなのでパッドが若干大きめです。
簡単に取り付ける事ができます。
イコライザによる疑似VMSS
素の状態だとやや物足りない音ですが、イコライザをBASS設定にしてみると普通に聴けるようになります。さらに音量をうるさいと感じる程度に上げてみるとヘッドホンが振動し始めました。大きめの低音が入ればVMSS対応機器では無くても振動するようです。
BASS設定の30Hzと60Hzの部分を上げてみると、普通の音量でも振動するようになりました。何でもかんでも振動するわけでは無く、低音が一定レベルに達すると振動します。
普通の機器で聞くと物足りないのはVMSSの低音過多な出力に合わしているためのようです。今回のイコライザの重低音設定は普通のヘッドホンではとても聴けた物じゃ無いですが、RP-HZ910では普通に聴けます。ただしこの設定で長時間聞くと頭が痛くなります。