Creative Sound Blaster X-Fiシリーズ

デスクトップ用PCI/PCI ExpressのX-Fiシリーズの一覧、Windows 10でのセットアップなどを扱います。

CA20K1チップのPCI版 X-Fi(ハード処理)

PCI版のX-Fiは全て販売が終了しています。2005年9月販売開始の前期モデルと、2007年5月販売開始の後期モデルが存在します。両者の違いはDolby DigitalとDTSのハードウェアデコード機能の有無です。

搭載チップEMU8000EMU10K1EMU10K2CA20K1CA20K2
採用カードAWELiveAudigyPCI X-FiPCIe X-Fi

カードの仕様(PCI版)

機種XtremeGamerXtreme Music
Digital Audio
Platinum
Fatal1ty FPS
Fatal1ty Pro
Fatal1ty Champ
Elite ProPrelude 7.1
製造CreativeAuzentech
サイズロープロファイル通常サイズ
I/FPCI 2.1
チップCA20K1
メモリ2MB64MB
A出力24bit/192kHz(2ch)| 24bit/96kHz(7.1ch)
A入力24bit/96kHz(2ch)
マイク24bit/96kHz(1ch)
D出力16/24bit 44.1/48/96kHz
D入力16/24bit 32/44.1/48/96kHz
音質関連の仕様
DACCS4382CS4398 x4AK4396 x4
ADCWM8775AK5394A
OPAMPNJM4556
NJM4558 x3
NJM2114
NJM2068
LM4562
OPA2134 x6
機種XtremeGamerXtreme Music
Digital Audio
Platinum
Fatal1ty FPS
Fatal1ty Pro
Fatal1ty Champ
Elite ProPrelude 7.1

各カードの違い

性能面
機種によってメモリの搭載量が異なりますが、64Mメモリの意味は無いので各カードの性能差はありません。
音質面
当時のSoundBlasterは音質の評判があまりよくありませんでしたが、Digital Audioは同時期に販売されていたオーディオカード、Prodigy 7.1無印やRevolution 7.1などから交換しても問題ない音質でした。Elite Pro以外のCreative製PCI用X-Fiは、メモリ以外は大体同じ作りなので音質に大した差はありません。
Elite ProとPreludeは2ch DACを4つ使用した贅沢な7.1chマルチチャンネル出力を持ち、オペアンプとADCも他機種と異なります。他カードのDACは7.1ch DACのCS4382が使われています。Preludeのアナログ出力はDigital Audioより明らかに良いです。
アナログ入出力
X-Fiはアナログ7.1chが可能ですが、Creative製のアナログ出力端子はカード上に3つだけなので7.1ch出力を行うには4極端子を持つ三つ叉のケーブルが必要になります。Preluedeはカード上に4つの出力を持ち、普通のケーブルで7.1ch出力が可能です。
デジタル入出力
Creative製のロープロ以外のカードは単体で同軸デジタル出力のみが可能で、デジタルI/Oや拡張BOXを利用すると光と同軸の入出力が可能になります。Preludeはカード上にデジタル入出力端子を持ちます。

発売時期と拡張BOXの有無(PCI版)

2005年9月販売開始のPCI版X-Fi前期モデル
製品名型番拡張BOX備考
Xtreme Music無し海外モデルですがバルク品が国内でも出回っていました。Digital AudioからデジタルI/Oを省いたような製品です。
Digital AudioSBXFIDA無しこの世代の下位機種で拡張BOXは付属せず、付属のデジタルI/Oを使ってデジタル入出力を実現します。
PlatinumSBXFIPL内蔵Digital Audioに5インチ拡張BOXを追加した製品です(デジタルI/Oは付属しません)。
Fatal1ty FPSSBXFIFTY内蔵Platinumのメモリを64Mに変更した製品です。
Elite ProSBXFIELP外付け豊富な端子を持つ外付け拡張BOXが付属するこの世代の最上位機種です。実装部品は良い物が奢られています。
2007年5月販売開始のPCI版X-Fi後期モデル
製品名型番拡張BOX備考
XtremeGamerSB-XFI-XG無しこの世代の下位機種でロープロファイルモデルです。デジタル入力はなく出力は光のみです。拡張BOX増設用の端子はありません。
XtremeGamer Fatal1ty
Professional Series
SB-XFI-XGF無しFatal1ty FPSから拡張BOXとデコード機能を省いた製品です。そのためデジタル入力はなく出力は同軸のみです。
Platinum Fatal1ty
Champion Series
SB-XFI-PLFCS内蔵Fatal1ty FPSからデコード機能を省いた製品です。
Elite ProSB-XFI-ELR2外付けSBXFIELPからデコード機能を省いた製品です。
他社製PCI版X-Fi
製品名メーカー拡張BOX備考
X-Fi Prelude 7.1Auzentech無しカード単体で同軸・光デジタル入出力を備えます。拡張端子は独自の物でCreativeの拡張BOXは接続できません。

拡張BOXが付属しないモデルでも接続用の端子が残っている物もあり、拡張BOXを用意できれば接続できます。ただし国内では拡張BOXの単品販売はありませんでした。

拡張BOXとアナログ入力

上のカード仕様の一覧表ではアナログ入力は全て2chとなっていますが、カード単体の入力可能なチャンネルが2chで、拡張BOXと組み合わせることで入力の数が増えるらしいです。

内蔵拡張BOX:「カード上の2ch入力」+「拡張BOXの2ch入力」=「合計4ch」
外付拡張BOX:「カード上の2ch入力」+「拡張BOXの4ch入力」=「合計6ch」

外部デジタルサラウンド信号のハードウェアデコード(PCI版X-Fi前期モデル)

前期モデルは、外部から入力したDolbyDigitalやDTSといったデジタルサラウンド信号をデコードし、アナログ端子からマルチチャンネル出力を出せます。後期モデルはその機能がなくなり、PowerDVDを別途ダウンロードしてデコードをする形になりました。PCI Express版X-Fiシリーズもデコード機能はなく、Audigyからあったこの機能は前期のX-Fiが最後になりました。

Dolby Digital Live、DTS Connect(X-Fi Prelude 7.1)

Prelude 7.1はX-Fi系のカードで初めて「Dolby Digital Live」と「DTS Connect」に対応しました。これは「アナログマルチチャンネル出力」を「デジタル信号に変換」して出力する機能です。例えばアナログマルチチャンネル出力を行うときには何本かのアナログケーブルが必要になりますが、この機能を使えばデジタルケーブル1本で済みます。DTS ConnectはVista以降のOSのみの対応になります。

他のPCI版のX-FiやAudigy2などの旧機種でも海外のCreativeのサイトでソフトを購入することで、この機能を追加する事ができます(支払いにはクレジットカードが必要)。

CA20K2チップのPCI Express版 X-Fi(ハード処理)

チップがCA20K1からPCI Express対応のCA20K2になりインターフェースが変わりました。PCIe版のX-Fiも全て販売が終了しています。

カードの仕様(PCIe版)

機種無印PA
FCS
HDSE-300PCIEForte 7.1HomeTheaterHD
製造CreativeOnkyoAuzentech
サイズ通常サイズロープロ通常サイズ
I/FPCI Express 1.1 x1
チップCA20K2
メモリ16MB64MB
A出力24bit/192kHz(2ch)
24bit/96kHz(7.1chch、Titanium HDはアナログマルチch出力無し)
A入力24bit/96kHz(2ch)
マイク24bit/96kHz(1ch)24bit/96kHz(2ch)
D出力16/24bit 44.1/48/96kHz
D入力16/24bit 32/44.1/48/96kHz
音質関連の仕様
DACCS4382PCM1794PCM1798 x2AK4396
CS4382
CS4382
ADCWM8775PCM4220
WM8775
CS5364WM8782
WM8775
OPAMPNJM4556
NJM4558
LME49710
NJM2114
ディスクリート
NJM4580
LME4972
NJM4580
HPAMP×
機種無印PA
FCS
HDSE-300PCIEForte 7.1HomeTheaterHD

各カードの違い

性能面
機種によってメモリの搭載量が異なりますが性能差はありません。
音質面
HD以外のCreative製品3機種の音質の差はほとんどありません。Titanium HD、SE-300PCIE、Forte 7.1は2ch出力重視で、フロントにだけ高品質のDACやアンプが割り当てられています。
アナログ入出力
2ch専用のHD以外は7.1ch出力が可能です。SE-300PCIEの7.1ch出力は拡張スロットが1つ余計に必要です。Auzentech製カードのマイク入力にステレオモードがあるようです。
デジタル入出力
この世代はどの機種もカード上で入出力が可能です。SE-300PCIE以外の機種は「Dolby Digital Live」と「DTS Connect」に対応しており、5.1chのデジタル出力が可能です。

拡張BOX(PCIe版)

Creative製PCIe版X-Fi
製品名型番拡張BOX備考
TitaniumSB-XFT無しPCIe版X-Fiの下位機種です。PCI版ではアナログ入力とデジタルが排他でしたが、PCIe版では別々の端子が用意されています。
Titanium
Professional Audio
SB-XFT-PA無し日本独自モデルでHDMI出力ヘッダーを持ちます。EMIシールドという金属板でカードが覆われていますが効果は不明です。
Titanium Fatal1ty
Champion Series
SB-XFT-FCS有り拡張BOXが付属します。PCI版の拡張BOXと比べて端子数は少々寂しくなっていますが、モード切り替えボタンが新たに追加されています。EMIシールド付き。
Titanium HDSB-XFT-HD無しLive発売から十数年、SBシリーズの売りの機能の一つだったアナログマルチチャンネルを切り捨てアナログ2chに特化した製品です。
他社製PCIe版X-Fi
製品名メーカー拡張BOX備考
SE-300PCIEOnkyo無し幻となったSE-100PCIから約10年、Onkyo初のゲーム用DSPを搭載したサウンドカードです。R2から海外生産に変わりました。
X-Fi Forte 7.1Auzentech無しヘッドホンアンプとマイクアンプを持ちます。CA20K2にヒートシンクがない初期型とヒートシンクが付いた後期型があります。初期型は故障しやすいようです。
X-Fi HomeTheater HDAuzentech無しビデオカードのHDMI出力を入力し、X-Fiの音声を乗せてHDMI出力ができるようです。

拡張BOXはPCI版の物とは互換性がなく、FCSのみに付属されます。PCIe版のAuzentechのカードは拡張BOXの増設が可能ですが、国内では拡張BOXの単品販売がされてないため増設は困難です。

Titanium Professional AudioのHDMI出力ヘッダー

Titanium Professional Audioは日本独自モデルで、ボード上にデジタル出力端子があり、これをビデオカード(一部のGeForceが対応)に接続することで、ビデオカードのHDMI端子から音声出力できます。

CA0111/CA0110チップのカード(ソフト処理)

PCI用のCA0111、PCI Express用のCA0110を積んだカードです。これらチップにはCA20K1/CA20K2のような音声処理機能はなく、すべてCPU任せのソフト処理になります。Core 2以降のCPUにとって音声処理はたいした負荷ではなく、ソフト処理でも問題はなさそうですが、一部で効果音が鳴らないケースがありました。

カードの仕様

機種Xtreme AudioPCI Express
Xtreme Audio
Prodigy 7.1e
X-Fi Audio
Auzen X-Fi
Bravura 7.1
発売時期2006年10月2007年11月2009年07月2010年01月
直販価格7980円7980円12800円14800円
製造CreativeAudiotrakAuzentech
Low
Profile
ロープロファイル通常サイズ
I/FPCI2.1PCI Express 1.1 x1
チップCA0111CA0110
A出力最大24bit/96kHz
PCI版Xtreme Audioの2chとBravuraのヘッドホン出力のみ最大24bit/192kHz
A入力24bit/96kHz(2ch)
マイク24bit/96kHz(1ch)24bit/96kHz(2ch)
D出力16/24bit 44.1/48/96kHz
D入力16/24bit 32/44.1/48/96kHzなし
APIDirectSound / DirectSound 3D / EAX 1.0~4.0 / OpenAL
音質関連の仕様
DACCS4382 : 114dBAK4359 : 105dBAKM4358 : 112dBCS4382 : 114dB
他DACAKM4388 : 106dB / フロントパネル用AK4396 : 120dB
S/N比108dB100dB表記なしヘッドホン : 115dB
ライン出力 : 110dB
ADCWM8775 : 102dBAKM5358 : 102dBWM8775 : 102dB
OPAMPJRC4556NJM4556 x2
MC4558 x3
OPA2134
NJM4580 x9
LME49720
NJM5532 x3
NJM4580
HPAMP×
機種Xtreme AudioPCI Express
Xtreme Audio
Prodigy 7.1e
X-Fi Audio
Auzen X-Fi
Bravura 7.1

PCIe版XAとProdigyはフロントパネル用のDACが実装されています。Bravuraはヘッドホン出力用に高性能DACが使われています。XAは仕様だとPCIe版よりPCI版の方が高音質です。

アナログ出力のS/N比がDACの元の値と異なるのは、DACから出た音声信号がカード上のアナログ回路を通ることによって変化するためです。そのため高音質設計をうたうBrauvraと、同じDACを使うPCI版XAで若干の数値の差(110dBと108dB)が出ています。

各機種の特徴

Creative Sound Blaster X-Fi Xtreme Audio
過去に販売されいていたSound Blaster Live! 24bitなどの廉価機種と似たような外観で、ソフト処理X-Fiのカードでは唯一のPCI接続でロープロファイル仕様です。仕様ではアナログ2chの192kHz出力に対応しているようです。デジタルI/Oユニットでデジタル入出力に対応します。
Creative PCI Express Sound Blaster X-Fi Xtreme Audio
Sound Blasterシリーズの中で初めてPCI Expressに対応しました。PCI版と違いカードの大きさがロープロファイルから通常サイズになり、カード上に光デジタル入出力端子が実装されています。
Audiotrak Prodigy 7.1e X-Fi Audio
PCIe版Xtreme Audioの音質強化バージョンのようなカードです。オペアンプはフロント用のOPA2134のみ交換が可能で、他の用途のNJM4580はSSOPのため交換は難しいです。ヘッドホンアンプの出来は意外と悪くなく、同社の初代Dr.Headよりも良いです。ライン出力はPreludeにそう劣りません。Audiotrak最後のサウンドカードになりました。
Auzentech X-Fi Bravura 7.1
音質に配慮した回路設計、6.3mm標準プラグが接続できるヘッドホンアンプ、マイクアンプなどアナログ音声の入出力に力が入れてあります。一方でデジタル出力はソフト処理X-Fiの中で唯一DTS Connectに標準で対応しています。オペアンプはLME49720(ヘッドホン)、NJM5532(フロント、リア、サイド)、NJM4580(サブウーファー&センター)、以上5つが使われており全て交換可能です。

Creative純正品用ドライバ

Creative製X-Fi用ドライバは公式サイトからダウンロードできます。このページに載っているデスクトップPC用X-FIはすべてWindows 10に対応したようです。

非公式ドライバ

クリエイティブの公式ドライバ以外にもドライバが存在します。

SB X-Fi Series Support Pack 3.7 (08/26/2015) ハード処理X-Fi用
P17X Series Support Pack 3.1 (08/14/2015) PCI版Xtreme Audio用
SB X-Fi Xtreme Audio PCIe Support Pack 1.2 (08/14/2015) PCIe版Xtreme Audio用
PAX Download - PCI X-Fi Series PCI版ハード処理X-Fi用
PAX Download - PCIe X-Fi Series PCIe版ハード処理X-Fi用

ドライバは時々更新されるので、Sound BlasterのフォーラムHARDWARE HEAVENをチェックをしておくと良いでしょう。

他社製X-Fi用ドライバ

他社製のX-FiにCreativeのドライバを適用することはできません。

メーカー公式ドライバ

Audiotrak Prodigy 7.1e X-Fi Audio

昔のAudiotrakはDirectWIREなどの高機能ドライバをリリースしていましたが、そのドライバの開発部隊はなくなったため、この製品ではその辺りの恩恵がありません。配布されているのはXtreme Audioのドライバを流用しただけのものです。IDが異なるため元のXA用のドライバは使えません。

Prodigy 7.1e X-Fi ドライバ Windows 8まで対応
Prodigy 7.1e X-Fi 日本語マニュアル

Auzentech

公式サイトでドライバが配布されていました。

X-Fi Prelude 7.1 ドライバ Windows 8まで対応
X-Fi Forte 7.1 ドライバ Windows 8まで対応
X-Fi HomeTheater HD ドライバ Windows 8まで対応
X-Fi Bravura 7.1 ドライバ Windows 8まで対応
X-Fi Prelude 7.1 英語マニュアル
X-Fi Forte 7.1 英語マニュアル
X-Fi HomeTheater HD 英語マニュアル
X-Fi Bravura 7.1 英語マニュアル

ONKYO SE-300PCIE

SE-300PCIE サウンドドライバ Windows 8まで対応
SE-300PCIE 日本語マニュアル

非公式ドライバ

SB X-Fi Series Support Pack 3.7 (08/26/2015) Windows 10まで対応
PAX Download - Auzentech Series Windows 8まで対応

サポートパックはCreative製カードの他にPrelude 7.1・Forte 7.1・HomeTheater HD・SE-300PCIEにも対応し、Windows 10で使うことができます。

ソフト処理X-FiのCA0110搭載カードでWindows 10

CA20K1/CA20K2搭載のカードは「SB X-Fi Series Support Pack」を実行すれば、専用ソフトウェアがインストールされ、ドライバも適用されます。公式ドライバをセットアップしたあとにサポートパックを入れる場合、元のドライバやソフトをアンインストールしてから、サポートパックをセットアップした方が問題が起きにくいです。

Creative Sound Blaster X-Fi Xtreme Audio

Windows 10ドライバー対応状況

Windows 10 - ドライバー対応状況一覧を開くと、Xtreme Audioの対応も記載されています。

配布ドライバ

2015年10月時点で、ダウンロードページを開いてOSはWin10を指定、そこのドライバの日付がWin10発売の前年、2014年2月となっています。

未対応

とりあえずセットアップを行うとインストールされますが、導入されたソフトが起動できません。

機能未表示

再生デバイスのプロパティを開くと、機能が一切表示されていません。

なお、Windows 10用ドライバーをインストールされても、Windows 10の仕様により従来製品が持つ一部機能をご使用いただけない場合がございます。

対応状況のページの注釈にこうありますが、Xtreme Audioに関してはX-Fiに関する全ての機能が使えないようです。一応音は出ますが、ドライバ未導入でもWin10標準ドライバで音は出るので入れる意味はありません。

Creative ソフトウェア オートアップデート

オートアップデート

公式ドライバをインストールするとオートアップデートが自動で入ります。このソフトでWin10対応ドライバでも手に入らないかと試してみると「お持ちのコンピューターには最新バージョンがインストールされています。現在必要な更新はありません。」でした。

SB X-Fi Xtreme Audio PCIe Support Pack

サポートパック導入後

サポートパックをセットアップすると、EAXやCMSS-3Dなどの各種機能が使えるようになります。

Windows 10での未署名ドライバインストール準備

PAXドライバやINFファイルを編集したドライバをインストールする前に必要な手順です。

更新とセキュリティ PCの起動をカスタマイズ

スタートメニューの設定を開き、右下にある「更新とセキュリティ」を選びます。左側のメニューの「回復」を選び、「PCの起動をカスタマイズする」の再起動ボタンを押します。

トラブルシューティング 詳細オプション

オプションの選択で「トラブルシューティング」を選び、続けて「詳細オプション」を選択します。

スタートアップ設定選択 スタートアップ設定実行

右側の中段にある「スタートアップの設定」を選び、次の画面で右下にある再起動ボタンを押してPCを再起動します。

スタートアップ設定 ドライバー署名の強制を無効

OSの起動途中でスタートアップ設定画面が出てきます。この中の「ドライバー署名の強制を無効にする」を実行したいので、キーボードの7を押します。あとは普通にOSが起動するので、未署名ドライバのインストールが行えます。

Audiotrak Prodigy 7.1e X-Fi Audio

Win10ではドライバがインストールされていない状態でも音は出ますが、ヘッドホンアンプから音を出すと、音が出ている時だけサーという大きめのノイズも出て使い物になりません。

機能未表示

wisetechのサイトで配布されているWin8対応の公式ドライバをインストールすると、Xtreme Audioと同じように各種機能が使えません。しかし、ヘッドホンアンプの出力は正常になります。

Prodigy 7.1e X-Fiでサポートパックを導入する

Xtreme Audio用サポートパックの1.2ではCreative純正品のみの対応になっているので、そのままでは使うことができません。とりあえずサポートパックを普通に実行して再起動します。この時点で、X-Fiの各種ソフトはインストールされますがドライバは適用されません。

Xtreme Audio PCIe Support PackのINFファイルの編集

サポートパックのファイルをWinRARなどの解凍ソフトに放り込んで解凍し、中にある「\Drivers\Driver\t3v.inf」をテキストエディタで開きます。

%Creative.Device2Desc.ntx86% = CTDev2, HDAUDIO\FUNC_01&VEN_1102&DEV_000A&SUBSYS_11021002
%Creative.Device2Desc.amd64% = CTDev2, HDAUDIO\FUNC_01&VEN_1102&DEV_000A&SUBSYS_11021002

32行目、40行目の末尾にある「SUBSYS_11021002」を

%Creative.Device2Desc.ntx86% = CTDev2, HDAUDIO\FUNC_01&VEN_1102&DEV_000A&SUBSYS_11021009
%Creative.Device2Desc.amd64% = CTDev2, HDAUDIO\FUNC_01&VEN_1102&DEV_000A&SUBSYS_11021009

「SUBSYS_11021009」のように2から9に書き換えて保存をします。

(動作には問題ありませんが、このまま進めるとデバイスマネージャの表示はXtreme Audioになるので、表示が気になる時は適当なテキストエディタで「Sound Blaster X-Fi Xtreme Audio」を「ProDigy 7.1e X-Fi Audio」に全て置換してしまうと良いでしょう。)

ちなみにIDの「11021001」がノート用のXA、「1462C320」がMSIへのOEM品、「11021009」はProdigy、「54310010」はBravuraのハードウェアIDです。

サポートパックのドライバインストール

すぐ上の未署名ドライバインストール準備を行ってから始めます。

デバイスマネージャ ドライバータブ

デバイスマネージャ、「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」の「High Definition Audio デバイス」を選択、「ドライバー」タブの「ドライバーの更新」ボタンを押します。

ハードウェアID

オンボードサウンドが有効で、同じ名前が複数あってどちらがProdigyか分からない場合、プロパティの詳細タブを開き、ハードウェアIDが「11021009」なら正解です。

PCを参照してドライバを検索 PC上のドライバ一覧

「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します」を選び、「コンピューター上のデバイスドライバーの一覧から選択します」

デバドラ選択

右下の「ディスク使用」ボタンを押します。今表示されているのはOS標準のドライバなので、左下にデジタル署名されていますと出ています。

INF参照前 INF参照後

参照ボタンを押して、上で編集した「t3v.inf」を指定します。

デバドラ選択2

サポートパックのドライバが表示されました。次へを押して先に進みます。INF編集時に名前を変えていない場合はここでXtreme Audioと表示されます。

ドライバインストール中 発行元検証できず

ドライバのインストールが始まってしばらくすると、発行元を検証できないのでどうするかとダイアログが出るので「このドライバーソフトウェアをインストールします」を選びます。

Prodigy 7.1eインストール完了 機能表示

無事サポートパックのドライバがProdigy 7.1e X-Fiにも適用され、Windows 10で各種機能が使えるようになりました。

Auzentech X-Fi Bravura 7.1

カードを挿せばWindows 10で自動で認識されて音が出ますが、Prodigy 7.1e X-Fiと同様にヘッドホンアンプ経由はノイズが乗ります。

Bravura@Win10

ウェブアーカイブにあるWin8対応の公式最終ドライバを使えば、導入に面倒な手順もなく、Windows 10で各種機能が使えます。ドライバ導入後はヘッドホンアンプのノイズもなくなります。

Bravura用PAXドライバを使う時は未署名ドライバ云々の準備をしてから導入します。

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