Logicool TrackMan Marble (T-CH11)
切断されているケーブルの交換と、PS/2からUSBに変換して接続をします。
分解とケーブル交換
Logitecの親指トラボTrackMan Marble (T-CH11)です。マーブルマウスのリニューアルモデルTM-150と同じ名称ですが型番が違います。
入手時点で既にケーブルが切断されていました。このままじゃ使えないので分解してみます。
ボールそばの穴に針を刺して回せば外せそうですが、びくともしないので後回しにします。
ケーブル切断面
ゴム足が二つ無くなっていました。ネジは4つで隠しネジはありません。画像の上側に爪があります。
爪を避けつつ軽くつまんで持ち上げれば簡単に外せます。
最初に外せなかったボールを固定している部分の裏側です。丸で囲った部分で固定されています。片方に精密ドライバを軽く差し込み持ち上げつつ(画像の方向から見て)時計回りに溝の部分まで回します。
外せました。一度外すと表側からも外せるようになりました。
筐体下部分です。
スイッチは全てマイクロスイッチが使われています。3つともオムロンのD2F-F-3-7です。
基板は筐体の上に乗せてあるだけなので簡単に外せます。
ボールは支持球3つで支えられています。長期間使い込まれている状態でしたが支持球に削れ等もなく、 現在もなめらかなボール操作ができます。
支持球は精密ドライバなどでつつけば外せます。2mmルビー球と比較すると微妙に小さいです。結構年季が入っていますが支持球の削れはありません。
手前の部分は外せるようになっています。2カ所からLEDの光をボールに当て、それをセンサーで読む光学式になっています。
基板裏側です。丸で囲った部分がマイクロスイッチの足の部分になります。スイッチ交換時はここへアクセス。
ケーブル交換に入ります。基板側のピンアサインはこのようになっています。画像左側から
白:SHIELD
橙:+5V
黒:DATA
緑:NC2
黄:CLK
茶:NC1
赤:GND
PS/2端子のピンアサインです。左下が1番ピン、お隣が2番、中段左が3番・・・となります。
1:DATA
2:NC1
3:GND
4:+5V
5:CLK
6:NC2
枠:SHIELD
他のマウスからケーブルを拝借してきます。今回はIntelliMouse Serial and PS/2 Compatibleを例に取ります。
背面のラベルにSerialの記述がない物はPS/2専用のため、ケーブル内部の配線が5本になります。
精密ドライバをコネクタの隙間に差し込み爪を避けて取り外します。
このなすマウスのピンアサインは以下の通り。別バージョンの基板が茶色の物は並びが違うようです。USBの様に色で機能が決まってるわけではないのでテスター必須です。
黒のチューブ:SHIELD
黒:DATA
赤:CLK
水:GND
黄:+5V
白:NC1
橙:NC2
ケーブルの並びを変えます。爪を上げれば簡単にケーブルを抜く事ができます。
黒のチューブ:SHIELD => そのまま
黒:DATA => 黄:+5V
赤:CLK => 黒:DATA
水:GND => 橙:NC2
黄:+5V => 赤:CLK
白:NC1 => そのまま
橙:NC2 => 水:GND
ケーブルを交換します。
元通り組み立てて作業完了です。
PS/2→USB変換
このようなPS/2→USB変換ケーブルを用意すれば、PS/2端子のないPCでも3ボタンマウスとして使う事ができます。画像のケーブルの型番はRC-U2MKです。
PS/2接続時のハードウェアIDです。
USB変換時のハードウェアIDです。USB変換をする事でIDが変わってしまい、Logicoolのソフトウェアから認識できなくなるため、Mousewareなどは使えなくなります。